2009/3/31 0:00
師匠の旅立ち 悼み

3月30日、絹甫が退院してホッとした矢先、大好きだった五郎兵衛師匠(露の五郎兵衛師)が旅立たれました。
おませにも、子供の頃から師匠の艶っぽい芸が大好きでした。
たまたま、押絵のお稽古に来ておられた方がお隣と伺い、お引き合わせを・・・
それからのご縁で、お親しくさせて頂いてきました。
お仕事先で脳卒中を発症されてからも、奇跡のカムバックを果たされ、
常におっしゃっていた生涯現役を最後まで貫かれましたが、
もうお会いできないんですね・・・

一昨年の9月、120周年展にお越し下さった時、お声も小さくお元気が少し・・・と気になりながらもお話できたのが、今となっては最後の思い出です。
蛍光灯やLEDではなく、なにわの提灯の灯りが消えてしまった気がします。
「好きなことしてんのに、お金まで頂いてるんやから、有難いことですわ〜」
昔、師匠が仰ったこのお言葉、私もいつも同感です。
師匠、天国寄席の、い〜席、取っといてくださいね。
こっちでの用事が終わったら、楽しんで行かせてもらいますから。
ゆっくりお休みください・・・
2009/3/29 0:00
お勤め終えた絹甫 お知らせ

うれしいな〜〜!!親分のお帰りだ〜〜!
ほんとはリハビリ専門の病院に移る方がいいよって言われたりもしたんだけど、親分が絶対やだ〜〜って言うもんだから、家ン中、1日であっちこっち手すりをつけてもらったり(そうそう、それはいつも色んなことでお世話になってるMさんにお願いしたの)
安定のいい4点杖とか言うのも、その日のうちに1階用と2階用を揃えてね。
帰ってからのリハビリは、松姉御がお世話になってるF先生がちゃんと診て下さるって事で話が付いて、病院の先生達も安心して送り出してくれたんだよ。

ゆっくり遊んでくれるのかと思ったら、すぐ仕事場なんだもん・・・
ハサミや筆を持ったりして、「うん、24時間リハビリ(?!)の成果で、ちゃんとできるわ!!」だって・・・
でも、もうこれからは、夜中の仕事は絶対させないからね!!
大親分からのお達しなんだから〜〜

ラッキーみたいに自分を出せる子は、いいよな・・・
ボクなんて、ず〜っとず〜〜っと楽しみに待ってたのに、恥ずかしいからそっぽ向いてたんだ。そしたら
「あ〜ぁ、どんなに喜んで飛んでくるかと思ったのに、ハッピーは知らん顔やね〜」って・・・

ふて寝してやろ〜っと
皆さまに色々ご心配頂きましたが、お蔭さまで絹甫は土曜日に退院することができました。あっという間・・・とは言い切れない2ヶ月でしたが、人工関節、脳梗塞、剥離骨折と、豊富なメニューをこなした割りに異例の速さで退院できましたのは、ひとえに病院の方々の手厚い看護と、目に見えないエールを送り続けてくださった皆様のお蔭と、心から感謝いたしております。
ほんとにほんとにありがとうございました。
2009/3/25 0:00
今日の京 こんなの見っけ

昨秋から始まった京都教室。
初めて迎える桜の季節です。
まだまだこれから本番と言ったところですが、見るとこ見るとこ、
ぜ〜んぶ絵になる街ですね〜
車でなく、自転車でゆっくり探索できたらいいな〜なんて思いますけど、
考えたら自転車も時間もない私でした・・・


京都の帰り、名神から阪神高速で大阪へ入り絹甫の病院へ。
このコースも恐らく今日が最後かな・・・?
いつも笑ってしまう看板。
♪お〜い ナカムラくん♪ の世代の社長さんなんでしょうかね〜

2009/3/24 4:14
WBC優勝秘話 こんなの見っけ

東京特派員のAKKOさんが、こんな「赤福」を送ってくれました。

「おばあちゃんの原宿」で有名な巣鴨、とげ抜き地蔵さんの参道でゲット!

