水戸(茨城県)の偕楽園へ梅を見に行ってきました。といっても、主目的は、この時期の土曜&休日9日間のみ営業する偕楽園臨時駅で下車することでした。
朝は雨だったので行くのを諦めようかと思ったのですが、午後は天気が回復するという予報を信じて決行。幸運にも上野から常磐線の特急「フレッシュひたち」に乗った頃には快晴になってきました。
「フレッシュひたち」を偕楽園駅で降りると、ホームはのぼりが立って梅祭りで盛り上がっていました。

この駅は、下り列車しか停車できない変わった構造です。複線区間ですが、上り線にはホームがないので、帰りは水戸駅まで行かねばならないのです。後続の「スーパーひたち」がホーム一杯に停車した様子をご覧ください。

駅の上野寄りは偕楽園をバックに列車がお手軽に撮れる絶好の撮りテツ・ポイントです。

連れと水戸在住の親戚夫婦と4人で一応まともに偕楽園の梅見物を楽しんだあと、駅近くへ戻ると、歩道橋の狭い一角に撮りテツの大集団(といっても20名くらいか?)が待ち構えているのに遭遇しました。まもなく臨時列車が来るとのことですが、人身事故かなにかの影響で到着が遅れているとのこと。せっかくなので撮りテツに便乗することに決定。まもなく上り線をお座敷電車「華」が通過しましたが、後追いのために長時間待っているわけはなく、本命はまだのようです。

結局、定刻より1時間近く遅れて登場したのは、往年の寝台電車583系使用の快速「水戸観梅号」(赤塚<偕楽園のひとつ友部寄りの駅>〜偕楽園〜水戸〜仙台)でした。3月10日、11日のみ運転でしたから貴重な記録となりました。

いつくるかわからない列車を長時間寒い中を待っていたので大変でしたが、収穫の多い一日でした。
ところで、偕楽園駅のようなユニークな駅については、5月刊行予定の平凡社新書「駅を楽しむ!テツ道の旅」に発表の予定です。ご期待ください。
「撮りテツ」の楽しみ方は、拙著「テツはこう乗る」および「素晴らしき哉、鉄道人生」がオススメです。また、日本の鉄道については、「にっぽん鉄道旅行の魅力」「にっぽんローカル鉄道の旅」もご覧いただければ幸いです。

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