十五夜も過ぎて なんとなく物悲しい
憂える季節ですなぁ
そんな季節には 超絶チョーキング!!
というわけで B.B.KING 聴きましょう皆さん!
この写真は
ライブ・イン・クック・カウンティー・ジェイルの
ジャケットです
1970年シカゴのクックカウンティ刑務所で慰問ライブを
やったときのライブ版ですが
このライブの経緯には 涙の話がありまして
BBがまだ駆け出しの頃 酒場だったかで差別扱い
を受けたときに かばってくれたGUY(白人)を生涯の友として
前向きに生きようとする二人
BLUESの頂点を目指すBBと 車のビルダーとして成功を目指す
その友と 人種を超えて(時代が時代ですから)
互いを励ましあいながらお互い切磋琢磨するのですが
徐々に大きなステージを踏んでゆくBBとはうらはらに
その友は 腕は認められながらも 同業者による搾取
それにともなう事業の失敗 お互い厳しい現実の中で
生きていることには変わりないですが(時代が時代ですから)
BBの励ましも虚しく その友の環境は悪くなる一方でした
そして その腕をかわれて勤めた店が
実は盗難車の横流しを生業にする輩の店で
検挙をうけ 加担した罪で投獄されます
そこがクックカウンティ刑務所
BBは黒人歌手として初めて刑務所での慰問ライブを行いますが
その刑務所は生涯の友が収監されているその刑務所なわけですな
1970年当時は公民権運動が実を結んでもまだ間もないころ
依然として差別は深く 黒人が慰問するなどということは
当然快く受け入れられるものでは無かったのだと思います
ライブが始まってもブーイングの嵐(ちゃんと録音されている
というかそれほど大きなブーイングの音だったんでしょう)
それが曲を重ねるごとにブーイングに拍手が混じるようになり
最後には盛大な拍手で刑務所が包まれる様子が ありありと
聴き取れます BBの熱唱に対しての賛辞なのは当然ですが
希望を持つことも許されず 虐げられ続ける日々の生活
憂いはあっても 嬉しいこととは無縁の生活
それでも なんとかなるさ 一日一度でも笑えればもうけものさ
ひらきなおりとも 自嘲とも違う
現代日本人には到底わかり得ない歌でありますが
けど 共感できる
BLUESというそんな歌で 収監者達も共感を得たんじゃ
ないでしょうかね
もちろんそのときBBは友への想いを強烈に混めて歌ってた
のでしょうけど
その後 模範囚として早期に刑期を終えた彼は
無職がゆえにまた犯罪を犯し刑務所に戻ることのないように
囚人が社会復帰に向けて 手に職をつけるための
職業訓練施設を刑務所内に設けることを提案します
そしてその車整備部門にカービルダーとしての腕と指導力をかわれて
指導員として勤務することになったそうです
その後 指導員としての任期を終えて 自身の店を持った彼は
自らが指導していた収監者を 自分の部下として雇いいれ
まさしく師弟としての結束力を生かしついに成功を勝ち取ります
(旧車のレストア屋でアメリカではトップの技術らしい)
そして 開店第一号の依頼者は 生涯の友 BBキングでした
車はビュイック BBが無名時代に手に入れずっと持っていた
50年代製とのこと そのレストアが第一号でした 涙。。。
(BBのツアーバスも代々この店が作っています)
あの〜 雑誌のウケウリなので 事実と違うかもしれませんが
BBキング聴きたくなっていただければ本望です
あたしゃやっぱり jazzは苦手
演歌(艶歌・怨歌)にBLUESなんだすよねぇ
演歌とブルースは共通点だらけ ポッと出の新人の歌なんて
聴けたものではありません
経験と実力と力と運でのし上がった大御所にこそ
お金を払う価値があります
例外:氷川キヨスィはジョニーラングか?
秋の夜長にBLUESを〜

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