過去と現世の交差点にて
見てしまいました...
“鉄路”が “舗装路”に変貌した この道
現代は車社会 必要とされなくなった鉄路は舗装路へと姿を変える
それは時代の流れ 抗えません 自動車はレールを走れません
電車のやってこない道にレールは必要ないのです
ところが ところが
このレール 一度は断ち切られながらも
己の使命を果しきれない残留思念が起こした奇跡か否か
切られてもなお 伸び続けているようで ございますよ
切られたときは左右同じ長さ さてしかし
一年たてば なんということ
一寸ほども伸びているじゃありませんか
一年経ちニ年経ち
いまは右より左の方が一尺ほども伸びてしまっています
さらにその伸び方に目をやれば
伸びながらも 思念にも迷いが生じたか
真直ぐに伸びることが出来ずに左へ反っております
そしてあと僅かで かつて我が身が伸びていたその道に
届くかというところで
もはやこれまでと ついに悟ってしまったか
これより先に伸びることはやめてしまったようでございます
真偽は現地でご確認あれ (ここは妄想電鉄です)
廃線探訪に良い季節がやってまいりました
草木も秋枯れ 廃線たちがその姿をあらわにする季節です
廃線スな装いで レールに会いにいきますか
−越後交通長岡線 大河津〜法崎間にて−

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