2010/7/1  0:00

天国からの贈り物  悼み

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第1木曜、東京教室でした。
今日の富士山は、はるか雲の彼方・・・

人と人とが出会えば、必ずいつかは別れるもの。
でもまさか、それが今日になるなんて・・・

東京教室を始めた30年前からの生徒さんが、今も4人居られます。
いつもご一緒に来られるのですが、その中のお一人で、小平市から来られる
Iさんにご連絡が取れないと。
とても几帳面な方で、無断欠席なんてあり得ないことです。
去年ご主人を亡くされてからお一人暮らし。
月一度の押絵教室と、その後お仲間で行かれる美味しいケーキとお喋りを
とても楽しんでおられました。

教室の間からずっと気にかかり、居ても立ってもいられず、
帰りにお家をお訪ねすることに。
同級生で生徒さんでもあるOさんが、一緒に付き合ってくれたのですが、
これがまた大変な道のり。
2回電車を乗り継ぎ、歩いては階段の連続で、滝のような汗、汗
84歳のTさんが、毎月この道を通われてるかと思うと、
申し訳ないやら、いとおしいやら・・・

Oさんに駅前のお店で待ってもらい、お家を探しに。
もしか緊急入院でもされていたら、ご近所の方に教えて頂くつもりでした。
ところが、お家を見つけた途端、何とも言えない胸騒ぎが・・・
様子をお尋ねするにも、ご近所はみんなお留守。
と、そこへ通りかかられたのが、幸運にもお隣の方。

「どなたかお尋ねですか?」
「私、Iさんと30年来のお付き合いの者でして」と言いかけた途端、
「押絵の先生でいらっしゃいますか?!」
「はい・・・今日お越し頂けないのが気になって、飛んできました」
瞬間その方の顔が曇り、
「実は、先週、亡くなられたんです・・・」


恐れていた最悪の事態を知る結果になりました。
雨戸が開かないのを不思議に思われたのが、先週の木曜日。
そして金曜日には、遠方におられるご姉妹とパトカーが来たとか。
その後の詳しいことは、お隣の方も分かられず、私に連絡の取りようが無く、
悩んでおられるところだったんです。
先月お元気にお会いしたIさんと、まさかこんな最期のお出会いをしようとは・・・

きれいな真っ白の御髪に、パステルカラーのお洋服がお似合いだったTさん
神田のお生まれで、「ヒ」が「シ」になるIさん
プライベートなことは何一つお話にならず、愚痴を伺ったことのないTさん
30年の間、渋谷、品川、銀座と、どこへ移ろうと、喜んで支えて下さったTさん
物事に公平で、曲がったことが大嫌い、いつも清々しかったIさん
大大大好きだったIさん・・・・・
誰にも世話をかけず、毅然としたまま最後の幕を引かれたIさんに、
もう一度お会いしたかった!

今日伺わなければ、そしてお隣の方にお会いできなければ、
心配したまま、時が流れていくしかなかったことでしょう。
同行してくれたOさんが言ってくれました。
私に知らせようとIさんが引き寄せて下さったんだと。

今朝東京へ向かう新幹線に、聡甫からメールが入っていたのです。
「今、Tさんからのお中元が届きました」
いつものように、一番乗りで届くよう手配されていたのでしょう。
今回はお手紙ではなく、お会いしてお礼申し上げますから、もう少し
待っていてくださいね。
楽しい押絵の夢を見ながら、ゆっくりお休みください。



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