先日、友人に借りた本を読みました。
「貧乏人は医者にかかるな!」
という本です。
医師不足が起こった経緯について
いろいろな資料を基に説明がされていて、
医師不足の原因は本当に根が深く、構造的なものなのだということがよくわかりました。
またこれは別の日ですが、
「お宅の会では、医師不足を何とかしろという要望を厚生労働省に出したりはしないのか?」
という問い合わせの電話がありました。
本を読んで、
「行政は飛べないペンギンだ」
と感じたばかりだったので、
そのペンギンに「飛べ」という要望を出しても仕方がないのでは?と思いました。
国は医師の数を増やすことにしましたが、
高齢化に伴う患者の増加は、医師数の増加よりもスピードが速く、
医療を受けられない患者のことが
今までとは違った規模で問題になるのではないか、そんなことを思わせられた本でした。
基本的にいろいろなサービスは、
それを必要としている人々のニーズに対応するように
制度設計をしたり、計画を立てたりするものなのでしょうが、
医療に関してはその話が通用しない。
提供できる医療にあわせたバックアップ体制を
地域の人たちがみんなで真剣に考えて作らなくては
その地域は滅びるなあと思います。
育てる会では、今年、地域医療フォーラムを考えていますが、
「医療」の枠で地域の医療を論じていては遅いような気がしてきました。

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