2008/10/27

グレースランドにもっと敬意を  音楽

音楽を愛する人なら誰しも訪れてみたい土地のひとつ、メンフィス。
そこに広大な敷地のグレイスランドで眠るキング・オブ・ロックンロール、エルヴィス。

コレクターでもなんでもない僕が言うのもなんですが、自分がすでに彼の実年齢を越えてからというもの、エルヴィスの偉大さに気付かされることが多くなりました。

エルヴィスが登場した50年代、その超保守的時代にあって、あの弾け方はとんでもありませんね。
同じ時代に10代を向かえていたら、きっとインかアウトかどっちかだったでしょう。

パーカー大佐がマネジメントを始めてから、ビジネス的成功の一方で、エルヴィス自身が言うように「おばかな映画」に契約の関係で出まくらざるおえず、フラストレーションを68年の「カムバック・スペシャル」テレビで一気に爆発させ、自信を取り戻した彼。
あのテレビ映像はとにかくロック・ヒーローとしてあまりに格好良すぎます。ロックファンは絶対見ておかねばならない作品でしょう。



70年代以降、ライブへの執着と私生活の破綻から、どんどん体を蝕んでいってしまったエルヴィス。スターとしてのイメージと、ナイーブな自分との葛藤もあったのでしょうね。
77年の突然の死亡というニュースは、高校生の僕にもあまりにショッキングな出来事でした。

母も眠るグレイスランドで死を迎えたことが唯一の救いだったのかもしれないけど、この映画のなかにでてくる最期のパフォーマンスなんぞ、涙なくしては見られない痛々しさ。


彼そのものが音楽界の革新性であったことは事実だし、レイス・ミュージックとして蔑まされていた黒人音楽やゴスペル、カントリーなどルーツミュージックをポップに表現したという功績、でもビートルズのようにその音楽性やスタイルを急速に変化させることなく、たんたんとルーツミュージックに根ざした歌を歌い続けたエルヴィス。

そんな彼、キング・オブ・ロックンローラーとしての評価は今も昔も変わらないし、これからももっと評価されなければいけない人だと思う。

日本の若手ミュージシャンたちも、そうした歴史や背景をきちんと学んだうえで、もっと敬意を表してもいいのではないのかな?
そうすることで、エルヴィスの音楽を知るきっかけになるだろうし、音楽のルーツを探訪する動機づけにもなって、音楽業界全体にもいい影響があると思うんだけど。

73年の全世界衛星中継ライブという快挙を成し遂げたとき、テレビの前にラジカセを置いて、必死に聞いていた小学生の僕は、今も彼のロックスピリッツに勇気づけられていると思う。

そんな彼の信仰心と、ゴスペルへの敬意が見事に開花した名曲が「アメリカの祈り」。
小学生のときにこの曲をきいて背筋がぞくぞくしたのを覚えています。




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