昨日は東金病院と協働のレジデント研修でした。
1月のページにも書き込みましたが、
http://hello.ap.teacup.com/sodateru/648.html
今月は静脈採血の合併症である複合性局所疼痛症候群(CRPS)について
どのような事前資料(掲示)を用意すれば
患者さんに危険性を知ってもらった上で、検査を受けてもらえるのか
という議論をしました。
先月宿題で戴いていた
東金病院のスタッフの方が作ったたたき台をもとに
3つのグループに分かれて意見を言い合いました。
その中から、印象に残ったものをご紹介しますと
(個人的な印象です。
さらに、個人的に突っ込みたくなるような意見もありますが、とりあえずそのまま紹介しますね。)
・
「知りたくない派」
自分は何度も採血を受けている。なんともない。だからかえって合併症の知識を持つことで不安になるだけ。こういう情報はなくても良い。
自分は病院のスタッフを信頼して、お任せしたい。だから必要ないのではないか。
・
「知りたい派」&「知らせたい派」
自分は血管が細く、採血に30分以上かかることも良くある。ずっと固定されて、何も説明がないととても不安になる。うまくいかないことも含めて、どういう状況が予想されるのかはあらかじめ知りたい。
ほとんどの人は、採血の検査を100%安全だと思っている。そうではない、ということを知らせるのは医療側の義務ではないか。
あらかじめ危険があると知っていれば、いつもと違う状態に気付いたときに、患者さん自身がすぐに医療者に相談するなど出来る。重症化を防ぐためにも必要
・・・医療に対して、「安全・安心」を求めたい患者・市民の思いと、「100%の安全はない」という前提にたっての「安心」を作りたい医療側との
率直なやり取りが続きました。
で、肝心の掲示物(配布物になるかも)は
ディスカッション白熱のため、時間切れで来月に持ち越し、完成ということになりました。
「医療側は手順どおりに注意事項を箇条書きしているが、
患者側は重要度の高いものから順に箇条書きにしてもらったほうが良いと思う」
というコメントが
最も印象に残りました。

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