2013/10/11 | 投稿者: hal

さてさてさて、今回もゲームともS.T.A.L.K.E.R.ともstalkerともストーカーとも、はたまたMODとも全く関係ないお話し。

近未来、ある法令が制定されたら、ある種の「ストーカー」が存在するようになる・・・ そして「スモークイージー」とは?

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この仮想妄説シリーズは、フィクションであるという保証はありません。

煙福亭奇譚 その3

煙福亭の中は十数人の先客がいた。 思い思いに椅子に座りくつろいでいた。 紫煙が漂い、芳ばしいヴァージニア葉の芳香が立ちこめている。

奥にはお定まりのカウンターがあり、バーテンの源さんがシェーカーを振っている。 このあたりは普通の酒場と全く同じだ。 ただ、酒以外に煙草を出す所は全く異なる。

ここの客達は皆強い連帯感を持っている。 それはそうだろう。 全員が見つかればすなわち死に至るという、重罪を犯しているのだ。 連帯感がない方が不思議だ。 もっとも、俺達には重罪を犯しているという意識はないのだが・・・

ともあれ煙福亭はのどかだった。 俺は手近の椅子に座り、煙草に火を付けて深々と吸い込んだ。 喉への軽い刺激と痺れるような陶酔感。 至福の一時とは正にこのことだ。


隣の席の話し声が聞こえてくる。

「柴田さんも昨日やられたそうだよ」
「えっ! 柴田さんもやられたのか」

「ああ。 見事な最後だったそうだ。 射殺される直前に、摘発員に向かって堂々と持論を叫んだそうだ。 それだけじゃない。 撃たれた直後には、内ポケットに入れていた煙草を取り出して、摘発員に見せたということだ」

「それは凄い。 私にもその位の覚悟があればなあ・・・」


これは・・・ 俺が昨日目撃した紳士のことだ。 あの時手にしていたのは煙草だったのか。 確かに凄い。 筋金入りのスモーカーだ。


俺は席を立ち、隣席の二人の客に挨拶した。 二人共前に何度か見たことのある人達だが、話を交わしたことはなかった。

「失礼します。 実は私、昨日その柴田さんという方の最後を目撃した者です」

「えっ! あなた目撃されたのですか。 是非その時の様子を教えてください」「さ、どうぞこちらへ」

俺は隣の席に移った。 そして俺の目撃した始終を語った。 二人共感無量といった様子だった。

「そうでしたか・・・ 私らにはとてもまねの出来ないことです」
「柴田さんは肝が据わっていたからなあ・・・」

話はこのご時世のことに移り、慨嘆と郷愁の言葉が積み重なり、暫しの時が流れていった。


「静かに!」
俺達は一斉にその声の方角を注視した。
バーテンの源さんの声だった。

「手入れかも知れない。 皆さん、ご用意を」

俺達は一斉に動いた。 ドアにテーブルをもたせかけ、つっかい棒にする者、戸棚の銃を取り出す者、非常脱出口をチェックする者、それぞれが無駄なく素早く無言で動いた。

このような事態に備えて、何度か演習をしていたのだ。 できるなら無用のものであって欲しかった演習を。 その演習が役に立つ時は、俺達の人生の最後の時なのだから。

やがて荒々しい足音がドアに向うから聞こえ、声がした。
「喫煙者摘発所の者だ。 ここを開けろ!」

「開けられるもんなら開けてみな」
誰かが叫んだ。

返事はアサルトライフルの一斉射撃だった。 こちらも一斉に発砲した。 

室内は煙草の芳香の替わりに硝煙の臭いが充ち満ちた。


源さんが叫んだ。

「ここは私が食い止めます。 皆さんは非常口から脱出してください。
 さあ、早くっ!」

非常口は外のマンホールへと続いているのだ。 緊急事態に備えての避難路だった。

その声に客の一人が非常口のドアノブに手をかけた。 その瞬間ドアが爆発し、客は吹っ飛ばされた。 そして非常口の奥からはフルオートの乱射。

しまった! こちらにも手が回っていたのか・・・ 銃口をそちらに向けようとした瞬間、俺は胸に衝撃を感じた。 床がゆっくりと近づいてくる。 俺は手近の椅子につかまり、辛うじて倒れるのをふせいだ。

室内にはもう立っている者は誰もいないようだ。 それを見届けた瞬間床が更に近づいた。

ドアが開き誰かが入ってきたようだ。 

「監査官殿、全員制圧いたしました」

「うむご苦労。 ここはもう用もなさそうだな。 お前達全員引き上げてよろしい」

この声は・・・

「はっ! しかし、まだ危険があるのでは・・・」

「なに、もう手向かう気力のある奴などいないだろう。 現場検証は警察がやってくれるし、俺達のすることはもうない。 さっさと行け」

まさか、あの人が・・・

「はっ! では失礼します」
足音が去ってゆく。


そうか、そうだったのか・・・ やはり奇跡などこの世には存在しないのだ。 信じられない程の幸運などあるわけがない。 これは全てシナリオ通りの進行だったのだ。

大原という人物は、恐らくは摘発所直轄の監査官、又はそれに似たような機構の者だろう。 彼は俺に目を付け、泳がせていた。 だから他の摘発所の摘発員が、俺をしょっぴこうとしたのは迷惑千万なことだった。

俺を張っていれば、後少しで新たなスモークイージーを発見できるのに、ここで摘発されては元も子もない。 だから彼は俺を助けたのだ。 俺はお人好しにも大原に感謝し、そして煙福亭迄奴を連れてきてしまったのだ。 しかし、どうやってあのセキュリティをクリアしたのだろう?


足音が俺に近づいた。

「こやつのおかげでセキュリティも楽に突破できた。 あの時こいつに解析器を貼り付けたとは、お釈迦様でも気がつくめえ。 道案内はしてくれるは、セキュリティ解析はしてくれるは、お前はほんとに役に立ってくれたよ。 もっとも、死んでしまってはいくら感謝されてもしょうがないだろうがな」

あの時・・・ 俺に手を貸して立たせてくれた時か・・・ 俺の軽率さ故に、自分だけでなく同志達迄破滅に陥れてしまった。 今更謝ってすむことでもないが、もう全てが終わる。 だんだんあたりが暗くなってきた。 床の木目ももう見えない。


そしてかすかな金具の音と煙草の匂い。 微かに聞こえる遠い声。

「ふふ 一仕事終わった後の一服はこたえられんな。 
これでここの煙草も全て俺のもの。 大分ストックが増えたな」


−了−

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2013/10/11 | 投稿者: hal

さてさて、今回もゲームともS.T.A.L.K.E.R.ともstalkerともストーカーとも、はたまたMODとも全く関係ないお話し。

近未来、ある法令が制定されたら、ある種の「ストーカー」が存在するようになる・・・ そして「スモークイージー」とは?

