ずっと以前から興味があった「聞き書き」
やっと勉強会に参加することが出来ました。
聞き書きを広めている小田豊二先生によると、
聞き書きとは、
語り手の話を聞き、
それをその人の「話し言葉」で書いて、
活字にして後世に残すこと
なのです。

こちらは初心者の藤本に「予習テキスト」としてご指定いただいた本です。
この勉強会は日本のあちこちでなされているのですが、
4月24日、岩手県一関市の藤沢病院の皆さんが中心となって開催する勉強会に初参加しました。
総会が終わって解放感に浸りながら、一路一ノ関へ。

会場は藤沢病院に隣接する老健ふじさわ。
皆さんの作品がずらりと並んでいます。
鯉のぼりのシーズンを先取りした飾りつけがされている会場で、
講師の小田豊二先生と、
天野良平先生、
佐藤元美先生から
それぞれ笑いあり、ほろりとする場面あり、うなづく場面ありの素敵な講義をお聞きしました。
聞き書きは、聞き手が聞きたいことを聞くのではなく
語り手が語りたいことを語ってもらう
その語り手が語りたいことを語れるような聴き方
そこを知りたくて、私は今回参加しました。
講師の小田先生は、聞き書きは、聞き手と語り手の協働作品だとおっしゃっていました。
インタビューをして、クローバーの記事を何度も書いてきた私ですが、
語り手の心に寄り添うような聴き方
一緒に泣き笑いができるような聴き方
をしてみたいと心から思いました。
また、天野先生は、聞き書きの本が出来上がった後も、その人の物語は続いていくとおっしゃっていました。
聞き書きの本がきっかけの不思議な出会いもご披露くださいました。
そして、藤沢病院院長の佐藤元美先生の製本実演コーナーもとても分かりやすかったです。
スマホに動画でしっかり収めました。
勉強会の後は会場を移動して、この日の宴会場兼宿泊先の農家民宿
観樂樓(かんらくろう)へ。
このお庭がとても素晴らしくて、あたたかな日差しの中で撮影会をしました。
名カメラマンの佐藤先生に撮っていただいた写真を一枚だけアップしますね。
桃のお花のトンネルのところで撮影しました。

ご主人が植えられた桃をはじめとする一つ一つの樹に物語があるのだそうです。

桃源郷 という言葉がぴったりの景色でした。
そして大宴会。
講師の先生が用意してくださったお題
「初恋の人のファーストネームと、その初恋がどうなったか」
を一人ずつ披露しましたよ。
話が盛り上がるような聴き方、突っ込み方?のおかげで
なぜか抱腹絶倒の初恋話になりました。
勉強会から帰宅して、このままの勢いで第1作を!と思い、
かねてからお話を聞きたいと思っていた方に連絡を取り、
ICレコーダーも新調しました。
クローバーの取材でも、レコーダーは一切使わないし、これからも使わないと思いますが、
聞き書きは「本人が語っているように」書くため、
語り手の口癖なども記録して何度も聞きながら書くためにレコーダーは欠かせません。
ピンクのカワイイICレコーダーと一緒に、いろいろな方の語りを伺っていきたいと思っています。

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