昨晩も、育てる会の定例会でした。
お陰で中味の濃い2時間半でした。
定例会では、会の事業として上がっていることを進めるための話し合いをします。
昨日は総会の後の、新年度第一回目です。
いろんな取り組みについて、ラフスケッチから話し合っていきます。
この事業を通して何を伝えたいのか
その内容を伝えるためにはどんな方法がいいのか
を話し合うのですが
そのプロセスで
地域のニーズや関心とのすりあわせはとても大切です。
情報(伝えたいこと)は、受け取る側が受け取ってくれて、
初めて意味を持つものになるからです。
そのプロセスで、
会員が自分の日常から感じたり考えたりしていることをシェアしたり
それぞれが持っているネットワーク、人脈から素敵な出逢いやコラボレーションが生まれたり
とてもワクワクする学びの場になっています。
ひょっとしたら、この定例会自体が
洗練されていないワークショップなのかもしれません。
そして、洗練されていないところが、この定例会の良さなのだろうと思っています。
昨晩もとても贅沢な時間を過ごさせていただきました。
いくつか話し合った中から
防災・災害をテーマにした講演会の打ち合わせをご紹介します。
カッコの中のby…に、それぞれどんな人が発言したのかを書きました
大半の地域住民の、防災に対するイメージは
急性期の怪我人の救助とか、搬送をどうするか、がメイン(by地元の区長経験者)
東日本や熊本の震災を経て、
避難が長期化してからの健康被害や
災害関連死など、慢性期の健康管理が課題というのが、
専門家の共通認識(byボランティア経験者兼SW,被災経験者,ジャーナリスト)
地震保険の大切さ。
これに入っていた人とそうでない人とで、
災害後の暮らしの建て直しに大きな差が出てきている(by保険に詳しい会員。被災地を回ってみて)
自己責任を全面に打ち出すことはできないだろう(by地元の区長はじめほとんどの会員)
震災の後の支援と、コミュニティの形成の難しさ(by被災経験者)
…と、議論が深まっていきます。
単なる、医療や福祉の連携のあり方を取り上げるのではなく
何とかして、私たちの暮らしの問題なんだと思える内容にしたい‼
その思いで、いろんな角度からの意見が出ました。
こんな風に、一つ一つの事業について話し合っていきます。
この時間は、
私にとって他の人の生きてきた中からの体験や知見をいただくことが出来る、
素晴らしい時間なのです。
そして、こんな時間を過ごせるのも、メンバーのおかげ。
事業の中味を作るときは手間隙がかかるし、
何のためにそれをやるのか、焦点が定まっていないと
ブレて終わってしまうので、難しいところです。
育てる会のメンバーは、テーマから逸脱せずに、
それでいて多角的な視点から意見を出し合える、
すごいメンバーだと思っています。
昨日は学生さんも見学に来てくれました。
2時間半、とても面白かったそうです。
先日の総会の時にも
社会人1年生さんが来てくれて、「面白かった!」と言ってくださいました。
若い人たちの参加は、とても刺激になります。
また一緒に議論をしたいです。

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