@フォール・イン・ラヴ
A伝説の扉
Bフォーエヴァー・マーキュリー
Cワンス・アポン・ア・タイム
D悲しみに揺れるとき
E組曲“燃ゆる光”77-92
〜ボーナス・トラック〜
F涙の中へ
G悪魔が泳ぐ夢の国へ
○メンバー
五十嵐久勝(ヴォーカル)
平山照継(ギター)
大久保寿太郎(ベース)
永川敏郎(キーボード)
引頭英明(ドラム)
'90年代に入り再結成したシェラザードの(今のところ)唯一のアルバム。
シェラザードは
NOVELAの前身バンドの1つで、“プログレのシェラザード+ハード・ロックの山水館=NOVELA”という事で“どプログレ”を想像してる方も多いかも知れませんが、NOVELAよりも
ハード・ロック色は強いくらいで、ユーライア・ヒープやジューダス・プリースト+ルネッサンス…と例えられる“ハード・プログレ”サウンドです。
平山さんの…その抜群のメロディ・センスは別として…シンフォ作曲家として圧倒的構成力が爆発し出すのは「青の肖像」(NOVELAの2ndと3rdの間のミニアルバム)くらいからなんで、むしろ美旋律劇的ハード・ロックと言ってもいいかも。
ま、アングラな香り〜暗い感じは強いので、山水館がNOVELAにもたらしたモノはメジャー感だった様に思う。
…ま、それは“オリジナル”シェラザードの話。(…ちなみに私が聴いた事あるシェラザードの音源は姉がどこからか入手した物で「少年期〜時の崖」「鏡」「涙の中へ」が入ってましたが音質にバラつきがあった様に記憶してるのでいくつかのソースをまとめた物か?)
時は過ぎテルズ・シンフォニア、ジェラルド、スターレス…という
シーンを代表するバンドのリーダーたちが集まった感じになった再結成シェラザード重厚感たるや凄まじい迫力!
中期ジェラルド(「アイロニー〜」)を思わす永川作のポップなシンフォ・ハード@D、一番シェラザードのサウンドを継いだと言えるスターレスのリーダー寿太郎のハードなA、平山さんの曲はフレディ・マーキュリーに捧げた感動的バラードBとテルシンに通じるシンフォニックで緻密で畳み掛ける展開のC…と新曲は各人の芸風を反映した幅の広い作風だが五十嵐“アンジー”久勝の歌声が乗ると見事に統一感があります。
まさにバンド・マジック!
当時の代表的ナンバーEも実験的な各メンバーのソロ・パートを設け、見事に過去と現在が交錯する重厚な仕上がりで…
…天上のコーラスの様なアンジーのパートで涙しちゃいます。
で、
ボーナス・トラック…
不覚にも私、ホント最近までボーナス付き再発盤の存在を知らなかったのでした。
Fは'92年にクラウンからアルバムに併せて出たシングル「フォール・イン・ラヴ」のc/wと同じテイク…だから持っている。
メイド・イン・ジャパンから出たオムニバスで“オリジナル”シェラザードのデモ・テープのテイクも聴けるしね…
レインボー風(多少「キル・ザ・キング」してる)様式美ナンバーでめっちゃカッコいい。
問題はG! この曲は私にとって長年“幻の”一曲でした。
○NOVELAファンクラブ会報のアンケート(好きな曲)でもランク・インしてた。
○NOVELAの中でも個人的上位の曲「地球」の原曲と某本に解説あり…
○再結成のイベントで限定CDシングルとして配布したらしい…
気にならいでか!
…という訳でアンジーさんのオフィシャルサイトBBSで限定販売(手元に7枚あります。Angie…って)のお知らせをで見つけた瞬間申し込んでました(笑)←キサマが買ったんかい!ってツッコミがどこからか来そう…
いやぁ…何て感動的なんでしょう
「悪魔が泳ぐ夢の国へ」…
抑えた感じの出だし…アンジーの吟遊詩人してる語りかける様な歌声が深い。
クリーントーンのギターのコード・ワーク、控え目なキーボードのストリングスに絡むボリューム奏法のギター…雰囲気ばっちり♪
続くギターとオルガンのハードなリフに導かれてシャウトするアンジー…
「捕まえろ そいつらを」!
…う、カッコいい!ロックしてる!
華麗な指捌きのオルガン・ブリッジを経てギター・ソロへ…
かなりハードな弾きまくりでめっちゃカッコいい!ハード・ロックしてる!!
あ、でも「地球」とは全く違う曲だなぁ…誤情報?
…と思ってたらソロ後の展開が、あの印象的な5拍子のリフ…
…この展開のリフを核に再構築した曲が「地球」だったのだ!
なるほどなるほど。
…とまぁ長年の夢の1つが叶った訳ですが、まだまだ聴きたい曲(「人形讃歌」とか…タイトルしか知らない)も多数、NOVELAやシェラザード(現在はスターレスの堀江さんにドラムがチェンジ)の新作発表も夢見てるし、ライヴにも参戦したい!…
ちなみに'97年に発売されたNOVELA関連バンドのオムニバス「NOVELA伝説」でテルシンが披露してる「EVER FOREVER」は、シェラザード幻の2ndの為に平山さんが作曲した曲でシェラザードのライヴでも演奏したらしい…いいなぁ…アンジーの歌声で聴きたいゾ!
今からでも遅くない!是非レコーディングしてほしい!!
