2009/5/10 | 投稿者: hal

ゲーム制作の仕事をやっていると、ユーザー様から差し入れを頂くことがある。 作り手側から言うと、これは非常に嬉しいことである。 といって、差し入れを強要強訴強請しているのではない。 決してない、絶対ない、全くない、とんでもない、歩いてもいない、這ってもない。

でも嬉しいよな、これは・・・ ユーザー様の期待と愛情がひしひしと感じられる。 といって、差し入れを強要強訴強請しているのでは(以下略)。

頂くものは実に様々で、名産品のお菓子から、チョコ(ばれんたいん! こんな時意外には女性からものを頂くことは、全く完璧に絶対に完全無欠にない。 断言できる。 但しこれは私についてであって、他のイケメン社員は知ったこっちゃない)、コーヒーの詰め合わせなど、およそあらゆるもの。

中にはとんでもないものもある。 「とんでもないもの」といっても、爆弾や銃弾、毒薬・豚インフルウイルスの類ではない。(絶対にそんなもん送らないでね どうしても送りたい時には、ご同業の****さんゑお願いね(;´Д`) 向こうさんは儲かってるから、少々の爆弾やウイルス位送られてもどうってことは・・・あるかも)

蠅声1の時だったか、なんとマグロのトロやトビの卵?をトロ箱一杯送っていただいたことがある。 それも個人様ではなく、レッキとした法人様からいただいたのだ。 同封された手紙には、「売れてますよ、社内でも楽しんでおります」などのテキストが。 どうやらお魚の販社で且つショップ様でもあるらしい。

無論お礼状は出したのだが、ネットで調べてもみてもこのA社様、どのような会社さんなのか、未だに判然としない。 この件の記録は「A・・・事件」として、社内サーバーにも残っている。 

旧作のデータを捜そうとしても中々見つからないのに、こんなファイル(だけ)はきちんと残っているのだ。 だからろすくりは儲からないのかも・・・

別件
たくまるさんからサントラマスター本日到着。 これで特典類の素材はほぼ全て揃った。(見れ、ろすくりHPサントラCD)


 
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2009/5/8 | 投稿者: Hal

社長はつらいよ 神風の蠅声国給料編 (レオナさんから贈呈されました。(;´Д`))

次は社長の給料、つまり役員報酬のお話し。

これは流石に税金控除の対象となる。 これにまで税金がかかったら、社長はどうしたらいいのや。

しかし、この役員報酬額は簡単には変えられない。 例を挙げると、7月迄は作品が発売されないので、会社はスカンピン状態。 払いたくても払えない。 無論社員には給料を払うが、社長は人工完全失楽園、お給料はゼロ。

で8月に発売(といってもすぐにはお金は入ってこないが)、その後お金が入ってくる。 では、その時点で社員にボーナスを払い、社長の役員報酬の額を上げたいと思う。 わーい、嬉しいな。 しかし・・・ 

(重大な注 これは「蠅声の王 シナリオU」が8月発売ということでは、断じてありません。 あくまでも例であります)

その時点で報酬額を上げてしまうと、次ぎに苦しくなった時、つまり発売後ある程度時間が経過して、残りのお金が少なくなった時に再び下げるということができない。 なんで? なんで? どうして? なんでそれがいけないの? だって業績が良い時には沢山払い、悪い時には少なくするというのは、あたりまえのことじゃないか。

その当たり前のことが出来ないのだ。 「報酬額は年に一度しか変えられません」のだそうだのだのだ。 ゲーム業界みたいに、有為転変は世の習い的な所では、半年の間に天国と地獄を行ったり来たり、というのはままあることないこと困ること。

なの報酬額を頻繁に変えると、「利益の調整」と取られて税金を徴収されるのだそうだのだそうだなのだ。 うぅー! なんちゅうこっちゃ!

