東京オペラの小鉄和広は
2013年1月13日(日)15:00
国立音楽大学講堂大ホールにて
ニーノ・ロータ作曲「ノイローゼ患者の一夜」に
ノイローゼ患者の役で出演いたしました。
昨年は縮小したアンサンブルの伴奏でしたが、
今回は原典のままのオーケストラの編成、
正式な「日本初演」となりました。
満場のお客様から熱い拍手をいただき、感激いたしました。
多くの方々から「ノイローゼ患者役」は小鉄のはまり役だ、
と絶賛され、若干の不満(?)はありますが、
とにかく「まるでホンモノ」にみえたのなら、本望です。
冗談はともかく、この作品は、
「眠る」という無意識的な行為を
意識的に努力し、あがく男の悲喜劇。
現代の人間が、過度な自意識に苛まれる結果、
どう振舞ってよいか分からなくなってしまう、という傾向を、
ブラックなユーモアの視点で私達に指摘していると思われます。
オペラ歌手として、また演じてみたい役が、もう一つ増えました。
(小鉄和広 談)