妻沼でカメ号に会った時の続きです。
妻沼から車を進め、利根川を渡り群馬県側に入りました。目指すは利根川に架かるはずであった東武熊谷線の橋脚です。
熊谷から建設された東武熊谷線は軍部の要請もあり、小泉・太田地区へ路線を延ばすべく建設が進められました。
利根川には橋梁を渡すべく、橋脚が先行して建設されたところで終戦をむかえ、戦後は熊谷線建設が行われることなく、長らく橋脚がその姿をさらしていたようです。
しかし大部分の橋脚は既に撤去され、群馬県側にひとつだけ残されているというのを以前何かの資料で見つけ、是非一度見に行きたいと思っていたところでした。
利根川を渡り、右折。熊谷線が延伸してくるであったろう辺りまで車を進めると、そこに橋脚がありました!
ポツンとひとつだけ残されています。
河川敷側はすでに撤去されて何一つ跡形もありませんでした。
妻沼以遠は建設されることなく終わった熊谷線。もし建設されても赤字路線となったと思われますし、東武としてもドル箱のりょうもう号の利用客が熊谷経由に流れることは明白で、軍部の要請がなければ建設されることはなかったでしょう。
しかし廃線から既に25年以上が経過したにも関わらず、こうやって熊谷線をしのぶ遺構が残っているというのは驚きでした。
建設されていればもちろん乗りつぶししていたでしょうね♪

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