先月
8月12日、母の日(タイの母の日は王妃の誕生日)がらみの連休に、ちょこっと南部のペッブリ県、ケンカチャンダムに行ってきました。
同行はアユタヤの新ルアーマン(笑)、Oさん。

早朝、薄明かりの中、現地に到着してびっくり!
何この水の量!ものすごい水位上昇で宿泊バンガローが浸水しかけてる・・・。

とりあえずメシ!でもこの水上小屋みたいな光景、ここに来たことがある人はびっくりするだろうなぁ。しかも水位はまだ少しづつ上がり続けていたし、今頃浸かっちゃってるかも!?

今日のボートマンはこの娘!
だったとしてもうちらは別によかったんだけど、結局いつものオッチャンに。
しかし「ボールだらけ」の前情報どうりを期待していたものの、ここ数日で状況が変わっちゃったの!?
ボールがまったく無い・・・。
そのうえ1日中吹き荒れる強風、というかこの風のせいでボールを探して廻れるポイントがわずかな風裏エリアのみというのがとってもマズい。
1日たったの4ボール、しかもママらの反応はすこぶる悪い。他に無いのが分かっているだけになかなか見切れない。
粘りに粘って追跡し投げまくってあげく、ノーバイト無反応・・・。
翌日朝いち、ぼくも初めて行く、宿泊場所からかなり遠く離れた風裏エリアへ。

激増水で道路標識が浸かっちゃってたり・・・。
でも結局、最奥部に位置するボクらの宿から、宿泊施設の多い下流域に戻る形になって、たしかにボールは驚くほど多かったが、ボール狙いのシャドー釣り師も同様に多い。つまりボールというボールは追跡されまくり、たたかれまくりで、ママは必然的に警戒モードになってしまう。
別々に狙われていた2つのボールが、少しづつ移動するうちに交差して、当然それに付いていく2艘のボートも交差、お互いあまりの無反応さにボール交換して仕切り直し、という笑えない光景も。
しかしこのスレスレ稚魚ボール狙い、これもある意味、個人的に、だけれども、いい傾向のような気もする。
投げれば釣れる稚魚ボール。簡単だから稚魚ボール。
ぼくはそんな雰囲気の中ではボール撃ちはやりたくない。やはりこれは、抑え切れない欲望に従ったあげくの
禁じられた遊びでないといけない。
街ですれ違ったぱっつんタイ人女子大生を振り返って見る時のような血走ったエロい目でキャストしてこそ、その後姿は美しい(←ナンノコッチャ?)。
最近は釣り上げたママをリリースするタイ人釣り師も増えてきている。稚魚保護に戻れた親魚も含め、益々スレスレママは増えていくだろう。そして釣りとしては、より難しく、よりゲーム性は増し、
最小限の犠牲で最大限の悦びを釣り師は味わえるようになり、と同時にアングリング意識(フィッシング、じゃなくて)に目覚めたタイ人釣り師は乱獲行為をしなくなるのダ!!
というのもただのフヌケた理想論だけどね、なにしろここはアメージング・タイランド。
それはさておき、そのスレスレママ・ポイントで朝いちOさんがやった。

最大限の悦びを得た瞬間。
この体色を見てるとムラムラしてこないか!?釣り師として。

スレスレママ狙い。どうしょうもなく反応の悪い時はルアーの集中砲火を集団登校中の稚魚たちに浴びせ、ママを怒らせる。イジメにあう我が子をほっとけない・・・母性本能刺激作戦も効果的である。そう、生き物とは常に本能に従い生きているのだ、人間以外。
そこで時には上のようなチューンも。
ん、どこがチューン?

こっちは分かりやすいでしょ?
集中砲火作戦。どっちのルアーにバイトしてくるかなんてコントロールできないし、なにより立場的に我先に釣っちゃうのは良くないのでノーフックのガイドチューン。
あんまり本能だけで生きちゃいけませんよ、ボクたち人間ですからね(笑)

Oさん。血走ったエロい目、してますか?
きっとしてるハズ。だって後姿がキマってるもん。
しかし風が強い。この状況ではかなりエロい「ボール目」を手に入れないと、ピンでキャストするのは相当難しいが。

ボート際でいきなりロッドを絞り込んだのは、「ボール狙い」のカスープ。
ぼくらとは違って、ボールそのもの、シャドーの稚魚を狙って周辺をうろついてる。
このパンパンの腹!惜しむべきはコイツの腹を裂いて何が入っているか確かめなかったこと。
しかし結局、またもや最後は、この場合あきらかな外道である、ボール狙いのカスープで終わってしまった今釣行でした。
う〜ん、真のアングラー(フィッシャーマン、じゃなく)への道はなかなかに厳しいのダ・・・。

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