1月に一関市にお伺いし、市民フォーラムでご一緒させていただいた
「朝顔のたね〜千厩病院を守り隊〜」の方から、お便りをいただきました。
2月13日にはこの会主催で
地域医療を考えるつどい
を開催したと言うお便りでした。
ちょうどこの催しの開かれる2日前に
私は兵庫県のほうにおりましたが、
そこで「13日に一関で講演をする」
という足立記者さん(丹波新聞社)とご一緒できました。
足立さんが
「朝顔の種さんにお土産」と、
絵本「ルウとポノポノ」をお買い上げくださり、
「藤本さん、サインして」と言っていただいたので
朝顔の種さんあてにメッセージを書いてお渡ししました。
その絵本が届いたようで
つどいの報告とともに
会の活動を続けている皆さんの思いや、会長さんのご家族のことなどをつづったお手紙を送っていただきました。
とても暖かな気持ちになりました。
会長さんは女性ですが、ご主人のことを大変大切にされている方で
「家で留守番をしてくれている主人も理解して、むしろ自分の代わりのつもりで、私を出してくれました」
とありました。
ああ、そうだな、私も家族の理解と支えがあって、こうして活動をしていられるんだなあと教えていただいた一文です。
いろいろな方と医療について話をする中で、
「あそこ(一関ではなく、各地のことですが)はここが足りないからだめだ」と客観的に評価する方もいますし
往々にして専門家の方がそういうのですから、
本当にその地域の状況は厳しいのだと思います。
でも、そこに希望を捨てない人たちがいれば、
きっと何かが変わると思っています。
2月にお邪魔した兵庫県の担当の方からも、
フォーラムのあとの地域での取り組みについてメールを時々いただきます。
いろいろな人たちの心の中に眠っていた、暖かい思いが形になっている様子が伝わってきます。
確かに、医療の状況は厳しい。
私たちの地域も、果たして医療機関として成り立つのかどうか危ぶまれている新しい病院を、行政がしゃにむに建設しようとしています。
別の意味で、医療が危機にさらされているのでは、と私は思っています。
でも、そんなときにふと思います。
「人はいずれ、その人生を終える」
と。
高度な医療が整っている地域と
人と人の暖かな「輪」のある地域と
どちらか一方を選べと言われたら、
私は迷わず、後者を選ぶ。
その意味では、今、医療が厳しい地域のほうが
「生きていて良かった」と思える機会が多い地域かもしれない。
自分が生きている地域でも、もっともっと、人の輪を広げたり、つないだり、していきたい。
そんなことを思いました。

0