乗鞍ヒルクライム顛末記です。
4時起床。
5時朝食。
6時ウォームアップ。
7時整列。
8時10分スタート。
10時頃ゴール。
などなど。(写真追加しました。)
朝4時に起床。みんな(私を除く)はローラー台での準備を始めます。
私はみんなのローラーを漕ぐ姿を見て気合いを感じとりつつ、なかなか湧いてこない気合いを補充しました。整理しておいたはずの背中のビブナンバーがない...。あちこち探しましたが、みつからないのであとで本部に行ってみることにします。
昨日購入したリッチーのバイクパンツはぴったり。今日のレースは上下リッチージャージで出ることにしました。
朝5時から朝食。ゆうべは何杯もおかわりしたのに、みんな小食。少しでも軽くって考えでしょうか。私も2杯でごちそうさま。みんなは食事を済ませたのち、すぐに着替えて会場へ。バイクを並べて順番とりにいきました。私は「親が死んでも食休み」の諺があるように、ゆっくりとお茶をすすっていました。
朝5時半。ぼちぼち消化が進んできたでしょう。手があいているのでT崎くんのローラー運びを無理矢理手伝い、会場へ。すでにローラーを回している人が何人かいます。
T崎くん、hiroくんがローラーを始めたのを確認して私はコースへ軽くジョギングに出かけました。私のアップは毎年これです。3つめのヘアピン辺りまでの短い登りですが、最初から急な坂道が続いています。この坂道の勾配を思い出すように、また最初のペース配分を考えつつ登ります。他人の流れについていくとオーバーペースになりがち。それをどうコントロールするか、それとも流れに乗ってしまうか。
下ってきて会場に着くともう1/3くらいが自転車で埋まっていました。やや、これは大変、さすがに私もバイクを持ってきた方がいいですね。本部にナンバー紛失の件を話し、適当な紙にナンバーをマジックで書きました。それから急いで宿に戻ります。
宿に戻りましたが、ジャージの支度、タイヤの空気圧のセット、風呂も入りたいしとやること満載(笑)。まずタイヤのセット。で、これを持っていこうかと考えましたが、行く間に体が冷えるのはイヤなのでやめて、先に風呂に入りました。
朝のひんやりとした空気の中を走った体はちょっと冷えており、熱い内湯は体の芯まで温めてくれます。汗を流したらすぐに着替え。着替えの袋の中をごそごそしていたら....ビブナンバー発見orz。(やっぱりしまっておいたんだよな。)すぐにジャージに取り付けて着替えます。
補給など用意して会場へ。時間はもう7時くらいです。会場はすでに溢れかえっていました。私のCグループは2集団に分けてのスタート。順番はかなり後ろの方になってしまいました。まあでも人数が多くて困るのはタイムがちょっと悪い程度だし、とか。
天気はすこぶるよく、風もありません。こんな完全なコンディションは初めてです。
スタートは7時半からクラスごとに出走。私のクラスは8時10分。後ろにはMTB男子クラスのみです。順番を待つ間は体を冷やさないよう、長袖上下を着ていました。日が昇り始めると暑くなり、今度は日よけになりました。この待ち時間での水分補給はけっこう重要と思います。
スタート。いつもどおり右のアウト側から走り始めました。スタートではインナー×ミドルくらいから出て、すぐに集団の速度に合わせてシフトアップ。急坂へ向かいます。
急坂区間が最初の1km程度続きます。その後やや緩い斜面へ。いつもはこのやや緩くなるはずの斜面がそのままの勾配に感じるほど息苦しいスタートなのですが、今日はそうでもありません。序盤はあまり無理しないという意識もありましたし、スタート位置が後ろなので周りにあまり速い人がいない(笑)、というのもありましたね。
Tくん。
hiroくん。
たにさん。
TEIさん。
ケイデンスを保とうとするとギヤをどんどん落とすはめになるので、やや我慢の走りでゆっくり登り始めます。橋を渡り平坦区間に入ったのでアウターに入れてみました。これが今日のキーポイントだったでしょう。
アウターに入れたので当然少しずつギヤを落とす場合はリアということになります。2枚くらい落としたところでまだ余裕があることを確認、かなりケイデンスが落ちてますが、これで踏めればこれでいいかなと思い、無理しないでペース作りを考えます。ケイデンスを落とすと息がかなり楽です。
「踏み込む」とはいいますが、2時くらいの位置にきたらほとんど脱力しています。体重がじわりと乗る感じで回していきます。そうすると私のバイクはぎゅーーんと絞るように前に進むのです。この進む感じをうまく使えれば脚の負担は減らせますし息も楽なので、使えるうちはこの走法で行こうと決めました。傍から見るとかなり無理して踏み込んでいるようにも見えたと思います。ケイデンス40-50程度ですから。
