毎日通勤で利用しているJR武蔵野線。東京外環状線として、放射路線同士をつなぐ役目を果たし、建設理由となった貨物輸送だけでなく最近では旅客輸送でも重要な路線となっています。快速むさしの号やホリデー快速など、武蔵野線経由で様々な臨時列車が運転されています。大宮発の河口湖行きや鎌倉行き、平塚発黒磯行きなど現在でも見ることが出来ますし、昔は大宮発取手行きなどもありました。
そんな武蔵野線は開業時には中央快速線などで活躍していた101系を改造した101系1000番台が用意され、国鉄時代には103系が投入されてきました。また国鉄末期の頃からJR化後少しして全車8両編成化されるまでは青梅・五日市線と共通の201系6両編成が線内で活躍していたこともありました。昨今、中央快速線から撤退の始まった201系ですが、武蔵野線で府中本町行きや新木場行きなどの行き先を出して活躍していました。
現在は205系に統一されていますが、その中でも1991年から投入された京葉線向けと武蔵野線向けだけの顔を持つ編成と、103系淘汰の為に総武緩行線や山手線などから投入されたオリジナル顔の編成に大きく分けられます。
武蔵野線向けに新製されたグループは武蔵野線内の高速運転や乗り入れ先である京葉線内での勾配条件などから6M2Tの編成になっています。
一方、オリジナル顔の編成は転入にあたってM車が大幅に不足することからVVVF改造された5000番台を名乗るM車が導入され、4M4Tの編成を組んでいます。
こちらは山手線から転入したグループで、中間電動車に5000番台を連結したグループです。
なお、このオリジナル顔でもM66編成だけは中間電動車を6両連結していてVVVF改造は行われず、登場時からの界磁添加励磁制御のままです。
一方こちらは武蔵野線向けに新製されたグループで、オリジナル顔とは異なり、FRPを多用しています。未だにスカートは取り付けられておらず、6M2Tの界磁添加励磁制御となっています。

しかし、この写真のM35編成だけは中間車がVVVF改造されていて、この顔でVVVF音が聞けるのはこの編成だけとなっています。
103系が在籍していた当時よりはバリエーションは減りましたが、205系でもいくつかのバリエーションがあるので、楽しみです。圧倒的に多いのはオリジナル顔の5000番台ですね。武蔵野線では界磁添加励磁制御は希少価値とも言えるかもしれません。

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