鉄道模型の独メルクリン、英投資会社に身売り
世界的な鉄道模型メーカーの独メルクリンは12日、英投資会社キングスブリッジ・キャピタルへの身売りに合意したと発表した。1859年の設立から創業者一族を中心に経営してきたが、少子化やコンピューターゲーム人気で売り上げが激減。ファンド傘下で業績回復を目指す。
売却額は明らかにしていない。メルクリンの2004年の売上高は前年比10%減の1億4900万ユーロ(約210億円)。05年はさらに減少したとみられる。
メルクリンは独南西部のゲッピンゲン市で創業。1935年に軌間16.5ミリのHOゲージの電動式模型を発売するなど、同社製品を基に国際的な鉄道模型の規格化が進んだ。90年代にはより小さなNゲージの老舗だった独トリックスを吸収合併し、商品群を拡大した。
欧州では伝統的な玩具メーカーの経営不振が目立つ。
プラスティックのブロック玩具で有名なデンマークのレゴもドイツなどのテーマパーク「レゴランド」を売却し、業績回復を急いでいる。
(フランクフルト=後藤未知夫)
メルクリン社のサイトに
公式プレス発表の記事(ドイツ語)があります。
ちょっと前は、業績好調とか聞いていたのですが、実は不振だったのですね。最近、新しいゼロイチのモデルのパンフレットが届いたばかりだったので、ショックです。どうなってしまうのでしょうか?
メルクリンといえば、ゲッピンゲンにあるミュジアムを訪問したときのことが、思い出されます。詳しくは、拙著「ドイツ=鉄道旅物語」をご覧下さい。