国宝の仏像に投げ銭する親子
今日11日(祭)に国宝三十三間堂を拝観していた時のお話です。建物はもちろん、安置されている合計1032体の仏像もすべて、国宝・重文に指定されていて、鎌倉期の仏教資料として貴重なものです。入館して、ずーと感動を覚えながら、仏像最後列の雷神像の前に来た時。70代と50代の親子らしき女性が、国宝雷神像に向かって5円玉を投げ銭しました、5円玉は仏像に当たって床に落ちました、すると母親らしき女性は格子に手を入れて拾い上げ、又投げ上げました。そして、手を合わせて、「ご縁がありますように」ですって!。私は怒る気持ちを抑えながら「国宝に傷つける行為は好くないと思いますよ」とご注意。又、「仏像にお金を投げる行為など日本の習慣にはないと思いますよ」とも言いました。すると其の親子は逆ギレ。私に聞こえよがしに、親子の会話。「仏さんにお金上げて何が悪いの?」「お坊さんもお金貰って喜んだはる」「こんな言われるの心外やわ」・・・・。私は反論する気持ちも萎えてしまい。一般常識ありそうなこの親子に見え、ご注意したことに情けなく感じました。
私はこの非常識親子に怒りを覚えながら、お寺のお世話されているお方に、事実をお話し、ご忠告したところ、「国宝にお金を投げるなど思いもよらない」「今後、何か手を打たないと」「ご忠告有難うございました」とお礼を言われました。国宝にガラスケースが去れないことを願いながら、三十三間堂を後にしました。5円玉を投げた親子に「ご縁」はきますかね?!

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