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この仮想妄説シリーズは、フィクションであるという保証はありません。

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煙福亭奇譚 その2

「まあまあ、ここはおだやかにおだやかに」

なんとも場違いな悠長な言葉とにこやかな笑顔。 それは俺の家のすぐ近くに済む大原氏のものだった。 大原氏は確か公務員とか聞いていたが、実におだやかで親切な人柄で誰からも好かれ、俺も懇意にしていたのだ。

それにしても摘発員の摘発を制止するとは・・・ なんという肝の据わった人だろうか。 問答無用で射殺されても文句は言えないのに・・・

「あんた誰だ? 余計な口出しはやめてもらおう」
もの静かな口調がより凄みを感じさせる。

「いえ、いえね。 口出しなんかいたしませんよ。 ただ、何かの間違いだと思いましてね。」

「間違いかどうかは俺が決める。 なんならお前も一緒に所まで来るか」

「いえいえ、そんな・・・ ただ、この人はそんな大それたことをやる人じゃありません。 この人は人畜無害完全無公害の見本みたいな人物です。 それはこの私が保証いたします。」

摘発員は鼻で笑った。

「お前の保証などなんになる。 これ以上ごちゃごちゃいうなら、二人共しょっぴいて行くまでだ。 さあ、一緒に来い!」

「あ、すいませんすいません。 お上に手向かうつもりなんかありません。 ただ、この人の無実を保証したかっただけです。 あ、申し遅れましたが、私はこういう者です」

大原氏は優雅な動作で内ポケットから名刺を取り出し、摘発員に渡した。

名刺を見た途端、摘発員は眉をひそめた。 そして暫く無言のまま何事かを考えている様子だった。

「まあしょうがない。 今回は見逃してやろう」

仏頂面でそれだけ言うと摘発員はきびすを返して去って行った。


俺は安堵の余りその場に蹲ってしまった。 助かったのだ。 そう思うとまるで身体の中から暖かい塊が湧いて出て、それがとろけて行くような気分だった。 

大原氏が手を添えて俺を立たせてくれた。 俺は未だ礼も言っていないことに気づき、丁重に礼を述べた。 そして、何故冷酷で鳴る摘発員が大原氏の言葉で考えを変えたのかを尋ねてみた。

「いやあ、私は公務員の行動や費用を査定する部門に在籍していましてね。 つまりはお役人も人の子ってわけですよ」

なるほど、そういうわけだったのか。 大原氏の仕事は財務省関係のものらしい。 それも公務員の人件費の監査とか調査とかの部門なのだろう。 だから摘発員の給料もある程度はさじ加減できる、ということなのだろう。

あの摘発員も、ここで大原氏の口出しをむげに断れば、自分の懐に響くかも知れない、ということを考えて、俺を釈放したのだろう。


それにしても、あの瞬間に大原氏のような人物が近くにいてくれたとは、信じられない程の幸運だ。 こんなことは一生に一度あるかなしのことだろうが、それが今俺に起こったのだ。 これは奇跡としか言いようのないことだ。 俺は神は信じないが、この時ばかりは神に祈りたい気分だった。


「なになに、大したことじゃありませんよ。 それじゃまたお会いしましょう」

大原氏はくどくどと礼を述べる俺を遮り、軽く手を振って去っていった。 まるで何事も起こらなかったように・・・



艷福亭は目の前だった。 艷っぽい名前とは裏腹に、どこと言って特徴のない、どちらかといえばうら寂れた喫茶店である。


もう一度周囲をチェックした上で、俺は中に入った。 そこそこの広さの店内には客が数人、飲み物を飲みながら新聞など読んでいる。 その中には顔なじみもいたが、挨拶をする者は誰もいなかった。 俺はいつもの席に座り、ウインナーコーヒーを注文した。

顔なじみのウェートレスが運んできたコーヒーを飲みながら、客を観察する。 顔なじみでない者もどうやら問題はなさそうだ。 俺は機を見てトイレに立った。


この店はごくふつうの喫茶店「艷福亭」だ。 種も仕掛けもない、ただの喫茶店だ。 しかし、トイレの隣の狭い清掃用具置場には種も仕掛けもある。

その狭苦しい清掃用具置場に入ると、奥には小さなドアがある。 それを開けるには、ICカード、網膜と掌紋のチェック、更には乱数表を用いた日替わりの暗証番号と、三重のセキュリティを通る必要がある。

俺はそれらのセキュリティチェックをクリアした。 ドアが開くと狭い階段が見える。

地下へ降りると、そこはスモークイージー、いわゆる『煙場』だった。 愛煙家のサンクチュアリ、最後の至聖所、カナンにも等しき安息の地。 これが「煙福亭」である。 一階の『艷福亭』は仮の姿、真の姿がこの地下の『煙福亭』である。 

度重なる手入れで数は次第に減ってはきたが、この手の煙場はまだかなりあるらしい。 とはいえ俺の知っている煙場はこの煙福亭だけだ。





俺はこの数年の迫害の日々を思いやった。

ヒステリックな嫌煙主義者が次第に勢力を得て、やがて「喫煙禁止法」が制定された。 当初の刑罰は罰金刑程度だったが、狂的な嫌煙主義者達の主張で次第に刑罰は重くなり、禁固刑から懲役刑、ついには喫煙者は「反社会的喫煙者更生収容所」に収容されるようになった。

この長たらしい名称は、僅かの間に単に『収容所』という名称で呼ばれるようになった。 日本には他にこの種の収容所はなかったからだ。 

この収容所の冷酷さ無惨さは、一頃のハンセン病者収容所を遙かに上回り、これに匹敵するものは第二次大戦中のアウシュビッツ位しかないだろう。

この収容所の目的は、表向きには「反社会的な喫煙者を更生させる」というものだが、ここに収容された人が出所したという話しは、一度たりとも聞いたことがない。 入った人はいても出た人はいない。 行きて還らぬ死出の旅・・・

一説には、内部にガス室があり、収容者は煙草の煙のガスでいぶし殺されるという。 もっとも、見てきたようにそう言う者も、実際に収容所に入っていたわけではないから、信憑性は余りないが・・・

そのようなやくたいもないデマでさえ、それを話す時には周りを見回して「喫煙者摘発員」がいないことを確認した上で言うのである。 この「喫煙者摘発員」も喫煙禁止法の一項で定められたもので、当初は喫煙者を密告する為の民間人の組織だった。

喫煙禁止法制定以前にも、この手のお節介なオバハンはたんといたが、その頃は別段喫煙が法律で禁止されていたわけでないので、法的拘束力は全くなかった。 単に「煙草は喫煙者以外の人々にも、にも受動喫煙による害があります。 喫煙者たるあなたがたは、人類に対する加害者なのです」とか無茶苦茶なことをわめいているだけの、こうるさい存在に過ぎなかった。

「アホ抜かせ。 煙草を吸って人類に対する加害者になるんなら、クルマはどうなんだ。 クルマの排ガスの毒性は、煙草の比じゃありませんで。 

クルマの排ガスを車内に引き込めば、あっという間に死んでしまうが、車内で煙草を吸っても死ぬ人などいない。 それじゃ、クルマの運転者はみんな人類に対する加害者か?」と、愛煙家は反論していたものだった。

ところがそれから数年、喫煙禁止法が制定されてしまい、状況はがらりと変った。

この摘発員、当初は隠れて喫煙する人物を警察に通報する、というだけの組織だったが、その権限も次第にエスカレートして、現在では喫煙者又は喫煙をする恐れのある人物の拘束も出来るようになった。

この「喫煙をする恐れのある者」というのがくせもので、何も証拠がなくても、摘発員が「喫煙をする恐れのある者」と認めれば、誰でも拘束できるというのが実情だ。

今では、泣きわめく子供を叱る時に、「おとなしくしていないときつえんしゃてきはついんに連れていかれるぞ」と脅す程になった。


喫煙者達の中には、摘発を恐れて禁煙する者も多数いた。 しかし、筋金入りの喫煙者は喫煙禁止法にもかかわらず、喫煙を続けた。 収容所の恐怖も喫煙者摘発員の陰険な目つきも、彼らの意志をくじけなかった。

とはいえ、公共の場は勿論自宅内でさえ、喫煙は重罪の時代である。 人目につく場所での喫煙は不可能だ。 そのような行為は即収容所行きを意味する。 入ったが最後、誰も出てきた者のいない収容所に・・・

こうして秘密裏に会員制の非合法喫煙所が生まれた。 

彼らは1920年代アメリカの禁酒法時代、秘密裏に酒を飲ませる酒場「スピークイージー」をもじった、「スモークイージー」という非合法喫煙所、いわゆる「煙場」に集うようになった。

煙福亭奇譚編 その3へ続く

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2013/10/10 | 投稿者: hal

さて、今回はゲームともS.T.A.L.K.E.R.ともstalkerともストーカーとも、はたまたMODとも全く関係ないお話し。

近未来、ある法令が制定されたら、ある種の「ストーカー」が存在するようになる・・・ そして「スモークイージー」とは?

