こんにちは。
梅 つぐ彦といいます。
今回の課題は「小説装画」。前回の「小説挿画」のモノクロから一転、色とりどりの作品が並びました。
きれいで楽しく、あほのように口をあけて見入ってしまいました。
口をあけちゃうのは毎度のことなんですけどね。
好きな本を思うとき、頭によぎるのは表紙の絵です。
ぶらり入った書店で、ふと目をひかれる本の表紙があります。
逆に言えば、どんなに優れた内容でも、装丁によっては手にとられる機会を逃してしまうかもしれない。
今回、皆さんの作品を拝見し、装画、ひいてはブックデザインの重要性とおもしろさを再認識しました。
また、峰岸先生がお話のなかでラフ画を幾度も起こすケースに触れており、著者や編集者や装丁家と対話して世界観を体現していくのがプロのイラストレーターなのだなぁと、しみじみ感じ入りました。
ちなみに、私は宮部みゆきさんの『蒲生邸事件』の表紙が好きです。
蒲生邸といえば、ぴんとした割烹着の白と、雪降りこめる静かなたまご色の空なのです。
次回のテーマは「春」。
力不足がもどかしい日々ですが、「まずは、きれいな色とおもしろい人物表現」という先生の言葉を念頭に、一歩一歩やっていきます。
梅 つぐ彦(15期)
加藤佳代子(1期)剣客春秋−里美の恋/鳥羽 亮
由稀(5期)Alice's Adventures in Wonderland(訳題:不思議の国のアリス)/Lewis Carroll(ルイス・キャロル)
大野博美(6期)ティンブクトゥ/ポール・オースター
米田英俊(6期)ジョン・マン/山本一力
古屋智子(8期)七つの会議/池井戸潤
福原佳恵(9期)ある微笑み/フランソワーズ・サガン
キムラキコ(10期)フランクを始末するには/アントニー・マン
京極あや(11期)OUT/桐生夏生
円絵(11期)ある小さなスズメの記録/クレア・キップス
荻原朋弥(12期)灰かぶり姫/グリム兄弟
ちぎらはるな(12期)天の一角/筒井康隆
村越綾乃(12期)清兵衛と瓢簞/志賀直哉
吉泉ゆう子(12期)下妻物語/嶽本野ばら
suzukie(13期) 沈黙博物館/小川洋子
坂本真由美(14期)きらきらひかる/江國香織
堀内渉(14期)ぼくは静かに揺れ動く/ハニフ・クレイシ
青山愛美(15期)和菓子のアン/坂木司
梅つぐ彦(15期)死神の精度/伊坂幸太郎
坂元美奈子(15期)猫を抱いて象と泳ぐ/小川洋子