おへその下、3〜4cmのところにある丹田(タンデン)は「気」にとって大切なツボで、その流れに強く作用するのが赤い色だとか。
これを贈られると、一生シモの世話にはならないそうですから、安心〜〜〜

ところで、この赤パンの威力たるや、スゴイです。
AKKOさんがこれを身に付けWBCの決勝戦を応援したら、優勝したんですから!!



2009/3/23 0:00
身を土筆 心を土筆 今日の感動

押絵干支ボトルでお世話になっている神戸酒心館。
ここの枝垂れ桜はもうすっかり見ごろになっていました。


♪う〜のはな〜の 匂う垣根に〜〜

この酒心館、毎日曜日の朝、北区の方から採れたてのお野菜を運んでくるおじさんがあります。
オオ〜〜ッと見つけたのが土筆!!
絹甫が大好きなので、いつもは高野山の私ご自慢のスポットへ摘みに行きますが、今年はそれも叶わないな〜と思ってたので、嬉しい〜〜

早速たいて、ひと口こっそり病院へ・・・

2009/3/22 0:00
主客転倒 あれやこれや

絹甫の病室へ入るといつも、何かしら手のリハビリをしていて、今はこれ。
マヒした方の手で、円を描いた中に線を描き込んでいく練習。
リハビリの時に教わったものを、自主トレです。
普通の人でも、左手でするのは結構難しい課題ですが、ず〜〜っとやってるみたい!
あまり根をつめ過ぎて、湿布を貼りながら

適当に〜〜というのが一番出来にくい我が家一同です。
でもまぁお蔭さまで、先生方も看護師さん達も、皆さんが目を見張られる回復の速さだそうです。
足の方も、つまづく事が一番怖いので、そこだけ気をつけながら歩行器でどんどん歩いてます。
そうなってくると・・・
気持ちも口も、すっかり元通りの威勢の良い絹甫のこと。
心配性の父が「そんなことをしてると、また・・・」と言いかけるや、
「自分のことは自分が一番わかってます〜〜〜!!!
もう帰って帰って!!」
ほんの一月前。
「あんなに優しく心配してくれる人に、エラそうに言ってきた私にバチが当ったんやわ・・・」と、涙ながらにうなだれていた絹甫は、いずこへ〜〜〜
「あの頃が夢のようだったな・・・」と、今は父がうなだれてます。

2009/3/21 0:00
季節を先取り こんな押絵(押し絵)がありますよ

心斎橋教室のFさんが今日、ハコベルに入れてこられたのは「ポピー」
♪か〜ばんッにポッピ〜


私の大好きな花の一つです。
震災直後、崩れた土手のあちこちに、健気に咲いた小さなポピー。

その眩しさに、どれだけ勇気づけられたことでしょう。

Yさんのハコベルは、これまた私の大好きな「ティンガティンガ」の鳥。

Yさんは、聡甫が主催する来月のジョグジャカルタツアーにもご参加の方。
作風も、旅先も、私たちの好み押し付けで、かなりマニアックだと思わないでもありませんが、賛同(と言うより洗脳?


2009/3/18 9:14
春のお持ち帰り お知らせ

今年も東京特派員のAKKOさんから、丸の内チューリップ祭りのお知らせで〜す!
オフィス街丸の内に咲き誇る、チューリップたち




18日から22日まで開催されるこの催し。
20日と22日には、チューリップの鉢植えが無料で提供されるそうですよ。
お近くの方は是非どうぞ〜
http://www.marubiru.jp/01_event/campaign/09tulipfair/
2009/3/17 0:00
桜咲く こんな押絵(押し絵)がありますよ

朝日カルチャー教室Oさんの「桜花車」
今日くらい一気に暖かくなると、桜が待ち遠しいですね。
今年、大阪は3月末頃とか。
3月末と言えば・・・
早ければ絹甫が退院できるかも、といった頃!
昨日から、杖を片手に持って歩く練習が始まりました。
絹甫は、一度決めたことは絶対に守るタイプ。
リハビリのない土・日も、ベッドの上で1日中、手と口の訓練を怠りません。
リハビリルームでも相当評判のようで、
「みんな、小西さんの半分でいいから頑張ってもらえると、いいんですけどね〜」
脳梗塞を起こした晩から看て頂いてる内科の先生も久々にこられ、「リハビリでここまで回復できるモンなんですね〜!」と、ビックリしておられました。

この凝り性が、危ない危ない!!

