今回はあまりちゃんと聞けなかった。ポスターもそんなに熱心にまわらず。まあ簡単な報告を。
全体の感想
・赤い色のジャンパーとかだと、夕食の待ち合わせに便利。
・グリーンランドはすごいね、アメリカの知識が結集されている感じ。あの勢いでヒマラヤに来られたらたまったもんじゃない。グリーンランドセッションは立ち見だらけ〜。
・目的次第だけど、SRTMよりもASTER-GDEMがよく使われている印象。
Himalayaセッション(ポスター)
Jusha Mauren (Summer Rupper)
ルナナ地域(チベット側も含む)のヘキサゴン−SRTMで表面低下を出していた。ルゲの表面低下が大きく出ている。目的は氷河湖の形成というより、年輪からの氷河変動再現の検証データとして。
Smriti Basnett (Kulkarni, Bolch)
最近JGに載ったインドヒマラヤのデブリ氷河、クリーン氷河の縮小の話。デブリ氷河は氷河湖があると面積縮小が速い。Volume changeはやっていない。
Umesh, haritashya
Kaabが出した表面速度など。表面温度が上がるとデブリも厚くなると言っていたが、、、気象条件考慮しなくて大丈夫?
Ann V. Rowan (N. Glasser, Quincey)
クンブや、ゴジュンバ氷河の将来予測。デブリのことはほとんど考えていなさそう。この人の前で、池や氷壁について講釈をたれているおじさんが。名前をチェックしておけば良かった。
Himalayan Glacier Dynamics (Oral)
F. Maussion (T Molgのとこ)
High Asia Reanalysis (HAR)を作った。Atmosphere data set。1週間前にJ. of Climateに出版。
http://www.klima.tu-berlin.de/index.php?show=forschung_asien_tibet_har&lan=en
共同研究を申し込めば、データはくれそう。
A. Bush
Climate change in Karakoram (将来も)Debris coverのモデルもやっていると付け加えていた。
Ryan Wilson (Collinsとか)
夏涵養と冬涵養の境界にある氷河はいつも涵養。ネパールの西
A. Kaab
ICESat-SPOT5で表面低下。すでに出版のやつに、パミールとHengduang Shanにまで表面低下の部分を広げていた。パミールはサージしている様子(末端で高度が高くなり、上流で低くなる様子)がクリアーに見えている。横断山脈は、低下が大きい、降水が大きいからね。
デブリ氷河とクリーンな氷河の表面低下が同じ量であること、これには自分でも本当に驚いたと言っていた。理由はとにかく池と氷壁と考えている(やった!)。
10th, (Tus)
V. Radic
温暖化によって氷河が面積が減るときに一番流出がピークになる時期っていつ?
Westヒマラヤはピークがあるけど、Eastヒマラヤはもう単純に減少。
Bliss et al., submitted JGR
なかなかおもしろかった
Rounce D テキサス
イムジャでデブリ氷河の質量収支モデル。
Thermal resistanceを使用。気象データはピラミッドを使用。
長波と短波は固定?熱抵抗値を出すのに、Linear temperatureに補整係数をかけて、深いところでも融解しすぎないように修正。
Validationは氷河上で実際に測ったのと比較。>あまり合わない
Slope modelはagree well、Flat model は×
Summer Rupper
ブータンは降水が多いので気温に敏感、というイントロ。
モレーン年代―検証には氷河のLength change使用。
Heidi Sevestre ポスター D Bennと共著
世界のサージ氷河の話、近隣のほかの氷河とサージ氷河は高度分布などに違いがあるか?おもしろい。
パミールなどはロシアの研究者の参考文献をもとにしているので、Updateしたいとのこと。
こちらから情報提供しよう。
Sam Herreid
デブリ氷河の形成のモデル。
斜面の長さにデブリの広がる横断距離が比例とする。
アラスカのある氷河で、これは斜面から、これは内部からと勝手に設定して、モデルが合うかどうかをやっていたが、F Paulがそれって全部横からと仮定してOK?と指摘。
永井君の論文を教えて上げれば良かったか?
G. Cogley
フィールドと衛星の結果のmismatchを指摘。
氷河のサイズが小さいのを選んで観測しているせい?と指摘。
これからのフィールド観測、representativenessが重要という結末。
衛星側が歩み寄るべきでは?とも思ったが。
Geir Moholdt
In-situ, GRACE, ICESatを比較。
原因としてサイズとか、雪崩の影響とか、、、(他もあった)を上げる。
全体的に、ICESatの方がGRACEより変化を大きく見積もっている。
F. Paul
Randolphだけでなく、他にどんなインベントリがあるか。
Randolphの質がアジアでとても大きいことを指摘。私にとって良く理解できる図。Randolph ver. 2だったけど、、、
Kienholz C
アラスカのインベントリが完成したという話。
Center lineを計算する話を説明、先日出された論文。
Liu, Qiao (C. Mayer, Shiyin Liu)
中央アジア、Koxkar Glacierの池の変遷。TCでいまDiscussionになっているやつ。
イントロがちょっと長すぎたけど、丁寧に変遷をだしていた。
A. Sakai & team GAMDAM (GAMDAM氷河インベントリの話)
午前後半のトップバッター。質問はF. PaulのGLIMSに提供できるか?という質問と岩石氷河とデブリ氷河はどうわけたか?という2つ。
後で、B. Raupさんが言っていたのは、GAMDAMインベントリですごいと思ったのは2つ。全部手でなぞったと言うことと、more than 2yr×6-8 personsの仕事量ということ。Autoよりもやっぱり、手でなぞる方が尊重されている印象。
A. Sakai & K. Fujita (ヒマラヤのSupraglacial lakeの発達の話)
ある意味自分の研究のレビューみたいな発表。最近のグリーンランドのmelt pondsを研究している方達が目をつけてくれて、話すことになりました。衛星や、無人で湖測深しちゃう人たちの前で、昔のヒマラヤの湖の話か、、、緊張しちゃいます。
発表の前に誰が聞いてくれるのか気になり、見たところ、ある意味ライバルのBennは直前に席を立ってくれて不在。おかげで気楽に話せたけど、PAGES@Goa (India)で会ったイケイケお兄さんY.Yさんや、H大のGさんと(2人ともヒマラヤ無関係者)が来ており、やっぱり緊張しました。
プレゼン後に氷河洞窟探検家Gulleyさん(クンブやゴジュンバに毎年通って穴の探検をしている)から、良かったよ〜とまあお世辞半分のコメントを頂きちょっと安心しました。
豆情報
・Randolphの名前の由来:これをとりまとめている人(名前忘れた)の故郷の名前、つまり地名から来ているそうです。(B.R.さんより)GAMDAMの名前の由来(略称から決めたとか)も売り込んでおきました。そしたら、検索すると前に出てこないのが欠点ですけど良い名前ですね〜と的確なコメントを頂きました。
・サラ・トンプソンがゴジュンバで氷厚を測定したらしい。じわりとこちらに来てます。
・Dシェーラーのポスターをちょろっと見てきた。Be10を使っての風化の話、ヒマラヤ、チベット高原の範囲。

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