1990年夏のヨーロッパ旅行、デジタルアーカイブス、シリーズ第24弾
シュトゥットガルト中央駅からミュンヘン方面へ快速列車(Eilzug)に乗車しました。

乗ること30分ほどで到着したのがゲッピンゲンGoeppingen。小さな町です。で、この町に何があるのか?ホームの広告がはっきりと教えてくれます。

世界的な鉄道模型メーカー、メルクリン社がある町なのです。駅舎は建て替えたのか現代的であまり興味深い建物ではありませんでした。

ドイツの主要駅と同じく、白いベンツのタクシーがたむろしていました。タクシーでメルクリン社へ、と言えば簡単なのでしょうが、街歩きも兼ねて、まずは観光案内所へ。しかし、エキナカにはなく、駅前のちょっと分かりにくいところにありました。観光案内所への案内所が必要です(笑)
そして、おそるおそる「メルクリン社への行き方を教えて欲しい」とたどたどしいドイツ語で尋ねると、窓口の女性は笑顔で、メルクリン社の地図を渡してくれました。

会社は3つに分かれていて、商用でない人が行けるのは、ミュージアムだけ、それは「ここ」と地図を見ながら説明してくれました。「まあ、迷うことはないと思いますけど、もし分からなくなったら通りかかったひとに訊いてみてね。誰もが笑顔で指さして教えてくれますよ。何といっても我がゲッピンゲンはメルクリンの町なのですから!」
何と言う感動的な言葉なのでしょう!世界広しといえども、我が町は鉄道模型の街!などと言い切る場所がほかにあるでしょうか!とは言え、田舎町の常で街中を歩いている人は皆無。尋ねようにもだれもいません。何分か歩いて、メルクリン・ミュージアムという案内板を見たときはホッとしました。

そして、目指すメルクリン社が見えてきました。

入口(Eingang)という指示に従って玄関へ。異常にひっそりしているので、「定休日?」と不安になりつつも、そっとドアを開けると、中は家族連れや鉄ちゃんで賑わっていました。
大きなレイアウト(ジオラマ)がいくつもあります。

ショーケースがあり、絶版となった貴重な模型車両も飾ってあります。見ていても全く飽きません(笑)

隣にいたドイツ人のマニアが「日本から?」「ICEと新幹線は、どちらがいいと思うか?」質問攻めにあいました。D51とかC62など日本の蒸気機関車の知識もあるようです。
ミュージアムでは市販のメルクリン模型は販売しておらず、ミュージアム来館記念の貨車のみ売っていました。写真が探し出せなかったので画像はありません。
帰りに、駅を通り過ぎて、メルクリン社の本社ビルを外から見てみました。

メルクリンの解説書に出ている建物です。
そしてゲッピンゲン駅から快速列車に乗ってアウクスブルクへ向かいました。
<参考>
ヨーロッパ鉄道旅行写真 デジタルアーカイブス、ポータルサイトは、
こちら

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