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この仮想妄説シリーズは、フィクションであるという保証はありません。

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煙福亭奇譚 その1


街角を曲がる都度、俺は何度も周囲をチェックした。 俺がこれから行く所は、絶対に覚られてはいけない所だ。 もし万一あの場所を知られたら、俺が捕まるだけではなく、他のメンバーにも生命の危機が迫る。 ここだけはなんとしても、奴らに知られてはならないのだ。


昨日の光景を思い出すと、腹の底に冷たい塊が生れ身震いが起きてくる。

中年をやや過ぎたかと思われる身なりのいい紳士だった。 彼はゆったりとした足取りで歩いていた。 そこは盛り場とは言えないが、さりとてうら寂れた裏町というわけでもない。 まずはどこにでもある普通の街角という所だった。

その紳士の脇に、一人の男が寄り添った。 一見ごく普通のおとなしそうなサラリーマン風の男だった。 男は紳士に何事か話しかけた。 紳士は首を振って否定しているようだった。

男が紳士の腕に手をかけると、紳士はそれを振り払って走り出した。 男はその後を追い、紳士の行く手をふさぐように数名の男が現れた。 いずれも一見ごく普通の、特徴のないのが特徴という男達だった。

包囲された紳士はなにごとか叫んだ。 俺のいた位置からは若干の距離があったし、俺自身も動転したいたので、全ては聞き取れなかったが、およそこんな内容だったと思う。

「なぜあんたがたはほっといてくれないんだ! 私がやっていることはそれほど悪いことなのか? 誰にだって一つや二つ・・・なことがあるだろう? それが・・・  」


紳士は内ポケットから何かを出した。 包囲した男達も同様に内ポケットから何かを出した。 そして銃声と硝煙・・・ 血に染まって崩れ落ちる紳士の手に何かがあったが、それは拳銃ではなかった。


俺の近くでこの惨劇を見ていた学生風の若い男が呟いた。
「なにも殺さなくても良さそうなもんだよなあ。」

その連れの男が言う。
「だけどよお。 あれで捕まれば収容所送りだろ。 生きて出た奴はないって噂だぜ。 なまじ収容所でじわじわといたぶられるよりは、ひと思いに死んだ方がましじゃないのか。」

「だけど人を殺したわけじゃないぜ。 ただアレをやってたってだけだろ。 問答無用で撃ち殺されるほどのことかねえ。」


やや高くなったその声に、一見サラリーマン風の男の一人が振り向いた。 鋭く冷たい眼、薄い唇、彼はもはやごく普通にもおとなしそうにも見えなかった。 

「お前達何か文句があるのか。 あるなら『所』で聞いてやろう。 一緒に来い!」

「も、文句なんかありませんっ!」
「さ、さよなら」
学生風の男達は慌ててきびすを返し、宙を飛ぶように逃げていった。

サラリーマン風の男(というより『摘発員』とはっきり言った方が良いののだろう)は、酷薄な冷笑を浮かべてそれを見送っていた。



この時代、『アレ』をやるということは、いつ何時この紳士のような最後を遂げても良いというだけの覚悟がいる。 『摘発員』は物的証拠がなくとも被疑者を拘束して『摘発所』に連行できるし、摘発所での拘束と尋問にも期限はない。 被疑者を拘束するのにも、摘発員が「その疑いがある」と認めれば、それで通るのだ。

摘発所に連行された者が疑いは晴れた筈なのにいつまで経っても釈放されず、そのまま収容所送りになったらしいという話などゴマンとある。 拘束される際に反抗すれば、この紳士のように射殺されることも希ではない。

しかし、若い男が言っていたように、収容所に送られるよりはここでひと思いに死んだ方が、まだましなのかも知れない。 全国に何カ所かある収容所から釈放されたという人間を、一人として俺は知らないのだ。 

その内部でどのようなことが行われているかも、単なるデマ、噂、風説の類しか聞いたことはない。 とはいえ、漏れ聞かれるその噂は、血を凍らせる程恐ろしいものばかりだった。

曰く「ガス室」、曰く「生体解剖室」、曰く「自分を埋める穴を掘らされる」等々。 まるでナチスのユダヤ人収容所か満州の731/1644部隊だ。 今時そんなものが存在するとは信じられないような気もするが、収容所は現実に存在するし、俺の知人にもそこに送られた人物がいる。 
一二年前のことだが、その後彼の消息は彼の家族にさえ全く不明である。

そして彼の家族さえも、周囲の冷たい視線に耐えられなくなったのか、いつしか住み慣れた土地を離れていったと聞いている。



俺は長い物思いからさめて、慌てて周囲を見回した。 幸い周囲には怪しい人物はいないようだ。 この時代、うっかり物思いにふけるという行為は、死に繋がる場合もある。 絶えず周囲に気を配り、警戒していなければならないのである。 特に俺のような立場にいる者は尚更のことだ。

俺は大きく息を吸った。 緊張の余りしばし息を止めていたのだ。 そしてゆっくりと歩き始めた。 あそこまではまだ少しの距離がある。 焦ってはいけない。 急いではいけない。 あからさまに周囲を伺う様子を見せてはいけない。 胸を張って顔を上げ、落ち着いてゆっくりと歩くのだ。

摘発員がまず目を付けるのは、おどおどびくびくしている者、絶えず周囲をうかがっている者、うつむいて小走りに歩く者などだと聞いている。 要は「私は世間をはばかる者です」という風に見えなければいいのだ。


そのように歩いていたつもりだった。 しかし他の人にはそのようには見えなかったのだろう。 角を曲がった途端、後ろから俺は腕を掴まれた。 

「ちと一緒に来て貰えるかな」
感情のこもらない乾いた声が耳元でささやいた。

俺にもこの日がついにきたのか・・・ 覚悟は出来ていたつもりだが、実際にこの声を聞くと、膝ががくがくと震えるのが自分でもわかる。 立っていられるのが不思議な位だ。 視野狭窄というのか、真正面のごく狭い角度しか眼には映らない。 深い洞窟の中から入口を見ているように・・・


「来て貰えるかな」といっても、これは依頼でも質問でもない。 「いやです」と断れば、昨日の紳士のように銃で撃たれ、路面を朱に染めて倒れるのだろう。

といって、おとなしくついて行けば、このまま摘発所に連行され、そして収容所行きとなることは、100%間違いない。 いくら「私はやっていない」と主張しても、摘発員に眼を付けられた時点で、俺の運命は定まっているのだ。


俺は思いきって振り返ってみた。 そこには無表情な冷たい仮面のような顔の男がいた。 どこといって特徴のない、しかし人間的な暖かさはかけら程もない男だ。

このまま走って逃げるか。 或いはかなわぬまでもここで闘うか。 それともおとなしく一緒に行くか。 どの選択肢も全て死に直結している。 そして俺にはこの三つ以外の選択肢は存在しない・・・

