9月24日(木)さんむ医療センター南棟会議室で「若手医師を囲む会」が行なわれました。
今回のテーマは「家庭医って?」です。
参加者は医療者8名、市民12名の計20名でした。
今回のテーマを企画するときに亀田ファミリークリニック館山からの
後期研修医の玉野井先生が
「自分が目指している家庭医についてもっと知ってもらいたい」
ということからこのテーマとなりました。
今回も夢カルタでアイスブレイクから始まりました。
玉野井先生は、ご自身の出身近くの島で家庭医になりたいという夢を持っています。
まず初めはなぜそこで家庭医になりたいのかということからプレゼンがスタートしました。
家庭医とは病気を臓器や組織、細胞のようなミクロの視点のみで病気をみていくのではなく、
その人そのもの、その人の家族や住んでいる地域や文化といった視点をもって診療をする医師です。
例えば、子供をつれた妊婦さんの検診のときに一緒にきた子供も一緒に診察したりもします。
また、妊婦の検診でありながら、腰が痛いといったら整形外科にいってくださいではなく、同時にその診察もすることができるような医師です。
そして初めの問いは、
「島で医療をするにはどんな医者がいいでしょうか?
想像できない方はどんな医者が理想ですか?」
というものです。
玉野井先生にとっては思いがけない意見もありましたが、
人柄や温かみ、自分の技量の限界をしりつつ医療をつないでくれる医師という像が見えてきました。
次の問いは、「病院とクリニックの良い点と悪い点は何ですか」です。
これをみんなで書き出してみました。
そうすると病院は設備、数多くの診療科等のハード面でのメリット、
クリニック(診療所)は親しみやすさや通いやすさ等のソフト面でのメリットが見えてきました。
これに対して玉野井先生は
「病院は百貨店、クリニックはコンビニ」
という表現をされていました。
面白い表現ですね。
玉野井先生は、病院ではなくクリニックでなんでも診られる医師を目指して研修をうけており、
そして今、さんむ医療センターにきています。
いろいろと努力をされているのですが、先生から
医師だけが何かするのではなく、患者さんも医師にかかる時にちょっとした工夫で良いコミュニケーションをとることができる
とお話しいただきました。
そして最後の問いは「賢く医療を受けるには?」です。
短い時間でしたが、先生も自分が目指すため医師のあり方を学び、
そして市民側も家庭医とは何か、
そして今の医療について多くの気づきを得ることができとても充実した時間でした。
ディスカッション
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