今日、関西将棋会館で行われた「渡辺竜王杯争奪将棋大会」に出場した。
◎予選1回戦
相手は小学生だった。
対局前、相手の小学生は糸谷六段の一手損角換わりの書籍を読んでいた。
私は、自分が後手番で相手が居飛車であれば、今日は一手損角換わりを指すつもりだった。
対局が始まり私が後手番になり相手は居飛車であったが、相手の一手損角換わりの勉強を外すため私は角交換四間飛車を指した。
途中まで苦しかったが、私の勝負手に相手は対応を誤り、逆転勝ちした。
相手の小学生は、感想戦で謙虚な態度でどこが悪かったのか質問してきた。
さらに感想戦後も、私との将棋を並べ勉強をしていた。
この熱心な姿が私には印象に残った。
すでにこの小学生は強かったが、熱心に頑張る姿を見ると、これからもっと強くなって欲しいと思った。
◎予選2回戦
私の後手番で相振り飛車となった。
中盤で優勢になり、その後は徹底的に受ける方針を貫いた。
終盤は竜と馬を自陣に引きつけ、相手の攻めを完全に切らし圧勝した。
予選は2連勝で通過した。
◎本戦トーナメント1回戦
相手は学生強豪だった。
相手の石田流三間飛車に、私は左美濃で対抗した。
私は、石田流三間飛車に対して本格的な居飛車を指したのは2006年1月以来のことである。
7年以上も指していない戦型だったが、急に指してみたくなり左美濃を指した。
やはり指し慣れていないせいか、指し辛さを感じた。
一方、相手は指し慣れた戦型のようで、指し手が早かった。
おそらくは、相手にとって経験の豊富な戦型だったのだろう。
相手の指し手は見事で、中盤で劣勢になった。
もはや逆転できるような相手ではなく完敗した。
もっと上位まで勝ち上がりたかったが、当たった相手が悪かったので仕方がない。
次に出場する阪田三吉名人杯では、もう少し上位に入れるよう頑張りたい。

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