俺は覚悟を決めた。 こうなった以上どうせ死ぬのだ。 いや、摘発員に腕をつかまれた時点で、既に俺は死んでいるのだ。 ならば何もしないで収容所に送られるよりは、ここでこいつと差し違えて死んでやろう。

差し違えるといっても、武器もない俺に出来ることは限られている。 せめてこやつののど笛に食らいついてやろう。 恐らくはその前に銃弾が俺の身体を引き裂いているのだろうが・・・

俺は摘発員の喉を目指して飛びつこうとした。 摘発員の手が内懐に入るのが見えた。 一瞬の逡巡もない、ひらめくような、実に素早い動きだった。

人間は死の瞬間に一生の間の全てを思い出すという。 俺の場合は、一生と迄はいかないが、それでも充分色々なことが頭にひらめいた。 こやつはこの素早い動きを随分沢山やってきたのだろうな。 こやつのおかげで何人の人間が死んだのだろう。 こんなことになるのなら、もっとアレをやっておきたかった。 

中でも一番強く思ったことは、もし生まれ変われるものなら、今度生まれ
る時はもっと良い時代に生れたかったなあ、ということだつた。 せめて
アレをやる位で問答無用で殺されたりしない時代に・・・

しかし銃弾の衝撃を感じることはなかった。 俺と摘発員の間に誰かが割って入っていたのだ。

煙福亭奇譚編 その2へ続く

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2013/10/2 | 投稿者: hal


饅頭怖いではなくプロクシ(プロキシ)怖いというお話し。

最近(2年ほど前から?)S.T.A.L.K.E.R.関連のDLサイト、gamefrontでは日本のIPをはじいている。 不心得な良からぬ奴らが悪さをしたのでパージされているらしい。

やむを得ずmoddb(要登録)経由でDLしているが、gamefrontにしかないものもあるので、串も併用している。 最初は手書きでLAN設定を書き換えていたが、最近よいものを見つけた。

Free Rapid Downloderというもので、これは複数のプロクシを並行して使えるので、並行DLも可能というすぐれものである。 日本語化も日本語ファイルの導入で可能。 

他にもUSDとかJLOADERなどの類似ツールもあるが、私の場合は串の使用頻度は非常に低いし、gamefrontなど日本のIDではアクセス出来ない特定のアップローダしか使わないので、FRDに特に不満はない。

尚、このFRDはブラウザではない。 smile Downloderなどと同様に単独のDLツールなので、IEなどでのLAN設定変更は不要である。 そのかわりIPを隠して通常のサイトに接続するなどの使い方はできない。 悪用無用(笑)

http://www.gamefront.com/
http://stalker.filefront.com/

Free Rapid Downloder
http://wordrider.net/freerapid/download.html

FRDの日本語化
http://tiltstr.seesaa.net/article/235252671.html


ところが、残念ながらこのFRDでは繋がらないケースが多くなってきた。 どうやらIPがマークされているサイトが多く、結局蹴られるということらしい。 

そこで新しいツールを探したら、以下のようなものが見つかった。 これは接続元をアメリカイギリスドイツなどに変更して接続できるというもので、これならほとんどの場合問題なく接続できる。

OkayFreedom
http://www.okayfreedom.com/

有料版と無料版があるが、無料版は月あたり1GBの容量制限がある。 無料版のDLは、Download OkayFreedom for free」をクリックする。

詳しい説明はこちら。

http://gigazine.net/news/20121104-okayfreedom/


プロクシというのは結構怖いものらしい。 考えてみれば、全くお金にならないプロクシサーバーを善意だけで立てる人もあまりいないのではないか。 となればなんらかの目的があるケースも考えられる。

その「何らかの目的」が使用者に被害が発生しないものならば問題は無いのだが、使用者情報の抜き取りとかだったなら大変である。 なにより、数多いプロクシサーバーのどれが安全でどれが危険なのかという情報など、この世に恐らく存在しないだろう。

FRDの場合はブラウザではないのでそれ自体はまず安全と思うが、FRDで指定する串が安全かどうかはまずわからない。 FRDに悪意ある串サーバーへの情報漏出を防ぐ機能があるのかないかはわからないし、あったとしてもどの程度有効なのかもわからない。 ブラウザ直の串よりは危険性は少ないような気がするが、それもどこまでの安全性なのか、これまたわからない。

まあ、この種の安全性危険性なんて、わからないことばかりだろう。 ドンピシャでこれは危険これは安全と一目でわかれば、ウイルスにやられる人などいなくなる。(笑)
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2013/2/18 | 投稿者: Hal

麻生さんが・・・ 渋いというか怖いというか(笑)

G20に出席した麻生副総理が話題になっている。 と言っても発言の内容とかではなく、そのお姿がである。

https://twitter.com/himaginari/status/302254556849528832
http://livedoor.4.blogimg.jp/dqnplus/imgs/f/1/f19aa037.jpg

これで葉巻を喞えてトミーガンをかかえていれば、まんま往年の名優(ギャング映画の)エドワード・G・ロビンソン。

夕暮れの新宿あたりで、
「おう! わけぇの!」

とか声をかけられたら、おしっこをちびりそう・・・
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2013/2/2 | 投稿者: Hal

「あなたに似た人」というのは、ロアルド・ダールのアイロニーに満ちた傑作だが、
これはまるで私みたいな「私に似た人」のお話し。 ダールの作品は一応ホラーに分類されるようだが、それには超常的な恐怖はまず出て来ない。 日常的現実的人間心理の微妙な恐怖感の方が、超常的描写より怖いという見本みたいな作品が多い。


32歳のポーランド人の男性パチュコウスキーさん。 彼は共働きの妻が仕事に出かけている間、「俺にも家事はできるぜい!」というのを見せたくて、せっせと家事に励んだ。

それはいいのだが・・・

このおっさん、いや32ならまでおにいさんですな。 かなりそそっかしい人らしい。 このあたりも私に似た人。 「女性はいくつもの仕事をかけもちでこなしているのよ」と奥さんに言われていたので、「なら俺も」と(よせばよいのに)慣れぬ家事を掛け持ちで始めてしまった。

ビールを飲みながら、テレビを見ながら、アイロンをかけながらと、一つでさえ大変なのに慣れぬ家事を掛け持ちしたのが運のつき。

あたふたとアイロンをかけながらテレビを見ながらビールを飲みながら、ながらながらとやっていると突然電話の音。

「あいあい! パチュコウスキーでやんす」と受話器を耳に押しつけた・・・

『なぜか』その受話器は・・・ もの凄く熱かった! 熱いのも道理、それは電話ではなくアイロンだったのだ(汗 

火傷した耳を冷やそうと急いで洗面所へと飛び込んだが、今度は慌て過ぎて洗面所のドアに顔面を強打。 「ボクシングの試合をみていたのに、していたみたいに」目の周りに黒いあざまで作ってしまったという。

病院に直行したパチュコウスキーさん、あわれ顔の大半が隠れるほどの包帯でぐるぐる巻き。

というのがその顛末。 私も似たような経験がありんす。 「あなたに似た人」はいるもんですな。


~>゚)〜〜〜の足

Far Cry 3で思い出したのだが、このゲーム、特にレリックの探索はかなりアンチャを意識しているのではないか? 雰囲気的によく似ているのだ。

~>゚)〜〜〜の足その2
Return of Scarの邦訳。 そろそろ疲れてきて、Sigerous2.2と同じく完全機械翻訳を単に貼り付けするだけというのが多くなってきた。 最初の内は元気がよいので、色々と意味を考え意訳するのだが、私の英語力では荷が重すぎる部分が多くなると雑になってしまう。 無論自分で読むためにも、なるべく意味が分かるような内容にしようとは努力しているのだが・・・

こんなのもある。

おお、素晴らしい! OK、cPasibo(スパシーボ?=ありがとう・このように時々ロシア語のものと思われる語句が混じっているので、実に訳しにくい)) へまはないな。 Well, you give! Okay, cPasibo. No fluff!.

