業界最高年齢社長Halのゲーム日記 その130 近未来の夢と現実編

2010/2/3 | 投稿者: Hal


「2001年宇宙の旅」。 この映画と小説では(当時から見て)近未来の2001年が描かれている。 映画公開の翌年の1969年は、人類が始めて他の天体(月!)に降り立った年である。 (1969年7月20日)

映画では、月のモノリス発見が1999年、ディスカバリー号内の出来事が2001年と想定されている。 ディスカバリー号のエンジンは、核融合によるプラズマ推進と推測されている。

その当時の未来観では、来世紀21世紀初めには、人類はとうに内惑星に到達し、外惑星にさえ足跡を残そうとしていた。 と、当然のように考えられていた。、

現状はどうか? ご存知の通りである。 ようやく火星に無人探査機を送り込んだのが精一杯で、有人惑星調査は何時になるのやら全く不明という有様だ。 今世紀中頃には可能になるか否かさえ判然としない。

このように60年代の近未来予想と現在の現実とは、随分と乖離がある。 特に大きなずれは宇宙開発関係であり、半世紀程度の遅れが生じている。 現在は40年以上前に行った月着陸さえままならぬ状態で、惑星間航行は不可能に近い。

その原因はエンジン(推進方法)開発の遅れだと思う。 現在の化学燃料エンジンでは、効率が悪すぎて、燃料を打ち上げるためにエンジンがある、という感がある。 月程度の距離ならともかく、その数百倍の距離となると、化学燃料エンジンでは莫大な量の燃料が必要となる。 人間が、それも複数の人間が搭乗するとなると、生存の為の酸素や食料・水、それに機械だけなら不要な各種の安全装置が必要となり、それらを打ち上げて加速するのは無理のようだ。

となれば核融合エンジンの出番なのだが、こちらも又何時実用化するのかとんと不明のままだ。 一説によると、核融合炉の実用化は2070年代という。 60年も先の話である。

核融合炉の実用化には、大きな技術的障壁がある。 超高温且つ超高真空というもので、温度は1億度から10億度!というとんでもない高温が必要となる。 これらが解決されるのには、あと数十年はかかるということで、70年代の完成予想ということになるようだ。

映画や小説では、惑星間有人航行や核融合エンジンはかなり早い時期(今世紀初め頃?)に実現されているという設定が多い。 ところが現状はどちらも後数十年は実現不可能という状態である。 予想より実現が大幅に遅れているのだ。


逆に50年代60年代の予想よりも、現実の方が先行している技術もある。 その代表が例のパワードスーツだ。 ハインラインの設定ではパワードスーツが使われるのは22.3世紀頃ではなかったか。 

ところが現実には、既にサイバーダイン社によるパワーアシストスーツ(しかも脳の思考反映型!)が実売されていたりする。

パソコンなどのコンピューターの発展と、それによるワールドワイドな通信環境(つまりインターネット)の大発達も、フィクションでの予想より遙かに早く強烈である。

近未来予想のこのずれ(予想より早く実現したもの、予想より遅く実現、或いは未だ実現しないもの)を考えると、中々興味深いものがある。

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