10月から始まった、新潟市民大学講座のプログラムを紹介します。
この講座は春から夏にかけての講座(前期)に引き続き、聴き足りない/話し足りない/なんかやってみたい/という諸兄のためのディープでコアな講座です(笑)。
最後には簡単な論文を提出する予定です。
講師はそうそうたるメンバーが揃っています。活発な情報交換、意見交換があることを期待しています。
以下、プログラム資料より。
1 10/1 オリエンテーション(小林成基/NPO自転車活用推進研究会事務局長、森若峰存/国土交通省新潟国道事務所長)
・ゼミの方針、学習予定について説明。受講者からの自己紹介及び自転車に対する問題意識などについて発表。そして意見交換を行う。
2 10/8 自転車利用促進のためのソフト施策のあり方について考える(古倉宗治/住信基礎研究所顧問)
・自転車先進諸国の自転車製作の内容および実施状況を学び、わが国での自転車政策として
特にソフト面で必要なキーポイントとマイナスの克服方策について、豊富な資料やデータにより、総合的に学ぶ。
3 10/29 同上
4 11/12 自転車の走行と駐輪の実務について積極的に考える(池谷貴行/Tサーブ代表取締役社長)
・自転車の車道通行を積極的に行う自転車バイク便の経験から自転車走行空間の現状の課題、
自転車を使ったビジネスモデルについて考える。
5 11/19 サイクリングイベントと観光要素としての自転車活用(宮内忍/八重洲出版部長)
・サイクリングイベント、レンタサイクル、ガイド付き自転車ツアーの必要性と楽しみ方。
観光要素としての自転車活用の実例紹介。
6 12/3 自転車を都市内の移動手段として活用することを積極的に考える(川上伸一、本間龍夫、高橋正良/サイクルシティにいがた)
・民間から見た「自転車」についての取り組み。「レンタサイクルにいがた」「ベロタクシー」「スマートクルーズ」。
7 12/17 自転車を都市内の移動手段として活用することを積極的に考える(新潟市役所 土木総務課職員、道路計画化職員、都市交通政策課職員)
・私たちの住む新潟市。自転車施策を中心に公共交通機関施策などについて考える。
8 1/7 自転車の乗り方、自転車の振興、これまでの自転車の取り組みや行政側の考えについて積極的に考える。(小林博/JCA次長、森若峰存/国土交通省新潟国道事務所長)
・プロ視点を背景に自転車の乗り方を披露しつつ、子供への教育、そして自転車産業の歴史について考える。
・自転車利用環境について歩行者側からなど行政側からの視点で自転車を見る。国内事例について紹介する。
9 1/28 発表会1(受講者)
・パワーポイントなどのソフトウェアを使って発表する。そして意見交換。
10 2/4 発表会2(受講者)
・同上
国と市の方からは講演いただきますが、県の方からも講演いただきたかったです。(こういうところに温度差を感じるなぁ。)
あとは交通管理者として県警の方にお話を伺いたかったです。
とくに中央区は県内で一番事故の多いところですし、狭い道路を多くの人がシェアしなければならない場所ですから、日頃からどういう立場でいらっしゃるのか、聴きたかったです。
(警察は有名無実な「公安委員会」に縛られていますから、独自に活発な活動ができるとは思っていませんけど。)
「自転車は原則車道」ということが明文化され、警察もずいぶん変わったと聞いていますので、ぜひ聴きたかったんですけどね。
交通手段としての自転車が抱える問題というのは、以下に集約されると思います。
・走る場所
・置き場所
・使い方(手順、ルール、マナー、他の交通との折り合い)
ユーザーは走る場所を求め、行政は置き場所に悩み、周りの人たちは自転車との折り合いについて考えているのです。
この勉強を通じて、少しでも事故が減り、自動車から自転車に乗り換える人が増え、自転車にとって快適な環境が整うことを期待しています。また自分でもそのような活動に少しでも役に立てればと思います。