最近雷鳴の轟く日が多いと思いませんか?
気象庁のデーターから、気温の上昇と平行して雷の発生率も上がっている事がわかってきています。
地球の温暖化により地表が熱せられ積乱雲が発達しやすい状況にあるため年々増える傾向にあると言う事です。
雷のメカニズムはこうです。地表で大気が暖められる事などにより発生した上昇気流で大気中の水蒸気が上昇し、積乱雲が出来ます。その水蒸気が高空に達すると氷結して水滴やあられ、氷の結晶となります。さらに、雲の中で起きている対流現象で粒同士が激しくぶつかりあい摩擦されたり砕けたりする事で、静電気が発生します。この時雲の上層には正の電荷が蓄積され、下層には負の電荷が蓄積されます。その蓄積された電気が地表に向かって一気に流れる現象が稲妻現象です。
それではあの雷のゴロゴロという音はどこからくるのでしょうか?その音の正体は・・・稲妻が大気中を突き進み(空気の温度は2万〜3万℃に達する)周りの空気を急激に膨張させ周囲に対して真空状態になる。この時の衝撃波と、周囲から再び冷たい空気が流れ込む時の振動が、その音の正体だそうです。
雷対策として最も確実なのは遠くで雷雲が見えたらとにかく室内に避難する事。
あるいは、車に乗っていたら直ちに停止し、窓を閉め切って自動車内で待機する事だそうです。雷雲は早く発達するものですから雷鳴が聞こえてから避難では遅いそうです。
雷の自然現象は太古の昔から神秘的。そのため列車名やバイク・車名にも多く使われる事が多く、例えばトヨタカローラレビンは(LEVIN)英語で『稲妻』を意味し、トヨタスプリンター『トレノ』(TRUENO)はスペイン語で雷鳴を意味しています。

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