東京都の教育委員会で都立学校の教職員に対し、「学校の式典では国家斉唱の際は起立すること」などの通達があったこと、またこれについて守ら(せ)ない者については処分を科すなどの通達があったことについて反対の申し立てをした人たちがいました。
申し立て理由は「起立などの強制は思想の自由に反する」とか。
東京都地方裁判所はこれに対し起立などの強制は違憲違法、との判決を出したようです。(以上、要旨のみ。)
...なんかおかしいと思います。
小さく見ればこれは職場の規定を守らないということです。すなわち職務規定違反です。
思想の問題ではないと思います。
思想の自由を振り回すのであれば、
「あの先生には敬意を払えない。だから挨拶もしない。」と考えた生徒にどう対処すれば良いのでしょうか。
「ああ、君はあの先生が嫌いなんだね。ではしょうがないね、挨拶しなくていいよ。」
ってそんなわけねーだろ。
日の丸・君が代が嫌いな人はいるかもしれませんが、嫌いだからといって国旗国歌をないがしろにしていい訳はありません。黙って静かにその場から退席するのがオトナの対応でしょう。
そもそもそんな考えの人が公立の学校の職員をやっていること自体がおかしいです。職業選択の自由はあるのですから、私立の学校へ行けばいいだけです。
税金をもらって働いているという認識はないのでしょうか。
労働運動ととらえる方もいるかもしれません。職場の変なルールを正すのだ、という考えなのかもしれません。しかしそれはごまかしでしょう。「憲法違反だ、人権侵害だ」というのなら、そういう訴えを起こせばいいはずです。でもあえて職場問題のようにして訴えています。
これは「職場でそこまでさせられるのはイヤだ、でもこの職場は離れたくない」というわがままに思えます。
公務員には一般人よりも厳しい規律を課す自治体は多いです。こういう人たちはそれに対して反対するのでしょうか。「公務員だからといって飲酒即懲戒免職はおかしい。誓約の署名なんかするもんか。」こういうレベルだと思います。