露文英訳の際に、ロシア語がそのまま(勿論キリル文字は通常のアルファベットになっているが)残っているようなのだ。 これが結構多くて、その都度該当部分を検索したりするので、やたら時間がかかる。 「これは私が知らない英語というだけなのか、それとも固有名詞か、それともロシア語なのか」、このあたりが婚前一体混然一体として頭が混乱する。

英語力の不足はどうしようもない。 だってあたしjc一年生だもんね。 ニーソとミニスカでも着用しようかしらん。 さぞきゃわゆらしいでしょうな。 自分でもあまり見たくない、脱腸しそうで・・・

それにしても機械翻訳はしばしば代名詞と固有名詞を取り違える。 このあたりはなんとかならんのかっ! 「He is ・・・・」を「Heはなんとか」と訳すとは! お前はそれでも翻訳機なのか、恥を知れ恥を! (お前はどうなんだという突っ込みはかんべんな)
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2013/1/22 | 投稿者: Hal

ゲームと目の疲れは切手も切れない¥(ミスタイプに非ず)、亀一家とかませのように、表裏一体混然一致婚前合体。

つい先日までS.T.A.L.K.E.R.のSigerous2.2をやっていたのだが、現在はFar Cry 3をプレイしている。 そこでふと気がついたことがある。 それは目の疲れ方で、同じ2時間のプレイでも、Stalkerのしげる2.2の方がFar Cry 3より遙かに目が疲れるということだ。

原因はまったくわからないが、恐らくは気合いの入れ方の違いではないか。 Far Cry 3は良いゲームだと思うが、没入感(のめり込みの度合い)はS.T.A.L.K.E.R.に遠く及ばない。 

現実性という点では、S.T.A.L.K.E.R.のぶっとんだ設定より、現代の実際にありそうな(でも実際にはないけど)南の島での冒険の方が、より現実的と言える。 なのに同一感現実感はstalkerの方が上というのは大変面白い現象である。 もっともこれは私だけの感覚で、他の人では全く異なる感じ方なのかも知れないが・・・


えちぃシーンがあるとかで期待していたのだが、未だたどり着けない。 これは大分先のお話しらしい。 シトラさんの寺院まで行ったのだが、中へ入れない。 これはメインタスクをある程度進めないと入れないようで、その後メインタスクを進めたら中へ入れた。


~>゚)〜〜〜の足 
mixiが「足あと」機能を再開するようだ。 廃止する時にあれほど叩かれたのに、なにを今になって(笑) 最近のmixiはやってはいけないことを全てやり、やるべきことを全てしないという、愚行臆断の見本みたいなことをやっていた。 だからユーザーは呆れ果ててフェィスブックやツイッターに流れてしまったのだ。 再開自体は悪くないが、これで去っていったユーザーを呼び戻せるとは到底思えない、

~>゚)〜〜〜の足その2
現在はインターネット全盛の世の中だが、20年程前迄はインターネットなどはなく、「パソコン通信」がパソコンでのコミュニケーション手段の華だった。 その頃も中学生がチャットに凝って10万円の電話代(当日は接続も従量制だった)を請求されたとかが話題になったこともある。

私も当時はチャットに凝っていて、ある時友人と語らい、「音無響子」と「五代裕作」というハンドルでチャットインした。 

「五代さぁ〜ん!」
「管理人さぁーん!」

で大いに受けました。 無論私が「響子さん」でありんす。


当時(86年頃)NEC初のラップトップPC-98LTが発売された。 98互換と銘打たれていたが従来の98ソフトウェアとは全く互換性がないという、実にひどい詐欺的な商品だった。 新しもの好きの私たちは早速買い込んだが、まるで使い道がない。 動くのはエディター位では何一つできないのだ。 なのに重さが4キロ近くある。

ある時このラップトップを持ち上げようとして手を滑らせた。 マシンは右足の甲へ一直線に落下。 痛かったですな、これは。 骨が折れたかと思ったが、当時は若かった(今よりは!)せいか、打撲だけで済んだ。

で、早速BBSへ投稿。
「これが右足で良かった。 真ん中の足だったらどうしよう・・・」

早速レスをいただいた。
「安心したまえ、キミのはそんなに長くない」


S.T.A.L.K.E.R.の新しいMODやりたいお。 lost・・・ alpha・・・ return・・・ of・・・ scar・・・
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2013/1/4 | 投稿者: hal


新春特番おスペシァル「エイリアンの襲来か?私はUFOを見た! 奇跡の発見! 与那国島の海底地形」

というのは照れ媚の長たらしい惹句。 こちらは真実そのものでありんす。

与那国島の海底には、一見古代の遺跡と見まごう地形があることはよく知られている。 琉球大学の木村教授はこれを調査して「海底の古代遺跡」として発表したが、これは遺跡などの人工物であるのか、それとも自然地形であるのか、諸説紛々現在に至るまで結論は出ていない。

人工物説にも数種類あり、数千年前の古代遺跡説、比較的近世の石切場説、中世の遺跡説など色々とある。

これに対して自然形成説では、数千年前の古代とするには、当時の与那国島の住民は少数であり、このような巨大な遺跡を建造する余力はなかったというものがある。 又、基本的に自然のものであり、人によって加工が施されて神殿として用いられたとの説もあるし、浸食による全くの自然地形であるという説もある。

私も写真やテレビなどでこれを見て大いに興奮したものだ。 無論私のような考古学にも地質学にも素人である者には判断のしようがないが、一見した限りでは自然に形成されたものにしては、規則性の中に不規則性がありすぎるような気がする。

つまり規則的な階段状の岩の連なりに穴が空いている所など、階段状の岩ばかりならともかく、そこに穴が空いているという地形などは、自然地形説では説明が難しいのではないか。 

それに海水の浸食などで自然の地形としてこのような形状になったというのは、一つだけならともかく、このように複数の地形が形成されるのは偶然が重なりすぎではないか。 

そのような理由で、私はどちらかというと人工の遺跡説に組する。 但し数千年前というのは少しばかり無理があり、比較的近世、恐らくは千年位前のもののような気がする。


いずれにせよ、このような「遺跡まがい」のものは本当に夢をかき立てられる。 自然物か人工物か判然としないところがとりわけよい。 その方がより空想を広げられるので夢があるのである。

もっとも私はいわゆるオーパーツやムーなどの超古代遺跡説は全く信じていない。 超自然現象そのものをまるで信じないのだ。

例を挙げれば、毎度おなじみのUFOだが、これは恐らく90%以上は錯視であり、残りは故意の虚言(売名・金銭・単なる愉快犯など)だろう。 事実UFOに関する書物を書いた者の中には、ベストセラーとなって大金を得た者もいる。

元祖アダムスキが良い例で、UFOについて書いた書は大いに売れたが、死後の遺書には「あれはフィクションとして書いたものなのだが、出版元からノンフィクションにしろと言われてそのように書き直した」とあった。 

