叡山電車の
鞍馬駅から僅かのところに鞍馬寺があります。仁王門をくぐって中に入り、愛山費(拝観料?)200円を払って先へ進みます。「ええきっぷ」を見せれば割引になるのを後で知りました。残念!


少々階段を上ったところに普明殿という建物があるのですが、その中に何とケーブルカー乗り場がありました。

日本で唯一、宗教法人が経営している鉄道だそうです。すなわち鞍馬寺が運営していて、路線延長200mは日本で一番営業キロが短いとか。料金は100円ですが、これは運賃ではないのです。お寺に100円寄付をしてくれた人に一回乗せてあげるというサービスなのだそうです。一説によると、これは税金対策だとか。うまいこと考えたものです。何はともあれ乗らなくては・・・。
車両は一両しかなく、これが行ったり来たりしているだけ。よくあるケーブルカーのように2両で行き来し、途中ですれちがうというスタイルではありません。要するにエレベータみたいなものですね。従って、一度に乗れる人数が少ないため、お堂内の待合室で座って待たされます。この日は10分くらい待たされたでしょうか。いよいよホームに出ます。

車両には牛若号という名前がつけられていました。さすが鞍馬寺。1957年開業なので、50周年と書かれていました。さあ、出発。

線路は面白い構造になっています。しかし、あっという間に終点・多宝塔駅です。その間2分。安いはずです。それでも歩けば30分くらいかかるそうなので重宝しているようですね。

これで鞍馬寺に来た目的は達成したのですが、このまま引き返せばバチがあたりそうなので、てくてくと本殿金堂まで歩いて、お参りし、周辺の紅葉を鑑賞しました。例年になく色づくのが遅れているようでした。

つづく


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