(第1図)は、9月10日に行われた棋王戦挑戦者決定トーナメント3回戦の郷田−広瀬戦で、先手の郷田九段が▲3三香と打った局面である。
(第1図)
(第1図)以下、△5三香、▲4三桂成、△3二銀、▲5二成桂、△同金、▲3二香成、△同銀、▲6六角、△同馬、▲同歩と進んだ(第2図)。
(第2図)
すでに(第2図)では、先手の郷田九段が優勢だと思う。
(第1図)から(第2図)までの手順で、後手番の広瀬八段の指し手でいったい何が悪かったのだろうか?
(第2図)以下、△4四角、▲2二歩、△2一歩、▲6五角、△7四歩、▲3二角成△、同金、▲2一竜、△3一香、▲6七銀まで43手にて先手の郷田九段が勝利した(投了図)。
(投了図)
トッププロ同士の対局が43手で終了するのはかなり珍しいが、(投了図)では大差になっており、投了はやむを得ないと思う。
郷田九段は、ゴキゲン中飛車相手に自然に指して勝ったように見えた。
ゴキゲン中飛車側は超急戦に対してどう対応すれば良いのだろうか。

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