私は中学生の頃にその邦訳を読んで、「これはフィクションだ」とSF好きの仲間と話したものだ。 やはりそれが事実だったのだ。 そんなもんさ・・・

UFOの原因を調べた公的な記録では、大半が錯視、その他自然現象や故意の虚言などがあるが、ごく僅かのパーセンテージで「理由付け不能」というものもある。 つまり「色々調べたが結局なんだかわからん」というものだ。

「なんだかわからん」のならなんだかわからんのままで良いではないか。 いつかは判明するかも知れないし、この先ずっと不明のままかも知れない。 それで良いではないか。

それが「なんだかわからん」ものが何故「異星人の宇宙船であって金星から来た」という話しに直結するのか、ソッチの方がなんだかわからん。


実は私もUFOを見たことがある。 これはトンデモ説でもナンデモなく、全くの事実である。 時は数年前の初冬の夕暮れで雲が低くたれこめていた。

ふと窓の外に目をやると東南の空に明るい円が見えた。 その円は視直径が太陽や月よりやや大きい1.5-2度位のもので、明るく輝いて見えた。

しかもその光?は上下左右に揺れ動き、カメラをとりに行こうとした途端消えてしまった・・・ その間約10秒、話しに聞くUFOそっくりの現象である。

さて、これはなんでしょう? UFOそのものではないか?

その答え 恐らくは車のライト或いは探哨燈の類がたれこめた低い雲にあたってそのように見えたものと思われる。 移動したのは車の移動又は振動などによるものだろう。 消えたのは当然ライトを切ったためである。

とまあ、UFOの正体見たり枯れ尾花。 So It Goes そんなもんさ・・・

超常現象などというものはあり得ないものなのだ。
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2013/1/1 | 投稿者: Hal

あけましておめでとうございます。

旧年中はしょうもないネタばかり書き散らし、お目汚しの限りを尽くしました。
慚愧に堪えない次第でございます。

本年も又旧年に増してしょうもないネタを、ダラダラとだらしなく書き続ける所存でございます。

それでもよろしければ本年もこの無盧愚にイディーカムニエー!

                       hal灰這い
                       


~>゚)〜〜〜の足その1
morikenさんのSigerous2.2の新訳がアップされておりました。 ほぼ完訳と言っていい位の完成度で、これで心置きなくゾーンライフを堪能できます。 大賀の至りでございます。 morikenさん有難うございました。 節約拙訳とは違い、ストーカーたちの雰囲気も良く出ていて、ハッピーでございます。 

ところで、ストーカースープはまだ煮えませぬか? それがし腹が減ってもう待ちきれませぬ・・・ Lost Alphaはまだロストのままでございますか? 早くこいこい、アルファでもベータでもナンデモ良いから早くこい。


~>゚)〜〜〜の足その2
昨年の笑い治め
http://livedoor.blogimg.jp/twochanlike/imgs/f/4/f4fb20df.jpg

カワシマ「むむっ! ウッチーめ、この俺様を差し置いてアヤちゃんを!」

ナガトモ「カワシマさん、まあまあまあまあまあまあまあまあまあまあまあまあまあまあまあまままままままままま、ここは穏便に穏便に・・・」

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2012/12/10 | 投稿者: Hal

音楽にまつわるけったいなお話しを幾つか。

あるピアニストの演奏会で、突然ピアノの弦が切れた。 そこを飛ばして演奏を続けると、今度は別の弦が切れた。 イカッたピアニスト、ピアノを蹴飛ばすと更に弦が切れた。 キレたのはピアニストも同じで、斧を持ち出してピアノをたたき壊したという。 

この話、いかにも嘘くさい。 なんでコンサートホールの楽屋に斧があるのだ? 演奏に失敗したピアニストの首をちょん切るためか?


西条盤鬼という音楽評論家はジャック・ティボーに心酔していた。 ある公演でバイオリンの弦が切れた。 ティボーは少しも慌てず、バイオリンを片手にやや内股でするすると楽屋へ引き返す。 西条氏「いやそのエレガントなこと、ティボーは聞かなくても見るだけで充分」と感じたそうだ。

このジャック・ティボー、音楽コンクールの雄ロン・ティボーコンクールにその名を残している。 ロンの方はピアニストのマルグリット・ロンである。


大昔にカペー弦楽四重奏団というquartetがあった。 20世紀初頭のquartetで当時は非常な人気を持っていたそうだ。 ポルタメントを多用する独特のスタイルで、カペーを中心に4人が一糸乱れずずり上がりずり下がる名人芸がウリだったらしい。

今聞くとなんとも大時代的で古くさく感じるが、現在でも熱狂的なファンがいるらしい。 前記西条氏も大ファンだったという。


私は曲の好き嫌いはあっても、演奏家にはあまり拘らない方だ。 バイオリンやピアノの奏者は誰でも良い。 誰でも良いというと語弊があるが、要はあまりうるさい好みはないということである。

指揮者でもフルトベングラーは別格として、それ以外は誰でもよいというところ。

しかし木管、特にクラリネットとフルートは長年自分でやっていただけに、こだわりがある。 クラリネットはレオポルト・ウラッハ、フルートはマルセル・モイーズ、サンマはメグロに限る。

ウラッハは長年ウィーンフィルの主席をやっていたが、ある超有名指揮者が演奏しない時間帯は楽器は横にして持つようにと指導した。 しかしウラッハはがんとして聞かなかった。 縦においた方が管の中の水分が落ちるし、俺は絶対にこれでゆくとつっぱねたという。 相当頑固な人だったらしい。

モイーズもやはりかなり変わった人だったらしい。 パリ音楽院の教授だったが戦時中に別の人が教授になり、その後モイーズの抗議で彼も教授に復帰した。 しかし教授が二人もいるのは嫌じゃとごねて、アメリカへ渡ってしまった。 ランパルの先生でもあり、夫人は日仏のハーフだったという。
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2012/12/4 | 投稿者: Hal

犬捕獲しようと注射器用意、誤って自分に刺し昏睡=浙江
Y! 【社会ニュース】 より

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  浙江省杭州市内の同徳病院に、意識を失って倒れていた30代前後とみられる男性が運び込まれてきた。男性が意識を回復したのは3日後だった。男性は外を歩いている犬を強力な筋肉弛緩剤注射を使って捕まえ、食肉用に売りさばくことを続けていた。誤って1本を自分に刺して昏倒した。中国新聞社が20日付で報じた。

  「もう恐いことはありませんよ。なんでも話しますよ。犬をつかまえようと思って、薬が入った注射器を持ってオートバイに乗っていました」――。男性は話し始めた。「何でひっくり返っちゃたかは分かりません。何も思い出せないんです」という。
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要するにこの男、筋肉弛緩剤を使って犬を捕らえ、食用として売って金にしようとしていたらしい。 ところが天罰てきめん、犬を呪わば穴二つ、ば天に向かって吐いたつばは自分にかかる。 オートバイの振動などで注射器の針が自分のおケツに刺さってしまったというお粗末。

しかしこんな奴が売ったDOGMEET(犬肉)を食べたら危険なんじゃないか? 筋肉弛緩剤入りの肉ですぞ。 筋肉弛緩剤ならまだしも、青酸を使う奴までいるらしい。

それにしてもあの国ではなんでもありますなあ。 まあ、バクハツしなかっただけましだが・・・
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2012/11/28 | 投稿者: Hal

