キャトルに乗って出かけたら
うわびっくり!
動物の頭蓋骨?
と思ったら 果樹園の農薬散布機
「スピードスプレイヤー」の廃車体でした
農薬を散布して害虫駆除をするのが このクルマの仕事ですが
このクルマ自身が
虫の親玉みたいな顔してるところが
なんとも因果応報感をかもし出すというか 業というか
考えさせられるところがありますが
果樹園の中を進むのに この面構えがもっとも枝を引っ掛けない
かたちで都合がいいのだそうです なるほど
見方によっては 巨大なカエルみたいです
虫の天敵ですからそのほうがあってるかな
だけど 近年はデザインが近代的に刷新されてるようで
最近は果樹園でみるこのクルマの後継車も
無機的な面構えになってしまっています
かつて活躍した「虫の親分」は いまはこうやって
果樹園の外から虫たちに睨みを効かす役目なんですね
しかし昔の乗り物って 生き物みたいな顔したのが多いですから
このように朽ち始めてしまうと
悲しげな顔に見えてみたり 寂しげな顔に見えてみたり
または朽ちかけてなお優しそうな顔をしているように見えたり
クルマの表情が感じられるといつも思います
このスピードスプレイヤーの場合は
現役の頃の役目を忘れることなく
ここに腰を据え 虫たちに威圧感を与え続けてるのでしょう
この話は続きます

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