なんとなくペダリングでリズムを作ってしまいましたが、これは成り行きでできたリズムです。周りのみんなと比較して速いのか遅いのか、自分のペースと比較して速いのか遅いのかはまた別です。しかし重いギヤを回す私は周りの人々を徐々に追い抜いて進んでいるようです。前のグループの人がどんどん下がってきているので、私が自分のグループの人を抜いているのかはよく分かりませんが、ナンバーが似通っているのでまあだいたいいいペースだと確認できました。
途中から同じグループの方と抜きつ抜かれつになりました。直線区間ではその方がとんとんと進んでいくのですが、ターンでは私はインに入っていくのでさくっと前に出ます。これの繰り返しです。
そのうち私が重すぎるギヤでターンに入ってしまい、失速してしまうとその方は前に出て行ってしまいました。それくらい重いギヤで走っていました。
重いギヤで心配なのは脚がつることでしたが、あまり脚にパワーをかけていないのでその心配はないだろうと思っていました。むしろどこかの腱がぶちっと切れやしないか、そんな走り方でした。新調した硬いシマノのシューズはこの走りにぴったり、というかこのシューズでなければこんな走りはできなかったでしょう。
チェックポイントでは水をもらい、頭にかぶりました。私は頭がすぐに熱くなるので(笑)、冷やさないとダメなんです。
重いギヤばかり使っていたので、脚の感覚が重いギヤに慣れてきたようです。後半はだんだんきつくなり、さすがにインナーに落としましたが、まだリアギヤはミドルあたりです。17か19Tですね。フロントは36Tですから大したギヤ比ではありませんが、あと4枚もギヤがあるというのは安心できますね。後半は少しでも余裕ができるとこまめに重いギヤに変速しました。
そのうちラスト5kmになりました。そういえばパワージェルあったなぁ、とか思い出しましたが、ガス欠はなさそうだな、と思っていました。4km地点にかかるともう一息傾斜がきつくなります。景色は森林限界を超え、灌木ばかりの美しい景色に変わりました。ガス欠はないだろうけれども、ラストスパートの余力があったらいいなと思い、パワージェルを飲みました。水がもうなかったので、口の中が甘すぎてつらいです(涙)。
例年はこの急坂がきついのですが、今年はなにしろまだギヤが余っています。しかも息苦しい感じもありません。頭の中ではペースを上げるべきかどうか困惑していました。
そのギヤのまま回転を上げられるか?-無理。
ではギヤを落として回転を上げるか-それはスピード変わらんでしょ。
そんな葛藤がありなかなかギヤを軽くしない私がいました(笑)。
ラスト2km。かなりきつくなってきました。いつもは息切れしてキーキーと吐息を吐いているはずですが、今年はスーハーとコントロールしながらの呼吸です。追い込めてないともいえますね。
でもちょっと回転を上げると息がきついです。このへんがこれからの課題でしょうか。
ラスト1km。もうどう走っても楽勝でゴールの予感です。ダンシングでもしようか、シッティングで回転上げようか、考えながらも何もしないで登ります。T崎くんが下山し始めており、声援を送ってくれます。これがいいきっかけで、軽くダンシングしてみました。そのまま登りきっちゃおうかなー、なんて調子のいいことも考えましたが、案の定息苦しくなったのでまたシッティング戻しました。そんなこんなでゴール。
タイムはどうだったですがね。今回はごく珍しく「時計が欲しいなー」と思ったのですが用意できませんでしたから、ほぼ同時にゴールの人にタイムを聞いてみました。「(1時間)26分くらいかな」
まあそんなものですかね。マイペースでちんたら走ったからねー。
ゴールエリアは昨年までとレイアウトを変えたらしく、ゴール付近からの長蛇の列はありませんでした。しかし駐車場が混乱状態。駐車場での見取りが頭に入っていませんから、どこに荷物バスがあるかを探します。係員さんが大声で誘導してくれますが、正直くたくたに疲れて登ってきた体に何言っても理解できませんよ。麓でもっとちゃんと説明しないと誘導はうまくいかないでしょうね。選手も困っていました。
山頂は風もなく、とても澄んだ空気に満ちていました。遠くまで景色が見渡せます。穂高が見えたようです。着替えは汗を拭き取り上のジャージを着替えたのみです。ウインドブレーカーもいらないくらいでした。
下山。新しいシマノのWH-7800リアホイールはとてもブレーキがよく効きました。ロードブレーキがこんなによく効くとは知りませんでした、くらいよく効きました。ちなみにキャリパーは15年前のシマノ105SC、シューは7800デュラです。
下山して温泉入って片付けして昼ご飯たべて宿を後にしました。あとは表彰式と抽選会。
表彰式はメンバーの3人が該当。詳しくはDASTYのページで。(>アランさん、よろしく。)
抽選会はジャンケンゲーム機とわたしの感性が合わず、まったく収穫なしでした。
リザルトが発表されたので確認してみたら1時間19分をわずかに切っていました。なんだ、速いじゃん、私(笑)。もんちさんにドリンクを奢ってもらいました。
帰路はETCをうまく利用して節約して帰ってきました。夜10時半頃帰宅。
反省と分析はまたあとで。