近況、問い合わせメールがあったので、マイホームレイク、ブンボラペッ偵察に出てみました。
掃除、犬の散歩などすべての所用が終わって11時くらいの出発。
ナーン川の水位は、もう洪水間近というかんじなのだけれども、どうやらブンボラの水位に反映されるのはもう少し後なのか、5日前とたいした変わりはありませんでした。
シャローの冠水ブッシュエリアを中心に、エンジン&手漕ぎで流してみましたが、ひとつめのエリアに入る水路でいきなりボール発見。そのままやりすごしブッシュ奥に侵入すると次はプラーチョンの稚魚ボール発見。
大きくは変わってないもののやはり多少は水位が上がっているようで、5日前は入れなかった田んぼエリアにも水が入ってきていました。
そこで2個目のシャドー稚魚ボール発見。アワセなけりゃいいじゃん?と、いたずら心でコソっとキャスト!
しかし反応なく、5投ぐらいでスイレンの中に消えていきました。
オレの目でこんなにボール発見できるんだから、タイ人ならもう10個くらい見つけてんじゃないの?もしかして早くも年に一度のボールまみれシーズン到来?
と思ったんですが、この後3時間いろいろ回遊するも、他のエリアでは発見できず。
本日、一応竿は持ってきていたものの、ポイント巡回メインの偵察だからということでカメラを持ってきてなかった。
でもこんな時に限って撮りたいことが起こるんだよね〜。
スイレンエリアをエンジンで突っ切っていたら、ボートに驚いたけっこういいサイズのプラーチョンがジャンプ!で、ばっちしボート内に着地。いともかんたんに釣獲・・・じゃないな、捕獲。
さすがまったく手をかけていない魚はきれいである。手で触ってヌメリをとっちゃうのも気が引けるほどの綺麗さなので、かるく指を引っ掛けボート外にポイッ。元気に湖水へ帰っていきました。
何年か前、役所主催で行われた(うわべだけの)「ブンボラ守ろう会議」に出席したとき、年寄りの漁師が、「昔は網なんか入れなくてもボートで走っているだけでいろんな魚が勝手にたくさん獲れた」という夢のような昔話をしていたが、こういうことなのだろう。
はるか将来、爺さんになった頃ででもいいからどうかオレにも夢を見させてくれよな、ブンボラペッ。
とまぁ、そんな感じでおおまかなエリア偵察を終え、せっかくなのでちょっと釣る気で、とあるポイントへ。
そこは一ヶ月ほど前、けっこう反応のよかったポイントで、もしかしたらママじゃないノーマル魚がまだ残っているかもしれないと思ったからです。
しかしまぁここはブンボラ、甘い期待はしないに越したことないのですが・・・
バッシャーン!
おぉっ!ほんとにきました、ノーマル魚!
1キロクラスの魚でしたが、尾ヒレの先まできれいな小太りナイスプロポーション。
あぁ、さっきのプラーチョンといい、ほんとカメラもって来りゃよかった・・・。
ダイワのオールド丸型リールのミリオネア5000で初めて釣ったシャドー、写真欲しかったなぁ。
バイトがあったのは冠水植物のポケット。トルクフルなローギヤと中低弾性ロッドのパワーで気持ちよく強引な寄せができ、テストタックルのバランスにすごい満足できたんですが、フックを取ろうと魚をよく見ると残念なことが。
草むら系冠水ブッシュや立った蓮畑ブチ込み用にとセッティングしていた極太ダブルフック、カルティバDH41がナイスボディーのシャドーちゃんのつぶらな瞳にぐっさり。おまけに頬肉がフッキング後の強引なぶち抜きのせいだろう、太く深くバッサリ裂けちゃってる・・・。
こりゃ、ひどい・・・駄目・・・このフックはボツだ、使用禁止だ、太すぎだ、まったくゴツすぎる・・・まるで凶器じゃないか。
夜、部屋で後撮りした極太フック画像↓。お蔵入り間違いなし。あんなのは二度とゴメンです。
コレ見ててふと考えたのが、余計なお世話だが日本のカムルチーってちょっと可哀想?
そしてフックチェンジのついでに、今日思いついたボール撃ち用も。
エッ?ボール撃ち?
アンタたしかボール撃ちは・・・っていう人にも、というかそういう人にこそオススメします。
ノーフック、とまでは言わないが、バイト音を味わったら、ちょっとだけ掛けてすぐバレる。お触り程度でとどめておこうってやつだ。
どう?これをキャストするため、わざわざ海外までお触りしに来る人っている?
もしいたら歓迎しますね、ぼくは。そしてお称えいたします。
あとぼく、個人的には好きですから、こういうお触りだけっての。性癖的に(笑)。
で、こういうかんじでノーフックフィッシングについて考えるとき、いつも思い浮かぶのはこの名著。「テツ西山のバッシング講座」である。
その中には実際ブラックバスのノーフックフィッシングについて書かれているのです。
しかも「ビギナーやヤング」向けの教則本にですよ。(とはいってもさすがいち早くアメリカ流のバスフィッシングを体感した人だけあって、イマドキの広告釣り雑誌なんかよりはるかに濃い内容)
時代のせいか、状況のせいか、風潮のせいか。いまさらノーフックでバイトだけ楽しもう、なんて提唱してたら、この釣果写真至上主義の世の中、いかなる釣りでも「玉無し盗撮オナニー野郎」の称号ゲット間違いなしだ。(そこまで下品にならんでもいいかもしれませんがね・・・)
でもやっぱりぼくは西山さんが好きだし共感できる。そして真似したいんだよね・・・多分。
いや〜それにしてもあらためて、さらにあらためて、何年先でもあらためて、まったく惜しい人を失ったものだ、日本の釣り界は。
はい。というわけで、話題飛びまくりの文字ブログ記事、完読ありがとうございました〜。

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