東急の広報関係者より「秘密の列車で行く長津田車両工場見学」ツアーの同行取材に行きませんかと誘われました。工場見学も興味深いですが、「秘密の列車」という言葉にそそられます。さっそく参加を表明。当日を楽しみにしていました。
「秘密」だからでしょうか、直前になって田園都市線梶ヶ谷駅集合との連絡。指示に従ってホームにでると、まもなく長津田方面から「秘密の列車」が回送されてきました。

種を明かせば、普段はこどもの国線(長津田〜こどもの国)内だけを行ったり来たりしている専用車両Y000系が、珍しく田園都市線を走るというわけです。10両編成の電車が行きかう田園都市線内をたった2両編成の電車が走るという意外性。見学ツアーの参加者を乗せて、「秘密の列車」は、田園都市線内をノンストップで走ります。
長津田駅手前で、普段使っていないポイントを渡って直接こどもの国線へ乗り入れ。長津田〜こどもの国間にある恩田駅を過ぎて一旦停車すると、バックして、恩田駅脇の草ぼうぼうの側線をゆっくり走って、直接長津田車両工場に入りました。

工場内にホームはないので、飛行機のタラップのようなものを使って降ります。こういう経験も貴重ですね。
工場内は、危険防止もあって全員ヘルメット着用です。まずは、20トンもある電車がクレーンでつり上げられるところを見学。軽々とつり上げられるのを見ると、歓声さえあがります。

この日は、みなとみらい線の電車が検査中でした。重い車両が軽々とつり上げられ、しかもかなりのスピードで上空を移動するのですから驚きです。
そのあとは、パンタグラフ、クーラー、台車といったバラバラになった電車の部品を検査している様子を見て回りました。

車掌さんが、ドアの開閉に使う部品は、実際に触って、スイッチを押してみました。子供さんたちは大喜びで開けたり閉めたりと、気分は車掌になったみたいです。
3時間ほどの見学ツアーは、あっけなく終了。鉄道グッズを買ったりした後、「秘密の列車」で長津田まで送ってもらって解散。工場までの行程と工場での見学の2つが楽しめる充実した企画でした。

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