日本の税法っておかしいんじゃないか? ボーナスはいかん、報酬額の変更もいかん。 おまけに法人税はバカ高い。 40%なんて税率が何処の国にあるか。 タックスヘブンの国でも行きたいY。 でも一番つらいのは税金を払う程儲かっていないこと・・・
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2009/5/6 | 投稿者: Hal

社長はつらいよ 神風の蠅声国ボーナス編 (レオナさんお題拝借します)

これはこの行くも帰るも、社長のボーナスのお話し。

会社員にはボーナスというものがある。 毎月のお給料以外に、一定時期(たいがいは夏と冬)に出る賞与というものだ。 これは税金の控除の対象となる。 つまり税金はボーナスを払った金額を差し引いた分に対してかかる。 無論給料も同様だ。

しかし・・・である。 役員への賞与は控除の対象とはならない。 つまり役員に100万円のボーナスを支払っても、その分はもろに税金がかかる。 なんとも不自然なシステムだが、それが税法というものらしい。 もっとも、実際には小さな会社で役員が従業員を兼ねている場合には、控除の対象となるようだが。

重大な注 自慢ではないが弊社では役員に100万の賞与など払ったことはない。 もっとずっと小額・・・(以下略)

しかしこれが社長の場合は又別の話となる。 それは・・・ 社長のボーナスはほぼ全てに税金がかかるのだ。 なんで? なんで? 教えて。 なんで私だけが・・・

税理士の先生に聞いても、「ほーりつがそーなってるからよー」として教えてくれない。 そんなあっ! 

というわけで、弊社創立およそ10年、この私は未だかつてボーナスを貰ったことがないのだ。 他の社員は皆貰っているのに(作品が売れた年だけだが)、なんで私だけは貰えないの、なんでなんで?(;__)
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2009/5/4 | 投稿者: hal

業界用語というものがある。 その業界の中でしか使われない特殊な用語、というのが定義なのだろう。

どの業界にでもこの業界用語の類はあるだろうが、ゲーム業界というのはかなり特殊な業界だから、業界用語は沢山あるのだろうと思われそうだが、これが意外に少ない。 しかも、一般の方でも、少なくともゲームのファンであれば大抵は知っているという、業界用語とも言えないものが多い。

例を挙げると、

ロムアップ・マスターアップ: DVDのデュプリの為の原盤を作る作業 これがゲームメーカーの生命線である。 このマスターアップ直前の数日は、文字通りの修羅場と化す。 目は血走り髪はぼさぼさ、妙齡の腐女子、いや婦女子がへそを出して床にごろ寝しているという状態。 数日間風呂に入っていないのでみんな臭い。(;´Д`) 私もデバッグにつきあって2日連続で徹夜したことがあるが、流石にこたえた。

立ち絵: ゲームで使われる絵は、イベント絵・立ち絵・背景などがあるが、立ち絵は要するにキャラクター単体の絵のことを指す。 通常は背景を表示し、その上に抜き絵で乗せる。

抜き絵: 立ち絵(キャラクター)の輪郭の外側を透明にし、背景などに乗せて表示できる状態の絵。 マスクを使用して作る。

マスク: Photoshopなどでキャラクターなどの輪郭の内側の部分を、黒や赤、緑などでべた塗りしたもの。 抜き絵を作るために使用する。

・イベント絵: 背景の上に立ち絵をのせるのではなく、一枚の絵に背景部分とキャラクター部分を同時に描いたもの。 

*ライン: これは別にゲーム業界だけの用語ではないが、同時に走らせられる企画・制作の数をいう。 2ライン・3ラインなど。 LOST SCRIPTは0.3ライン。

デジタルもの: 特典の場合は、書籍などの紙素材や、抱き枕・サイコロなどの物品に対して、CDなどに収録できるデジタル素材、つまり設定資料集やサントラ・ドラマCDなどがこれにあたる。

製品番号: パッケージの背表紙や裏面に記載されている番号。 これは著作権法と国家保安条例で保護され、違反した場合は懲役九九81年・・・ というのは真っ赤なウソ。

「蠅声の王 シナリオU」の場合は、『LS003 DG003』。 なにやら厳かで神秘的な意味がありそうな(ないない)番号だが、LSはLOST SCRIPT、DGはデジタライズド・ゲームブック(R)の略で、003は単にその第三作というだけのもの。 これはメーカーが勝手に決めてよく、例えば『USO800』でもかまわない。 お客さんが勝手、いや買ってくれないだけの話しである。

というわけで、ゲーム業界用語は意外に少ないのである。 勿論取引関係での業界用語は幾つかある。 それも非常に重大な意味を持つものがある。 しかしこれは門外不出、書けば百叩きの上関東所払い。 いかな鉄面皮の私でも書くわけにはいかない。
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2009/5/2 | 投稿者: Hal


ボイス収録のお話しをもう少し。

美人声優さんといえども人間である。 おなかがすくことだってあるのだ。 そこのオタクそのものまるだしはみだしの君。 声優さんは食事もしないし*シッ*もしない、雲の上のああっ女神さまみたいなものだと思っていないか? ミルクとチョコレートと草の露だけで生きている、フェアリーみたいな存在と考えていないか?

