前回の月刊「鉄道ダイヤ情報」3月号に続き、3月15日発売の4月号に、「鉄夫のトリセツ〜旅行作家N田さんの妻S子さん篇」その3が掲載されました。
今回のテーマは、鉄道資料やグッズの保管問題。増え続ける資料やグッズが家人に疎まれるのは、どこも同じみたいですね。時々、雪崩が起きると片付けるのも一苦労ですが、叱られて肩身が狭くなります。
グッズの中には、こんなものがあります。
ドイツの鉄道で使っていたもので、日本なら駅員さんが緑と赤の旗で列車の出発や停止の合図を送るのですが、彼の国では円板の付いた棒(Signalkelle、英語では signalic disc)を使うのです。
鉄道好きの知人から譲っていただいたものですが、使い道がなく、しばらくは部屋で眠っていました。ところが、ある時から、さくらこさんのお出かけの見送りのお供になりました。
彼女を列車(さくら号)に見立て、合図を送ることにしたのです。
毎度のように、忘れものとかあってモタモタしているので、そんなときは「赤」面をかざします。やっとのことで、靴を履くと、「緑」面をかざして「出発進行」となるのです。
最初のイラストの通りですが、コロナ禍で在宅勤務中心となってからは、週に1度だけの「運用」になっています。私は、教員を早期退職してからは、取材で出かけるとき以外は「在宅勤務」ですから、必然的に「見送り」役になります。
「鉄夫のトリセツ」の連載自体は、まだまだ続くようですが、「S子さん篇」は、これにて終了。3カ月はあっという間でした。ご愛読いただいた皆様には、感謝いたします。

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