村八分ライブ
言わずと知れた名盤。
ボーナストラックが付いたりいろんな形でリリースされているけど、僕には最初に手に入れたVIVID盤CDの印象が強い。
たしか宝島か何かで記事を見つけて知ったのだと思う。名前がまずやばいし、記事を読んだだけでも妖しいバンドだということは伝わってきた。
電車に乗り30分ほどの所にある、その当時県内で唯一輸入盤や自主制作盤を扱っていたレコード屋に行き手に入れた。
聴いてみて本当に怖いバンドがあるものだと思った。
いきなりお客さんに怒鳴ったかとおもえば、水持ってきてとか言ってるし、歌い出せば「めくら、かたわ」だし。
VIVID盤ではLPのD面にあたる部分がカットされていたので「どこへ行く」が入っていなかったことも怖いという印象に拍車をかけたと思う。(数年後あの曲を聴いて「こんな歌詞も歌うのか」とびっくりしたものだ。それからは他の曲の聞こえ方も随分変わってきた。)
確かに怖かったけどその何倍もかっこいいと思ったし、とにかく凄くショックだった。
それまでは日本のロックバンドなんてRCかスライダースくらいしか知らなかったし。
それで友達に「ストーンズのゲットヤーヤーズアウトより凄いバンドがいる!」とか言って無理やり聴かせたり、放送部の人にお昼の放送でかけてもらったりした。
そして数年後、上京したての頃。
渋谷のクアトロにティアドロップスのライブを観に行った。念のため早めに会場に行き、当日券を買おうと受付に向かうエレベーターが途中の階で止まると、
なんと冨士夫氏が乗り込んできた。
密室に僕と冨士夫氏、そして大柄なマネージャーらしき人物。
当然、怖すぎて話しかけるなんてできなかった‥。

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