内房線をイベントで走る蒸気機関車C61の試運転については、
前回までにレポートしました。充実した取材だったので、自己満足して、土曜日は出かけず、月曜、火曜も雨だったので無視して自宅で原稿書きをしていました。しかし、思ったほどはかどらず、スランプ気味でした。「鉄分」も不足して精神状態も低調になりつつありましたので、8日(試運転最終日)に再び千葉に向かうことにしました。
せっかく行くのなら、前回とは違う場所で、と考えていましたら、
facebookで「友達登録」を認めていただいているトラベルライターのSJさんの写真が目にとまりました。それは、五井駅でのC61と小湊鉄道との出会いを撮影したものです。さっそく、それを真似しようと、最初は五井駅に向かいました。もちろん、現地で場所探しをして、アングルは別のスポットから。それは、駅近く、木更津方面にある踏切からのものです。

特急停車駅なのに、C61牽引列車は五井を通過。そのかわり「爆煙」をあげて颯爽と走り去っていきました。よく見ると、乗務員さんが小湊鉄道にあいさつしているようでした。小湊鉄道もディーゼルカーをわざわざJR側の線路に停めて、ツーショットが撮れるよう粋な計らいをしてくれました。気が利いてますね。
撮影後は、次の電車で袖ヶ浦へ。五井の次の姉ヶ崎で、1時間20分も停車するSL列車を追い抜いてしまうので、追っかけは簡単です。
前回は、人気の築堤付近で撮影したので、今回は、その少し先の小櫃(おびつ)川橋梁で狙ってみました。列車通過まで、並行する道路の歩道で待っていたら、くだんのトラベルライターSJさんが、橋を渡ってお目当ての撮影場所へ向かうところに遭遇しました。ちなみに、SJさんは世界の蒸気機関車を撮影している大家です。

列車通過の頃には、ようやく日も射してきて、川面に汽車がなんとか映ったようです。出来は、まあまあかな?
最後は、C61の今回のねぐら木更津へ。巌根から乗車した電車内で、またまたSJさんにお会いしたので、しばし行動を共にさせていただきました。さすが、撮影場所に関しては詳しいです。
前回とは違ったアングルでC61の入換えとひと仕事終わった後の整備を撮影できました。
SJさんとは別れて、この日は特急「さざなみ」で東京駅へ。自由席なのに、ガラガラでした。何か房総特急の先行きが心配ですね。その車内で、以前、拙著「
一度は乗りたい絶景路線」への写真提供や雑誌の仕事でご一緒したカメラマンSMさんから電話で突然の飲み会のお誘い。せっかくなので、待ち合わせて指定された場所(東京駅のすぐ脇)へ行ったのですが、木更津でお別れしたはずのSJさんにまさかの再会。そのあとは、鉄道談議に花が咲き、楽しい一日をしめくくりました。
SL列車をはじめとするイベント列車については、拙著「
旅が10倍面白くなる観光列車」(平凡社新書)をご覧ください。

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