昭和40年代以降、国鉄で全国を旅した時、必ずと言っていいほどお世話になったのが、キハ58系急行型気動車(ディーゼルカー)でした。どこにでもいたので、珍しくも何ともなく、あまり写真を撮りませんでした。時は流れ、国鉄はJRとなり、キハ58系は数は減ったものの、塗装を変えて各地で活躍していました。しかし、21世紀になり、次第にレアな車両となり、JR西日本で活躍したものを最後についに2011年3月、引退してしまいました。
ところが、国鉄型キハ52を譲りうけて走らせている千葉のいすみ鉄道が、国鉄形第2弾としてキハ58系のキハ28形を、キハ52同様、JR西日本から譲り受け、11日に大多喜の車両基地に到着、本日14日(日曜)「鉄道の日」に初公開してくれました。今日は、キハ52形の車両オーナー&サポーター会員限定イベントということでしたので、ささやかながらサポーター会員である私も撮影会に参加しました。
大原発のキハ52形急行に乗れば、必ず撮影会の整理券をもらえるということで、素直に急行券300円を払って、クロスシートに座って、一路大多喜へ。すぐに鳥塚社長の先導で車両基地へ案内されました。

金沢からやってきたということで、それに敬意を表してか、行き先が城端になっています。

車両の所属は「千カウ」(千葉・勝浦機関区)と早々と地元仕様に変わっていました。

サボ(行先表示板)を時々入れ替えて遊んでくれます。金沢らしく、今は亡き急行「能登路」を再現しました。しかし、しっくりくるのは、これですね! 両国発とは嬉しい演出です。

今度は、場所を変えてホームから撮影。

やがて、キハ52形が急行として大原へ向かうお仕事の時間が迫ってきたので、キハ28を切り離してホームへ向かいます。このとき並びが撮影できるとあって、ファンが大勢集まってきました。

キハ52が行ってしまったので、キハ28のみに。キハ52に乗って帰ってしまった人もいるようですが、イベントはまだまだ続きます。キハ28にヘッドマークをつける試みです。

しかし、サイズが合わないようで断念。それでは、というわけで別のものにトライします。

何だかガムテープを使っての応急処置です。せっかくの塗装が剥げないのかと心配している人がギャラリーの中に少なからずいました・・・。
何とか完成!

「方向幕」は「臨時」です。ふとサイドを見ると、サボ(行先表示板)も「うち房」に合わせていたとは芸が細かいです(「館山⇒両国」ですって!)。
21日は、一般公開、その後整備を完了させて、試運転、営業運転となるようです。乗れる日が待ちどおしいですね。
最後に、本日使った切符や整理券の画像です。
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なお、国鉄形車両については、拙著『
旅が10倍面白くなる観光列車』(平凡社新書)をご覧ください。

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