昨日放映された屋敷−大石戦は、予想通り大石六段のダイレクト向飛車であった。
私は1年ほど前にダイレクト向飛車に興味を持っていたが、その後は興味から遠ざかっていた。
しかし、将棋世界3月号の「突き抜ける現代将棋」を読み、再び興味が湧いてきている。
そのゆえ、昨日のNHK杯戦は私にとって最高に面白い内容であった。
一局を通じて最も印象に残った手は、64手目に大石六段が指した△6四銀である(第1図)。
(第1図)
この△6四銀は優勢を維持する落ち着いた一手で、本当に参考になった。
私も実戦でこのような落ち着いた一手を指してみたいものである。
また、(第2図)の△4八桂成と2手前に指した△4七歩も逆転を許さない手堅い一手で、印象に残った。
(第2図)
大石六段の快勝だったと思う。
順位戦でも9連勝でC級1組への昇級を決め、NHK杯戦でもA級棋士を3人倒してのベスト4入り(羽生三冠王にも勝っている)。
大石六段のこれからの活躍が楽しみである。

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