暴チャンネルのおもしろスレより天災

「ことわざに「最悪の場合、死に至る」を入れると物騒になる」というものだ。
はいよるこんとん より

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犬も歩けば最悪の場合、死に至る

二階から目薬、最悪の場合死に至る

糠に釘 最悪の場合、死に至る

猿も木から落ちる、最悪の場合、死に至る

ミイラ盗りがミイラに、最悪の場合、死に至る

河童の川流れ 最悪の場合、死に至る

泣きっ面に蜂 最悪の場合、死に至る

石橋を叩いて渡ると最悪の場合死に至る

暖簾に腕押し、最悪の場合、死に至る

石の上にも3年 最悪の場合、死に至る

一寸先は最悪の場合、死に至る

仏の顔も三度まで 最悪の場合、死に至る

出る杭は打たれる。最悪の場合、死に至る。

頭隠して 最悪の場合、死に至る

二度あることは三度ある、下手すれば死に至る

聞いて極楽見て地獄 最悪の場合、死に至る

鬼に金棒最悪の場合、死に至る

溺れるものは、最悪の場合、死に至る

風が吹けば桶屋が最悪の場合、死に至る

二兎を追うもの、最悪の場合死に至る

釈迦に説法 最悪の場合、死に至る

塵も積もれば最悪の場合、死に至る

医者の不養生、最悪の場合、死に至る

毒を喰らわば最悪の場合、死に至る

早起きは、最悪の場合、死に至る

飛ぶ鳥を落とす、最悪の場合、死に至る

楽あれば苦あり、最悪の場合、死に至る

娘一人に婿八人、最悪の場合、死に至る

井の中の蛙、最悪の場合死に至る

飛んで火に入る最悪の場合、死に至る

弘法にも筆の誤り、最悪の場合、死に至る

勝って兜の尾の締めると、最悪の場合、死に至る

青菜に塩 最悪の場合、死に至る

飼い犬に手を噛まれる、最悪の場合、死に至る

良薬口に苦し、最悪の場合、死に至る

清水の舞台から飛び下りる、最悪の場合、死に至る

明日は明日の風が吹く。最悪の場合、死に至る

虎穴に入らずんば虎児を得ず、最悪の場合、死に至る

ローマは最悪の場合、一日にして死に至る

芸は身を助ける。最悪の場合、死に至る

人を呪わば最悪の場合、死に至る

後悔先に立たず、最悪の場合、死に至る

聞いて極楽見て地獄、最悪の場合死に至る

喉元過ぎれば熱さを忘れ、最悪の場合、死に至る

秋茄子は嫁に食わすな 最悪の場合、死に至る

足元に火がつく、最悪の場合、死に至る

武士は食わねど最悪の場合、死に至る

爪に火を灯す 最悪の場合死に至る

笑う門には最悪の場合、死に至る

船頭多くして船山のぼる最悪の場合、死に至る

立てば芍薬、座れば牡丹、最悪の場合、死に至る

噂をすれば影がさす、最悪の場合、死に至る

雀の千声鶴の一声、最悪の場合、死に至る

人の噂も七十五日、最悪の場合、死に至る

雀百まで踊り忘れず、最悪の場合、死に至る

爪の垢を煎じて飲む、最悪の場合、死に至る

可愛さ余って憎さが百倍、最悪の場合、死に至る

三人寄れば死に至る
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とまあ、よくもならべたものですな。 しかし、パロでなく実際にその通りというものも多い。 以下などその代表。

清水の舞台から飛び下りる、最悪の場合、死に至る
(まあ、大体死にますな、これは)

飛んで火に入る最悪の場合、死に至る
(これも虫の身になってみれば、確実に死にます)

足元に火がつく、最悪の場合、死に至る
(そりゃ足下に火がつけば死ぬでしょうよ)

犬も歩けば最悪の場合、死に至る
(交通事故で死ぬ犬、かわいそ)

猿も木から落ちる、最悪の場合、死に至る
(いくら猿といえども木から落ちれば死ぬこともあり得ますな)

爪の垢を煎じて飲む、最悪の場合、死に至る
(野生動物の爪にはもの凄い数の細菌がいるらしい しかし煎じて、つまり煮沸消毒すれば問題はないと思うのだが)

人を呪わば最悪の場合、死に至る
(これもごもっとも 他人を呪えばいつかは我が身にふりかかることも)

溺れるものは、最悪の場合、死に至る
(まあ、溺れれば大体死にますな)


しかし、どうにも理屈がおかしいというのも多い。

暖簾に腕押し、最悪の場合、死に至る
(これなど、どうしてのれんに腕押しすると死ぬの?)

仏の顔も三度まで 最悪の場合、死に至る
(これも同じ 仏の顔は何度でもいいんじゃね?)

頭隠して 最悪の場合、死に至る
(これもわからん 頭隠すとどうして死ぬの?)

ローマは最悪の場合、一日にして死に至る
(は?)

芸は身を助ける。最悪の場合、死に至る
(身を助けることはあっても、死に至ることはないと思うが)

二階から目薬、最悪の場合死に至る
(??? なんで目薬さすと死ぬの?)

糠に釘 最悪の場合、死に至る
(これもわからん 糠に釘を刺しても死ぬことはあり得ないぞ)

立てば芍薬、座れば牡丹、最悪の場合、死に至る
(歩く姿は死に装束とでもいいたいのか)

雀百まで踊り忘れず、最悪の場合、死に至る
(これもわからん なんで踊りを忘れないと死に至るの?)

釈迦に説法 最悪の場合、死に至る
(? お釈迦様に説法すると、何故死ぬのか? 糞害した弟子どもに撲殺されるとか?)

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2012/11/12 | 投稿者: hal

ブルーグラスミュージックの雄レスター・フラット(元アール・スクラッグズと共にFoggy Mountain Boysのリーダー) の曲に、「Cabin On The Hill」という名曲がある。 私は長い間フラットの自作だとばかり思っていたが、別人の作らしい。 作者名「De Voll」とあり、「匿名」と言うことらしいが、正体は不明。


Cabin On The Hill

There's a happy childhood home in my memory I can see
Standing out upon the hill 'neath the shadow of the tree
If I only had my way it would give my heart a thrill
Just to simply wander back to the cabin on the hill.
(中略)
But the saddest of it all I can never more return
To that happy childhood home matters not how much I yearn

というような歌詞であり、ブルーグラスミュージックによくある少年時代への郷愁に溢れる内容である。

幸せな少年時代の思い出よ
岡の上の木陰にたたずみ
心のときめきを聞く
嗚呼 あの頃に戻りたい 丘の上の我が家へと

しかし哀しきかな
あの幸せな少年時代には戻るすべもない

というような意味だろう。 哀しきかな、人は一度老いれば二度と少年には戻れないのだ。


私にも思い出がある。 楽しいものも哀しいものもある。 その中の一つは小学校時代の先生である。

5.6年生の担任だった大島先生という若い女性の先生の思い出である。 大学を卒業後直ぐ先生になったそうなので、当時は22.3だったのだろう。 ふっくらと小太りで美人とは言えないが、とにかく優しい愛情の深い先生だった。

いつも子供のことを第一に考え、愛し慈しんでくださった。 大島先生とよく相撲をとったのも懐かしい思い出である。 ふっくらとした胸元に顔を埋めると、不覚にも*起しそうになったこともある。(´?ω?`)

もう一人は1.2年生の時の鈴木先生である。 昭和25.6年頃だったとおもうが、こちらは特攻隊帰りという勇ましい経歴の先生だが、おっかない先生でもあった。 悪ガキ(私のことじゃ)が悪さをすると、拳固でごちんとやられた。

今だとやれ「体罰だ」、それ「虐待だ」とうるさいが、当時の私たち悪童連は誰一人鈴木先生を悪くいうものはなかった。 それどころかみんな鈴木先生が大好きだったのだ。 ごちんとやられるのはそれなりの理由があってのことで、何もしないのにやられることは絶対にないことを、みんな知っていたからだ。

