今年の5月12日〜14日は仏誕節で3連休。混雑が予想されるタイの釣り場から逃れて、アユタヤのOさんと隣国マレーシアへ遠征。そしたら向こうも同じく3連休で混んでた・・・。仏教徒、いたのねマレーにも。
一時ボートフル予約のピンチもありましたが、なんとか翌日のボートをゲット。あ〜よかった。この急深ダムでオカッパリはちょっと困る。

ボートマンはモハメッド(仮名)。

とにかく山、というか樹木が高くて深い。さすが熱帯雨林。

ローギアの古(ボロ)アブにナイロン30lb、極太グラス製マスキーロッドの完全ディープ・クランク仕様タックルで大遠投、そしてぐりぐり巻きまくる。し、しんどい・・・。半日で腕はガクガク。

きれいなトーマン。シャドーと同じChanna micropeltesだけど、この模様の違い!絶対ちがう遺伝子を持っているハズ。具体的には背ヒレと尾ヒレ、そして頬のドットがシャドーより明確で、背中も赤茶色。あと目の位置が少し違ってて、若干出目っぽい気もする。現地釣り雑誌の写真でみるところ、繁殖期のカラーリングの違いはいっそう明確。ほとんど別種のよう。

ルアーはすべてロングビル。現地で買ったストームのディープサンダー 11センチがいちばん使いやすかった。

Oさん、マッドペッパー、呼吸撃ち。

デカロングAのディープ。これの巻き抵抗はすさまじいと思うけれど、Oさんはこの手のプラグを最初からいっぱい持っていた。聞くとこのサイズのディープ・クランクは「ジャングル・フィッシングの定番ルアー」らしい。
トーマン、釣った!うれしい!
でもなんか違う。そう、マレーシアくんだりまできてこのサイズを釣りに来たんじゃない〜っ!
と思ってたらきた・・・

ラインがどんどん出て行くが、ボート後ろに投げていたせいで、Oさんもモハメッドも気づいていない。ボート下をくぐって変な方向に走って行かれそうになったので「ビッグ!ビッグ!」と叫んでモハメッドに知らせる。しかし何年ぶりだ?「ビッグ!」って叫んだの・・・。
普段とは逆にカメラを向けられ、思わず照れ笑いがダサい。しかしやっぱり笑ってる場合ではなかった。ボート際での突っ込みもいつもと違って短距離走者じゃない。ずっとぐりぐり入りっぱなし。このロッド角度はマズいやろ〜っと言ってたら・・・

フックが伸びた。で、魚は逃げた・・・。
あぁ、幻の30キロトーマンが・・・・(←逃げた魚はいつだってデカいのだ)。
ナイロンで、しかもあれだけ慎重かつ、冷静にやりとりしてノビた・・・。悪いのはあきらかにボート際でのロッド操作。あの状態でなんであと少し、あと少しでいいからグリップ位置を上げなかったんだ〜!?フックも純正の、これまた微妙な太さ・・・。
10キロなら取れてるぞ、しかし、なにしろヤツは30キロ・・・(←逃げた魚は〜同上)
もうモチペーションゼロ。やる気がでない。もういちど同じサイズのバイトが今回、あと半日ちょっとで得られる気がまったくしない・・・。
もう午後1時を回っていたので、ボートハウスに帰還して昼飯&昼寝。
きのう来る途中に山ん中で遭遇したような強烈な雷雨を恐れて、午後は早めに出艇。

これはラパラのファットラップ・ディープで呼吸撃ち。
これくらいの釣果でも2年半前の同湖ノーバイト(!)釣行(しかも呼吸数は今回の5倍以上)に比べたら、腰が抜けるほどの楽しい釣りではあるが、なにしろ海外(っていうのかな?)・・・。唐突だけど、改めて日本からわざわざタイにきてくれるお客さんの気持ちがよ〜く分かりました、ハイ。
2日目は朝の3時間しかできない。初日も呼吸が増え、食いがたったのは10時を回ってから。可能性は高くないかもしれないが、せめて20キロでいい(←すでに感覚マヒ)。少しでもデカいのを狙うしかない。

しかし結果はこのセバラウ(Hampara macrorepidota=カスープ)だけ。
まぁ初セバラウだ。とりあえず完敗、いや乾杯!
この湖の各流入河川は、現地雑誌によると、かなりの大型セバラウポイントらしいのでいつか釣り上りたいものだ。
この日、Oさんはちょこちょこトーマンを釣っていたけれど、精神的に写真を撮るゆとりナシ。で、この日のトーマン画像はナシ、です。
あ〜、それにしても近いうちまた行きたいなぁ!デッカイ忘れ物を獲りにな。まってろよ、30キロトーマン!(←逃げた魚は〜同上)
追記>ペラルアー、例によってまったく不発。というか投げるべきシャローがほとんどない。まぁタイの南国ダムと同じで、時期によっては使えるのだろうけど、マレーシアでポッパー釣法がさかんな理由が、多少分かった気がしました。

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