蒸気機関車C61。その復活の過程は、当ブログでも、
大宮での試運転、
鉄道博物館での展示とレポートしてきましたが、ついに6月4日、営業運転を開始することになりました。さっそく撮影、そして上り列車の渋川⇒高崎間を乗車してきました。
まずは、おなじみの上越線・八木原〜渋川間の関越自動車道下の踏切付近での撮影です。しかし、高崎出発直後に、見物者か撮影者の線路内立ち入りという騒ぎがあったらしく、20分遅れでの通過となりました。

C61の復活にあわせて、旧型客車の整備も行いました。安全上問題のある手動ドアを半自動に改造、垂れ流しで使えなかったトイレもタンクを新設し、和式を洋式に改造。冷房はないものの、問題点をクリアし、イベント運転で広く使えるようになりました。そのお披露目も兼ねて、C61形は「汽車」らしくやってきたのです。

ダイヤが乱れたせいで、撮影後、八木原駅まで戻って、後続の電車でC61を渋川で追い抜き、その先で先回りして再度撮影するというプランはあえなく不可。しかし、列車がだんご運転になったおかげで、次の次の電車は、C61が水上へ到着してすぐに着いたため、本来なら終了しているはずの、転車台での方向転換には間に合ったのです。2回目の撮影不可のダメージは帳消しです。

ヘッドマークをアップしてみます。

バックに鳥のイラストが見えますが何でしょう?「はつかり」?「はやぶさ」?
C61は、展示線でしばし休憩です。

午後の帰りの列車は、水上発車を撮影しました。これも御馴染みのシーンですが、D51でなくC61なのは新鮮ですね。

撮影後、後続の電車で追いかけ、渋川で追いつきます。ここからは30分ほどですが、「汽車旅」を楽しみました。C61の汽笛に聞きほれながら流れ行く景色を眺めるのは最高のひとときでした。
最後に、当日入手した品々です。水上の温泉まんじゅうも包装紙がC61に代わっていたので購入、炎天下で並んでかろうじて買えた記念入場券セット、C61のICカードケース、それにC61復活号の指定券です。

指定券は、前日の夕方に駅の自動指定券発売機でイタズラ半分に入力してみたら取れたのです。おおかたの予想とは裏腹に、乗ってみたら満席ではありませんでした。ツァーのキャンセル分かどうかは分からないけれど、「イベント列車」の帰りの便は穴場という「法則」は生きていました。
SL列車をはじめとしたイベント列車については、拙著「
旅が10倍面白くなる観光列車」(平凡社新書)をご覧ください。

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