そしてあっという間に最終日。
ファーザーの最終日でもあるのだが、この旅の最後のショーでもある。
そう、皆にお別れを言う日。
なんだがせつない。。
それにしても今回のアメリカ旅のCHEESE→YONDER→PHISH→FURTHURという流れ。
この流れはパーフェクトだったな〜と思う♪
しょっぱなCHEESEに「おかえり〜」と言ってもらってるようで、
YONDERで馴染んできて、旅のちょうど真ん中のPHISHは
「まさに冒険させてもらってるようなかんじ」で、
最後はFURTHURに 「このアメリカの旅」をまとめられているような流れ。
そう、FURTHURを聞いていると、あの大きなお父さんのような懐の深さに 着々とこの旅をまとめられていく気になる。
そして最終日の今日はやることもいっぱい。
顔見知りに「来週日本に帰るんだ〜」と挨拶をしたり、
BLOGを楽しみにしてくれている日本の皆用に写真撮影をしたり、
お店も構えたり、そして悔いのないように買い物しなきゃと気持ちも大忙し。
子供の面倒、物売り、モデル撮影、スナップショット......
はたから見たら「TOO MUCH(やりすぎ)」に見えただろうし、
もっと楽しめばいいのに〜と思われたかもしれない。
自分達でもそう思う。。。
けど、これが自分達の使命に感じて仕方がなかった。
決してカメラが趣味ではない自分達がなぜこんなに撮影に夢中になってしまうのか。。。
日本の皆に少しでもこのカルチャーを伝えたい為というのは確かなんだけど。。。
そんなときにまさに未来の自分達へのメッセージがやってきた。
僕が1人で歩いていると男の人が写真を撮らせてくれないか?と。
撮るのは好きだけど、撮られるのは苦手(笑)。
「こんな日本人撮ってどうすんだ〜?」
と思っていると、彼が一冊の写真集を見せてくれた。
このパーキングロット文化を写真集にしているらしい♪
「お〜〜〜自分達のやりたいことはコレだーーー」
普段からよく「ヒッピー写真集をつくりたいね〜」と
2人で話していたそれが目の前に形になって現れた。
まるで次のステップを提示してくれているようだった。
その前に「背景ぼかし撮影」くらいはできるようにならないとだけど。。。(笑)
興奮して、「この本買えるの?」と聞くとプレゼントしてくれた♪
「こんな立派な高そうな本もらっていいの〜?」とは英語で言えなかったが、
心をこめて「Thank yooooou !」と言うと
「はるばる日本から来たんだからね」と笑顔♪
Thank you sooo much, Chris !!
ちなみにその時の自分は、
お手製の「THANK YOU」と描いたBATIK Tシャツを着て、
「今日のチケット1枚探してます(友達のぶん)」
と描いた紙とBATIKバナーを持って、
更にはカメラをさげているといった大忙しな格好(笑)。
どうか載りませんよ〜に(笑)!
そして、その後は、ずっと後回しにしてた新作BATIKのモデル探し&撮影。
今回はハードルをちょい上げて、オヤジ編。
可愛い子やかっこいい人(特にファッショナブルな人)は自覚があるので、まあまあ声かけやすい。
だけどオヤジの場合は「えっ、なんで俺???」とびっくりされてしまう可能性が高い。
しかも今回のBATIKは ちょっとふざけているのでユーモアが通じないといけない。
「HIPPIE is beautiful」。
ボロボロのパッチワークのTshirtsを着ているんだけど美しい。
そう「ヒッピーは外見は こ汚いんだけど(失礼)、中身は何よりも美しい」というテーマ。
まっすぐな澄んだ目をした、素晴らしい人生が顔に刻まれているような、大木のような たくましい、決してファッションモデルさんには出せないようなリアルな、そう、まさに筋金入りのオールドヒッピーを探していた。(我ながらハードル上げすぎ(笑))
それっぽい人は以前からたくさん見ているのだが、ドンピシャな人ってなかなかいない。
撮るなら今日しかない!!!
ずっと 2人で「あのおじさんはどう??」って具合に、探す。
だが、イメージぴったりじゃないと皆にこの作品への思いが伝わらない。
妥協するくらいなら撮影しなくていい、
「モデルも含めて作品だ!」と、変に頑固になる自分。
もうショーの時間だ となかばあきらめ気味に入場すると、
入り口付近で立ち話してるおじさんが目に入る。
「あーーーあのおじさんだったらパーフェクト♪」
と僕が言うが、ショーの直前、しかも友達数人と輪になってビール片手に立ち話で盛り上がってる。
こんなシチュエーションで声かけられないだろ〜無理だろ〜
あきらめよう、あきらめよう...とショーに向けて陣地を探し 休憩していると、
みちよがトイレに行った帰りに、そのおじさんを連れて来た!!!
