春からJR釜石線で走行予定のイベント列車「SL銀河」。機関車C58形239号機については、
大宮工場での復元作業から構内試運転、
高崎周辺での本線試運転と取材を続けてきましたが、牽引用の旅客車両については、郡山工場で作業が行われていたこともあって、ノータッチでした。このほど内装をのぞいて、工事がほぼ完了。盛岡へ回送されて、C58ともども実際に走る姿で一般公開されることになりました。幸い、公開日の2月2日は、大人の休日俱楽部パス2014年冬用の利用最終日。今回は木曜から2日の日曜までの4日間用として購入してあったので、ちゃっかり利用して、ほぼタダで往復できました(しかも行きが「はやぶさ」、帰りが「はやて」乗車です)。
お昼過ぎに盛岡に到着すると、駅は雪景色。すでに一般公開の「SL銀河車両展示会」は始まっていました。

7番線ホームは家族連れなどで大混雑。写真を撮るなら「対岸」の8番線ホーム(広軌の田沢湖線用)からです。
C58については、もう散々見てきましたから、この日のお目当ては「客車」と、それを連結したC58です。
「SL銀河」と銘打っているのは、もちろん釜石線が宮沢賢治の銀河鉄道ゆかりの路線だからです。銀河をイメージした外観は、10年以上前にデンマークで見た寝台車みたいでもあり、一つ間違えればキワモノになってしまうところをうまくデザインしたものだと思いました。青は機関車次位の車両から後部に移るに従ってグラデーションでダークブルーからライトブルーへと変化していきます。色々考えていますね。

8番線は、この先は立ち入り禁止区域だったので、7番線にまわって最後尾を見に行きました。
ここまでご覧になって、鉄道に詳しい方なら50系客車?と思いますね。事情に通じた方は、JR北海道から購入した50系客車改造のディーゼルカーだとご存知でしょう。ちなみに、車両表記を見てみると、下記のようになっていました。

厳密には、客車ではなくてディーゼルカー(気動車)なのですね。
さて、午後3時に展示会(今回は外観のみで旅客車両内には入れませんでした)が終わると、機関車が切り離されて単機で動き出しました。

一旦、盛岡駅の北はずれまで移動し、バックして西側の側線をたどります。その様子は9番線から簡単に撮影できました。

この位置からは良く見えませんでしたが、レンガ造り風のC58用の機関庫を造ったようです。
さて、再び7番線に目をやると、4両の「客車」が自力で動き出しました。
普通の「SL列車」だったらDE10ディーゼル機関車あたりがやってきて回送していくところですが、機関車なしで動き出すとは・・・。ディーゼルカーだから当たり前なのですが、蒸気機関車につながれていたのを見ていたので、違和感たっぷりでした(笑)
ひよっとして、不測の事故があってC58が動けなくなったときは、「DC銀河」としてディーゼル列車になってしまうのでしょうか?
ともあれ、ますます、「SL銀河」の釜石線での運転が楽しみになってきました。
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SL列車について、とくに釜石線を走ったD51については『
にっぽん鉄道100景』もご参照ください

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