「後の方」はともかく、どんな声優さんでもごはんは食べる。 収録のスケジュールによっては、食事の時間も取れないことはままある。 そんな時は・・・

ごはんを食べます・・・(笑) 立ったままサンドイッチをはむはむとつまんだり、おにぎりをはぐはぐと頬張ったり、***を**したりもする。 まあ、6時間も狭いスタジオで声を張り上げるのだから、おなかがすかないわけがない。 当然ですな。

収録ブースというのが、又狭い。 もっとお金があって立派なスタジオが借りられるメーカーならいざ知らず、私共のような会社が依頼するスタジオは例外なく狭い。 それでもミキシングルーム(というのかよく知らないが、エンジニアやディレクター・それに私たち立合がいる所)は5.6人なら入れる。 

しかし、収録ブースは狭い。 一坪かそこらである。 しかも吸音材がごってり貼られているから、一歩中へ踏み込むと全ての音が遮断され、耳の奥がシーンと鳴るような感覚。 一二分でめまいがしてくる。 声優さん達はここに数時間も閉じこもるのだ。 大変な仕事ではある。

セリフの読み間違いは誰にでもある。 その際の声優さん側からのリテイク要求も人によって随分違う。 Sさんは、「うっ!リテイクリテイク!」と早口で言う。 Aさんは「すいませーん、いまのところーもういちどおー」とのんびりムード。 

声優さんは演技に色々な引出しを持っているようで、収録に先立っての打合せでは、「このキャラはこんな調子ではどうですか」と幾つかの演技スタイルを聞かせてくれたりする。 かなり軽い調子から荘重且つ深刻なものまで、随分と幅広い。 それを間を置かず発声するから、聞いている方では別の人が話しているのかと勘違いしそうになる位だ。 やはりプロは凄いのである。
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2009/5/1 | 投稿者: Hal

今回は声優さんのお話。

随分前のことだが、渥美清の映画撮影のシーンをTVで見たことがある。 フーテンの寅さんシリーズの最後の作品のものではなかったかと思う。

撮影の合間にじっと腕を組んで沈思黙考する渥美清。 オバさんたちが「トラさーーーんっ」と黄色い(茶色い?)声をかけるが、彼は一顧だに与えず暗い顔で俯いたまま。

ところが・・・ 「撮影開始」の声がかかった途端、表情が一変する。 いつもの寅さんの表情である。 その間コンマ2秒位か。 流石プロの俳優と感心したものだ。 後で知ったのだが、その頃既に彼は病魔に冒されていて、末期に近い状態だったらしい。 暗い顔で俯いていたのは、その苦しさに耐えていたのだろう。 なのに「開始」の一声がかかれば、一瞬で役の中の人物に変身する。 凄いものだとつくづく思った。

私は仕事柄声優さんの収録に立ち会うことがある。 渥美清ほどではないにせよ、声優さん達もやはり凄い。 それまでにこやかにディレクターや私と談笑していても、ひとたび収録ブースに入ると吸血鬼の親玉に変身し、「肝に銘じよう」などとドスの効いた声で私を驚かす。(笑)

もう一つ、声優さん達は収録現場に入る時には、かなりシナリオを読み込んだ状態で入る。 売れっ子の声優さんだから、シナリオなど事前に読み込む暇はないだろう、などというのは飛んだ間違い。 「ここはこのように解釈してよいのですか」とか、「ここはこういう演技ではどうですか」などとかなり突っ込んだ質問をされ、こちらの方が戸惑うことさえある。

絵のうまい声優さんもかなり多い。 榊原ゆいさんの絵は、お世辞抜きにプロはだしで、見ている前であっという間に素晴らしい絵を描いてしまう。 あまりのうまさに、私は「次回作の原画をお願いしますぅっ!」と叫んでしまった。

ありすさんも絵はうまい。 これまた数分で2枚の絵を描いていただいた。 景品にするのはもったいないので、家宝としてとっておこうと思っている。(無論ウソ)

とはいえ、声優さんという仕事は中々に大変なものだと思う。 時には6時間もぶっ続けでブースにこもり、ひたすら孤独と静寂の中で声を張り上げる。 とても私には出来ない仕事である。
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