今日行われたアマチュア竜王戦大阪府大会に出場した。
将棋大会に出場するのは、昨年のアマ名人戦大阪府大会以来10ヶ月振りであった。
最近は激指とよく対局をしており、激指レーティングでは一定以上の点数を維持しているものの、人間相手にはほとんど指しておらず、さまざまな棋風の相手との実戦から遠ざかっていたため、勝てる自信がない中で出場した。
実際、2連敗で予選落ちした。
しかし、全般的には将棋の内容は2局とも悪くなかった。
ただ、2局とも最終盤でとんでもない悪手を指してしまい、大逆転負けを喰らってしまった。
◎1局目
序盤で作戦負けになり面白くない中盤戦だったが、ひたすら我慢をしチャンスを待った。
そして実際チャンスが訪れた。
私は相手陣の一瞬のスキを見逃さず仕掛けた。
その仕掛けが成功し私が優勢になった(第1図)。
(第1図)
しかし、その後の私の指し方がまずく、優勢であるものの実戦的に勝ちにくい展開になってしまった。
嫌な予感がしていたが、その予感通り最終盤で誤り大逆転負けを喫してしまった。
◎2局目
なんと相手は元奨励会の強豪だった(元奨励会とはいえまだ中学生)。
大変な相手と当たったと思った。
なぜそれ程までの強豪が予選の1局目で負けているのかと思った。
(第2図)は、私の中飛車に対し相手が居飛穴に組もうとしてきたところを、仕掛けた局面である。
(第2図)
(第2図)以下、△8六歩、▲同角、△4二銀、▲7七桂、△4五歩、▲6八金、△6四歩、▲5三歩成、△同銀右、▲5四歩、△4四銀、▲6四銀、△5五歩、▲6三銀不成、△2四角、▲6五桂、△5六歩、▲5三歩成、△同銀上、▲同桂成、△同金、▲5四銀打、△6三金、▲同銀不成、△8六飛、▲同歩、△5五角、▲5六飛、△6八角成、▲5五飛、△同銀、▲8二飛と進み(第3図)を迎えた。
(第3図)
(第3図)では私がかなり優勢になっている。
その後、相手の頑強な抵抗にあい簡単には勝たせてくれないものの、私が優勢のまま最終盤を迎えた(第4図)。
(第4図)
(第4図)で、私は勝ったと思った。
相手に適当な受けがないと思ったのである。
しかし、△6四角と受けられ驚いた。
冷静に見れば、▲3一角成、△同角、▲4二銀で本当に受けはなかった。
しかし、つい▲同角成と指してしまった。
以下△同銀、▲4二金打、△5五角と打たれ(第5図)を迎えた。
(第5図)
私は(第5図)で、▲3二金打以下即詰みありと判断した。
しかし、よく考えると▲3二金打以下、△同銀右、▲同金寄、△1一玉で詰まないことに気付き慌てた。
30秒将棋だったので、慌てて▲3一金と指したが、△3六桂と打たれ飛び上がった。
私は自玉を見ていなかった。
こんな初歩的なミスをしてしまい恥ずかしい限りである。
(第3図)以降はいろんな勝ち方があった。
そのような中、まるで相手と自分が協力して大逆転の手順を作り上げたような負け方であった。
2連敗での予選落ちは、おそらく人生初である。
あまりにも残念だが、冒頭にも書いたように全般的には悪くなかった。
とんでもない悪手を指し、将棋を台無しにしてしまったのである。
そのような中でも今日の将棋で得たことがある。
元奨励会の中学生強豪相手を、勝利の一歩手前まで追い込めたのは自信になった。
最近、激指との対局の中で、自分の将棋が確立しつつある。
次の大会に向けて頑張りたい。

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