それに鈴木先生は当時としては珍しく、ピアノが弾けた。 子供たちにせがまれてピアノに向かい曲(なんの曲かは忘れてしもた)を弾いてくれた。 これも懐かしい思い出である。

一体に学校の先生は、昔の方が良い先生が多かったのではないか。 教育方法とか教育技術などはさておいて、少なくとも子供に対する愛情については、昔の先生の方がよほど純粋に子供たちを愛していたと思う。


こうやって昔のことを思い出していると、ニコライ堂の鐘の音が聞こえてくるような気がする。 

当時昭和20年代の終わり頃は、本郷近辺には図書館がなく(あったのだが戦災で焼けてしまって未だ再建されていなかった)、本好きの私ははるばる神田の図書館まででばっていた。

私の家はお茶の水駅からだらだらと坂を登った所にあり、駅迄は大人の足で10分程だが、そこから図書館(今のYMCAの近くか?)迄更に10分程かかった。 子供だと片道30分以上かかったのではないか。

その頃から読書好きだった私は、シートンの動物記とかファーブルの昆虫記、或いはドリトル先生シリーズなどを借りるため、とことこと神田の図書館まで通ったのだ。
司書のお姉さんも優しい人で、通常貸し出しは1度に2冊迄という規則があったのだが、3冊差し出すと「いいわよ」と許可してくれた。

小学校を終えてから神田の図書館へ行き、本を選んで出る頃になると既に夕暮れである。 赤く染まった夕空にニコライ堂の鐘の音が響きわたり、暗くなる前に家に帰ろうと足を速めるのだった。


忘れていた思い出も、何かの折にふと脳裏に蘇る。 60年も前のことなのに、鮮明なイメージが頭の中の忘れられたひだからわき上がってくるのである。 今回のお話しはその中の一つである。

ガラにもなくおセンチな(笑)
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2012/11/10 | 投稿者: Hal

暴チャンネルのまとめサイトに面白いものがあった。

視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、一つ失わなければならないとしたらどれを選ぶ?
というもの。 嗅覚というのが一番多かったが、さて私なら?


まず視覚、これは論外。 目が見えなくてはゲームもできないし、*の女の子を鑑賞することも出来ない。 第一危なくて外も歩けないじゃないか。

聴覚 これも不可。 耳が聞こえないと電話もできないし、車の警笛も聞こえない。 危険きわまりないので却下。 人とのコミュニケーションが出来なくなる感覚は失いたくない。

触覚 これは痛みがある場合には無くてもよい。 というよりない方がよい。 しかしそれ以外の場合は不便だろう。 不便と言うより危険な場合が多いのではないか。 例えば階段を下りる時の手すり、これが触覚がなければ掴むことさえ出来なかろう。 触覚がなければ満足にものを掴むことさえできないだろう。 これまた危険且つ不便なのでNG。


残るのは以下の2つだが、これは迷うところだ。

味覚 これがなくなると文字通り味気ない生活になりそう。 食べ物の味がなければ食欲も湧かないのではないか。 栄養失調で衰弱死の可能性大。

嗅覚 嗅覚がないと食べ物の味も判別しがたくなるらしい。 それに腐った食べ物もうっかり食べてしまいそうで怖い。 もう一つ大事なのは、火事などでものの焼ける臭いや漏電でショートした焦げる臭いも感じなくなるから、これまた危険である。


・・・・・・

なんだ、どれも必要なものばかりじゃないか。 なくてもよい感覚など一つもない。 それもなければつまらぬというようなどうでもよいものではなく、ないと危険、ないと死ぬという切実なものばかり。

私の母は晩年嗅覚を失った。 風邪で熱が出て数日後に嗅覚がなくなったのだが、医者に言っても現在の医学ではいかんともしがたいということだった。 匂いを感じる細胞自体ではなく、そこから脳に繋がる神経が死んでしまったということらしい。(80歳過ぎ位だったか)

嗅覚が無くなって以後は鍋の空だきなどが多くなったが、幸い私が気をつけていたので火事などの大事に至ることはなかった。 しかしこれがもし一人暮らしだったら、かなりヤバイことになりそうである。

そう考えると、人間の感覚は一つでも失えば、文字通り致命的な大事に至る可能性が高い。 しかもこの感覚は存在しているとその恩恵には全く無関心で、あって当然としか思えない。 そして、失ってみて始めてそのありがたさ、有用さに気づくのだ。 

これらの感覚、ありがたいような怖いような・・・
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2012/10/25 | 投稿者: Hal

「ネットが無い時代、お前ら何やってたの」というスレが暴チャンネルにあった。
「特に80年代から90年代」だそうである。

さて、私の場合は?

80年代にはインターネットはなかったがそのかわりパソコン通信というものがあった。 (今でもあるが) いわゆるBBSである。 大手ではアスキーネットやニフティ・テレスター、NEC主催のビッグローブなどがあった。

当時はブロードバンドなんてものはなかったので、通常の電話回線に弁当箱位の大きさの音響カプラーを装着(送話口受話口にかぶせる)して行っていた。 通信速度は現在から見ると信じられない位の低速だった。 初期の速度は300ボーとかそんなものではなかったか。 おまけに通信中はピーヒャラポーヒャラと、やたら騒々しい音をたてる。

82.3年頃だったか、上野の松坂屋で「日本草の根BBS大会」(正確には違うかもしれないが、およそそんな内容のイベント)が開かれ、私も訪れてみた。 おもろそうやなと思ったのが運のつき、凝り性の私ゆえ、後は一瀉千里のめりこんでしまった。

でも今振り返ってみると、現在の進歩したネットよりその頃の草の根BBSの方が数段楽しかったような気がする。 ハードウェアもソフトウェアも現在とは桁違いに貧弱だったのにである。 

貧者の幸福というものかも知れないが、その頃の友人とは随分長くつき合い、10年ほど前迄続いた人もいた。 しかし、その友人達も次第に音信不通になり、この数年は当時の友人達とは全く無縁になってしまった・・・


それで80年代90年代には、私は何をしていたか?

今とあまりかわらないような気がする。 

パソコンを始めた81年頃からゲームにのめり込み、次第に自分でもゲームを作りたいという気持ちが強くなった。 80年代の中頃に98を手に入れてからは、独学でCやアッセンブラを学び、今のフリーソフト、当時はPDSなどと言っていたが、そんなものを作り始めた。

最初はグラフィックを扱う記述を知らなかったので、テキストオンリーのゲームから始まり、後にグラフィック関係のツールが出て来てからは、フリーの画材を使ったアドベンチャーゲームなどを作った。 音楽も自前で作ったりしていたのだ。 今思うと根気がありましたなあ・・・

しかし、私には画才というものが全くなく、コップを使って丸を描くことすら出来なかった。 つまりグラフィックを入れたゲームは自分一人では製作できないということである。

それで仲間を募ってゲームを作り始めた。 いわゆる同人ゲームという奴である。  その内に商業化の話しが持ち上がり、会社を設立現在に至るということなのだが、それで良かったのか悪かったのか。

会社を作ってからは随分とひどいめにもあってきた。 いずれ詳しく書くつもりだが、今でも思い出す都度はらわたが煮えくり返るという記憶もある。

でも過去の時間に戻って人生をやり直せるとしたら、私はなにをするだろうかと考えてみると、やはりゲームを作っていたかも知れないなとも思う。 因果というのか妙なもんですな。
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