2009/3/14 0:00
ニャンちゅ〜関係? こんな押絵(押し絵)がありますよ

三毛猫の背中にネズミがチョコンと1匹。
可愛い小物入れがやってきました。
? 似たようなのが、ありましたっけ・・・

2009/3/13 0:00
小さな夢 大きな夢 こんな押絵(押し絵)がありますよ

Tさんがハコベル

「夢」と言う字は、希望をふくらませる時、
また、失ったものを偲ぶ時にも使いますね。

夢の大きさって、年と反比例するんでしょうか・・・
自分の可能性や、力の限界を知っていくと、
その中で叶えられる夢にしてしまう知恵がつくのかも。
たとえどんなに小さくても、夢が実現した時の喜びは
何物にも代えられませんよね〜

昨日の絹甫は正にそれ。
ギプスが取れ、足を曲げて地面に立てるということは・・・
ポータブルトイレで補助して頂くにしても、後の始末が
自分で○○るということ!


どれだけこの日を夢見たことでしょう!!
普通のことが夢に思えて感謝できる・・・
不自由を経験したからこその、ご褒美ですね〜

自分のウンを 自分の手でつかむ喜び を実感した絹甫です。

2009/3/10 0:00
曲がる喜び 今日の感動

取れました〜〜〜
絹甫の左ひざに3週間巻きつけられていたギプスが!
昨日のレントゲンに続いて今日は、動かしながらの検査。
その結果がずい分良かったもんで、先生方が太鼓判を押して下さり無事開放!!

身も心も軽くなり、やっと晴れやかな表情が戻ってきました。

太いマジックテープでバチッバチッと固定され、トイレをする時も片足で立ち、これを巻いた左足は伸ばしたまま。
ベッドからは下りられず、寝返りもままならない・・・

そんな不自由を経験した身には、窓から見える同じ風景でさえ、モノクロからカラーになったことでしょう。

明日からは、両足で立って歩くリハビリが再開します。
一月前には、当然のこととして始めていたリハビリが、こんなにも感動と感謝の気持ちで臨めるようにして頂けたのは、有難いことですね。

このギプスも考えてみれば、苦しめられたようで、結局は骨の成長を守ってくれた大切な恩人。
固定を憎んでギプスを憎まず・・・ってか?

明日の京都教室、スキップで行きたいくらいです。

2009/3/9 0:00
勝負は赤で 今日の感動

絹甫が膝の固定をされ、両足で立つ自由から離れて3週間。
今日のレントゲンの結果が良ければ、明日からは固定したままでも、両足に体重をかけてのリハビリが再開されることに・・・
その大事な!一世一代の!!決戦に備えて〜〜!!!
勝負は赤で!!と、絹甫から用命のあったのがこの赤いカーディガン。
果たして結果やいかに〜〜〜〜?!
ジャ〜〜〜ン!!
剥がれた骨がズレルことなく、下から新たな骨様(^0^)がお出ましになって来られ、
このまま順調にいくでしょうとのこと。

張り詰めていた絹甫と父の目から、汗がボロボロ


先生も看護師さんも、「これだけがんばってこられたんですもんね〜〜」と心から祝福してくださいました。


少し(絹甫にとっては毎日がも〜限界!)回り道はしましたが、そのお蔭で糖尿の数値もすっかり正常になり、ま、糖尿の為の入院も出来たと思えば良かったかと・・・
帰り際、「明日からまた頑張れよ」と言いながら右手を差し出す父。

絹甫もにっこり握手で答えたかと思うと、今度は父が左手を。
(??お手!のお代わり??)
怪訝そうに差し出す絹甫の左手を握りながら、
「よしよし、こっちも力が入ってる」
普通なら、ここでまた感激するんでしょうが、絹甫はもうこのあたりで我に帰ってますからして、
「そらそ〜よ!

