ある雑誌(一般誌)からの依頼で私鉄の観光特急について記事を書くことになりました。ところが、小田急ロマンスカーは何回か乗ったことがあるのですが、東武特急スペーシアには乗ったことがなかったのです。これはいけないと思い、急遽、浅草からスペーシアに乗ることにしました。

東京スカイツリー開業に伴い、スペーシアはリニューアルされ、塗装も3種類となりました。私が乗ることとなった車両は、江戸紫の「雅(みやび)」カラー。スカイツリーのライトアップの色のひとつです。
スペーシアの車内はゆったりしています。普通車なのですが、フットレストもついていて、JRならグリーン車仕様ですね。ぎっしり満員でもなく、隣も空いていましたから、道中、気持ちよく過ごせました。

列車は鬼怒川温泉行きでしたから、下今市で乗り換えて日光へ。仕事は以上でおしまいでしたから、そのまま帰ってもいいのですが、それではさすがにアホらしいと思い、猛暑の中を東照宮へ。よく考えてみたら、日光へ来たのは学生時代以来でしたから、40年ぶりでしょうか。
帰りは、東武ではなく、青春18きっぷを使うことにして、JR日光線に乗りました。格調高い日光駅舎は、日光線のシンボルでもあるようで、電車のロゴにも使われていました。
乗り降り自由の18きっぷですし、時間もありましたので、文挟(ふばさみ)で途中下車。

近年建て替えたような駅舎の色も電車と同じく茶色とクリームのツートンカラー。無人駅で、簡易タイプのスイカ対応改札機が置いてありました。ここで降りたのは、駅の目の前に日光杉並木があるからです。確かに徒歩数秒でした。

狭い道なのに、国道ですからクルマが行きかっています。それもかなり飛ばします。歩道もなく歩くのはちょっと危険ですね。
やることもなくなったのですが、ちょうど日光行きの電車がやってきたので、それに乗って一旦戻るように日光方面へ。こんなとき、18きっぷは便利ですね。しかし、日光線の電車はオールロングシート。車窓からは杉並木や山も見えて、それなりの景色なのに残念です。この気持ちを表すような駅に着いたので(笑)、ここで下車して、次の宇都宮行きで帰路につきました。


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