注目の糸谷−千葉戦は糸谷六段が勝って7連勝とし、昇級に向けて大きく前進した。
千葉六段は順位が良いため、勝てば逆転昇級の可能性があったが、負けて3敗となったため今期の昇級は絶望的となった。
なお、糸谷六段は残り3局中2勝で昇級する。
一方、もう一人の全勝者であった菅井五段は斎藤五段に敗れ、昇級争いから少し後退した。
順位が悪いものの、残り3局を全勝すれば、他力であはあるが昇級の可能性がある。
昇級争いの生き残りを賭けた1敗同士の対戦である中村太−船江戦は、中村太六段が勝って昇級に望みをつないだ。
負けた船江五段は2敗となり、今後上位陣が大崩れすることは考えにくいため、今期の昇級はかなり厳しい状況となった。
また、もう一つの昇級争いの生き残りを賭けた対戦である高崎−真田戦は、高崎六段が勝って昇級に望みをつないだ。
真田七段は順位が良いため、勝てば逆転昇級の可能性があったが、負けて3敗となったため今期の昇級は絶望的となった。
C級1組順位戦7回戦は好取組が多かったが、明暗が分かれた。
そのような状況の中、昇級争いをしている棋士の中で唯一直接対決ではなかった佐々木六段は、近藤六段に勝って1敗を守り、全勝の菅井五段が負けたため自力昇級の目が出てきた。
佐々木六段にとって今期は大きなチャンスであり、ぜひとも昇級を勝ち取りたいところであろう。

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