グ、グッ〜〜〜〜可愛くない〜〜〜

でもまぁ、そんな風にしてきた責任はいずこに〜〜?ですから・・・
とにもかくにも、赤の勝利した一日でした。
2009/3/7 3:14
パワー全開! あれやこれや

可愛い子には 旅をさせろ・・・
絹甫が入院して以来、ず〜〜っとこの言葉が頭から離れません。
親と子、逆さまと言われるかも知れませんが、実際その通りでして。
祖母である初代から押絵の跡継ぎとして英才教育を受けた絹甫は、押絵以外は何一つすることも、さされることもなく生きてきました。
父が初代に、絹甫と結婚させて欲しいと言った時、
「押絵以外のことは何も出来ませんけど、それでもよろしゅおしたら、どうぞ」と言われた父。
当然、社交辞令だと思いきや、正真正銘だったと気が付きますが・・・もう後の祭り

そこから父と娘による、お姫様サポートクラブが発足した訳でござりまする〜〜

絹甫を大切にすることこそが生きがいのような父。
その父から幼い私は「松恵はお母ちゃんを助けるのが役目だぞ」と洗脳され、かけらの疑いを持つこともなく、うま〜く育てられてきたモンです。
膝の固定をされてから、もう少しで3週間。
最初の1週間ほどは完全に笑顔が消え、初めて見る絹甫の暗い表情に、こちらの胸も締め付けられるようでした。

でもただ一つ、良かったと思うことが!!
絹甫が父に対して、これまで見たことのない優しさを素直に表わし出したんです。

父はいつでも、絹甫を大事にし過ぎるあまり、煩がられて来ていましたが、そんなに優しい父に対する自分の感謝の無さを反省することしきりで「罰が当ったんですわ」と、
主治医の先生にまでお話したり・・・
それを聞いて、生まれて初めて位の喜びをかみ締める父!!

「退院したら、今度こそ仕事の時間を減らして、少しは旅行にでも付き合ってくれよな」
「ほんとにそうやったわね〜〜」と絹甫!?
あ〜〜美しきかな、夫婦愛・・・

大変な代償を払ったかも知れませんが、脳梗塞のおかげだな〜と、私は、思いました。
しかし、聡甫は冷静でした。
「おばあちゃんが絶対そんなはず無いわ。退院したら、まぁ2週間がいいとこやろと思うよ」
「???!!!」
固定したままの状態でリハビリが出来るようになった頃から、だんだん元通りの元気な顔になり、私の胸のつかえが無くなるのと平行して、父の立場も逆戻り・・・

心配して苦言を呈する父に「もう帰って帰って!!

したり顔で聡甫が
「この頃、2日が限度かと思ってたけど、やっぱり2時間もムリやろね〜」
祖母を知るに、孫に如くはなし・・・

てな訳で、片膝伸ばしたままですが、気分的にはもうすっかり元気印の絹甫ですので、
皆さま、どうぞご安心くださいませませ。
父がちょっと、胸が痛いとか・・・
そりゃ〜中も外も、痛みますわね〜〜

2009/3/5 10:22
富士山はいつもいっしょ こんな押絵(押し絵)がありますよ

第1木曜、東京教室の日です。
今日の富士山は、厚い雲のカーテンから、頭少しだけ見ることが・・・
一月前の今日は絹甫が脳梗塞を起こした為、私に代わって聡甫が上京。
30年にわたる東京教室の中で、私自身の手術、大震災に続いて3回目のことでした。
こうして新幹線から、いつもどおりに富士山を拝める幸せをしみじみ感じました。

同窓生が毎月集まってくれているランチでは、みんなが私自身の過酷な毎日を心配してくれ、教室では手づくりケーキ持参で疲れを癒して下さったり・・・
身に余る皆さんの温かいお心に支えて頂いてるお蔭で、こうして毎日、元気にニコニコ送らせていただけてるんだな〜と、改めて感謝感謝です。

少し時期遅れになってしまいましたが、梅の押絵を仕上げ、ハコベルに入れてルンルン〜で帰って行かれました。

そして今日から、中高の時の同級生が入校してくれました!
1日講習で楽しさに出会えたからと・・・嬉しいことです。
ティーカッププードルを可愛い額に仕上げてもらいました。
出会い、一緒のクラブ、転校、結婚、子育て、別れ・・・
あまりにも共通項の多い、同じ匂いを持つ存在同士だったことに、
この年になったからこそ、気が付き、ますます盛り上がった「あら還」嬢ちゃん二人でした。