来年こそは野沢アバランチへの復帰を考えていたのですが、残念な発表がありました。
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「大切なものは、失ってから初めてそれと気づく。」
自然に恵まれ、真夏の暑い時期にも震えるほどの冷たい水があり、一年中熱い温泉が湧き、そして村人はスキーイベントをはじめとしてイベント運営に長けていて運営はスムーズ。旅館や民宿の方々もMTBにとても興味を持って接してくださる。
こんな環境は日本中、いや世界中を探しても、そうそうあるものではありません。
今までの開催地の多くもそうでしたが、MAZDAカップが野沢にたどり着いたとき、素晴らしい土地にたどり着いたのだと感じました。ここならば長く活動できそうだと。
今回の発表はとても残念でなりません。単に来年参加できないというだけでなく。
広いフィールドが確保できれば開催可能なXC大会とは異なり、ゲレンデ施設を使う大会は運営が大変でするとくにゴンドラ等の施設には多くのエネルギーが必要で、そういう面ではいつ打ち切りになってもおかしくない状況です。
今回の開催中止はこういった条件が整わないという結果なのだと思います。
下り系イベントとしては国内でも屈指のこのイベントでさえ、参加人数は減少傾向でした。スキーシーズンのように、何千人という顧客規模で運営しないと採算はとれないのだと思います。
ゲレンデスポーツは今の日本ではかなり厳しい状況にあります。現在のDHのメッカである富士見パノラマですら、ライダー諸氏は毎年来年の運営を心配しています。
私たちにできることは何でしょうか。もっと参加することだと思います。
ゲレンデに遊びにいく、必要な経費は支払う。尽力してくださっている方に敬意を払う。
MTBは一過性の、熱をもっただけの遊びではなく、持続可能なスポーツであると考えています。そうあり続けられるのは、自分がまず走ること。そして努力している方を応援することです。
ショップのみなさんにもお願いです。もっとコースや大会をアピールして、利用者を誘導していただきたいと思います。みんなでやらないと、いつかこの国からDHスポーツは消えてしまうでしょう。
下り系バイクが売れるのは、乗り手がいるからではなく、乗る場所があるからです。フルスペックのDHバイクは重すぎるため、里山で乗れる道具ではありません。
今はオールマウンテン系が主流ですが、それらについてもゲレンデライドが無ければもっとXC寄りのものが選ばれるでしょう。大会に参加する方が増えることで、機材の販売は成り立っているのです。
今一番落胆しているのは846さんでしょう。
来年の運営を取り付けなかったのは、村の運営側の都合もあるでしょうし846さんの力の限界ということもあるでしょう。しかしその限界は、846さん自身だけのせいではなく、我々の協力不足でもあると、少しは考えないといけないと思います。
そういう意味では、この2年間不参加だったことを反省しています。
ああ、また野沢で走りたい。