気持ちがゆったりと落ち着いているときの呼吸はゆっくりと深い。
反対に、気持ちが高ぶっているとき呼吸は浅く速い。
これは心の状態が呼吸に影響を与えているということではないだろうか?
野球の選手がバッターボックスに立ったとき、舞台俳優が舞台に出る前、大きく息を吸いゆっくり吐き出している・・・・・
これは緊張のあまり身体が、心が、こわばっているのをこの深呼吸をすることにより、ときほぐしているのではないのか?
生まれた瞬間から殆ど無意識に行なっている呼吸。
そもそも呼吸は自律神経に支配されているはず。
自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、緊張すれば交感神経が優位に動き出して心の鼓動を速め、呼吸を速め、胃腸の働きを抑える。
反対にゆったりとした気分の時に優位に働くのが副交感神経。
心臓の鼓動は抑えられ呼吸もゆっくり深くなって胃腸は活発に働く。
しかし、自律神経とは自分の意思に関わりなく働いている神経。
内臓などの各器官を自律的に調整している。
そのお陰で何もしなくても心臓はきちんと鼓動を打ち胃も肝臓もすい臓も勝手に働いてくれる。だからそれらの器官を意識的に調整することはできない。
自律神経に任せるしかない筈。
それではなぜ、こんなにも密接に影響しあうのだろうか・・・・・?

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