「おーーーまいがーーー!!!」
ちなみに自分達の英語は超カタコト(笑)。
なんとか、おじさんに用件が伝わったみたい(最初は「モデル」を「モーテル」と間違われていたらしいw)。
しかもラッキーなことにすごくノリの良いキャラで優しいおじさんだった。
彼はオレゴンに住んでいて長い旅から帰ってきたばかりだというマーク。
Thank you sooo much, MARK♪
お礼に、このTshirtsをあげると、超喜んでくれて、その日のショーでそのまま着ていてくれた。
少ししたら「このT shirts大好評だよ〜、いまだかつて、着ているT shirtsをこんなに褒められたのは初めてだよ!」って戻ってきて教えてくれた。
陽気にはしゃぐおっさん達↓
いくつになってもこうやって仲間と夢中になって遊べるシーンがあるのもアメリカの素敵なところ。
会場でおじさん同士やおじさんとおばさんが再会を喜び合っている光景を見ると日本ではなかなか見られない光景にほんとうらやましいな〜と思ってしまう。
今日は後ろのほうでゆっくり見る。
目の前には今日結婚式を挙げたというカップル♪
新郎はDEADHEADS(デッドのファンのこと)らしく、足元はBIRKENSTOCK(笑)、
新婦は幸せそうにスカートをヒラヒラさせて踊っている♪
その横には天使のような子供達が遊んでいたりと超ピースな光景♪
今日は最終日ということもあり、特にセカンドセットはメローな曲のオンパレード。
最後の曲はひたすら「グッナイ〜おやすみ〜♪」と歌っていて泣きそうになる。
そしてアンコールの「Attics of my life」では皆抱き合っている。。
この光景はほんとにタイムトリップしたみたいだった。
フィッシュも ほんとメチャクチャかっこよかったけど(ベストライブは間違いなくPHISH@シスコ、これはひょっとしたらこの先もず〜っとそうなのではと思う)が、もっともっと世界観を知りたいと思ったのはファーザーだった。
この元祖ジャムバンドのカルチャーの中には、知れば知るほど色んな人生のヒントみたいなものが隠されてそうなのと、やはり将来こういうおやじ(おばさん)になりたいな〜という人生のモデルがいっぱいいる。
信じられないと思うが、このハードなツアーを決行しているバンドの中心人物ベーシストの「フィル レッシュ」は72歳。
ギターの「ボブ ウィアー」だって65歳。
こんな生きる伝説のようなメンバー達が、今でも現役でツアーをまわっている。
コロラド2日間からシアトル、そしてオレゴン3日間やった翌日にサンフランシスコ、その後はサンディエゴ→ラスベガス→ロサンゼルス→サンタバーバラ。。。。。
しかも(休憩も含め)1日4時間以上のライブ。。
日本にいるときは、せっかくだから追いかけようかと考えたが、オレゴン3日間の翌日にシスコってだけでも無理でしょ〜体力が持たない。。となってしまう。
そう、まさにファーザーのショーは 彼らの「生き様」を見せつけられている。
そしてバンドが生き物だとしたら どのバンドよりも期間限定だ。。
そして、どの会場で観るかで、かなり印象は変わる(要注意!)。
もしまた今回の会場でファーザーが3日間やるんだったら無理してでも行きたいなーと思った。
そして 最後の最後に再びファーザーBATIKを制作(笑)。
一度ファーザーを体験してから作りたいなーという気持ちが大きくて、
シアトルでファーザーを初体験して「これだ!」と思ってしまって、
その翌日から作りはじめてなんとか最終日に間に合う。
オレゴン最終日の朝に染めて、まだ乾いてないままバスに乗り込んだ(笑)。
そう、最後の最後の作品はまさに「この人差し指だ!」と思ってしまった。
今回の旅のテーマとも言える、そして自分の中でファーザー(デッド)といえば人差し指!
(人差し指=I need a miracleという意味で会場前で完売したチケットを探すとき等に掲げている。ナンバーワンではない(笑))
皆が色んなところで「I need a miracle」というメッセージを掲げていたのもファーザーのショーがダントツ。
売りたいというより、ただ作りたかった。
自分の足跡をこのシーンに残して帰りたかったというのもあるし、
何しろ次回はいつ来れるか本当に検討がつかなかったので
少しでも悔いを残したくなかった。
超自己満足ですが、もう売るのがもったいないくらいの最高傑作な出来栄え♪
アップにしてみるとヒビの入り具合も最高♪
まさに最後にふさわしい作品になった。
縦長の為、ちょっとミニ版にして、枚数もたったの5枚♪
全てのショーが終わった後に売ろうと思ったら、
この日 仲良くなったザック&レイチェルカップルが車で送ってくれると。。
最終日で疲れていてバスで2時間かけて帰るのも嫌だなーと思って、
この5枚は今回お世話になった皆にプレゼントすることにした。
この旅中、色んなところでバナーを購入し僕らをサポートしてくれたタートル、
そして僕ら家族3人の名前をバッチリ間違いなく覚えてくれて(結構ハードなこと)いつもどこで会っても親切にしてくれた(特にサトルを可愛がってくれた)ニック、
そして今回一緒にファーザー修学旅行を楽しんだ相棒まさ&ひろくん、
そしてそして最終日のショーで隣に座っていて仲良しになり、コチラからは何も言っていないのに (しかもワシントン州から来ているのに)車でわざわざ家まで送ってくれたザック&レイチェルに。
Thank you sooo much,Zack & Rachael♪
元々はパーキングロットはファン同士が物々交換したりする為のスペースとして作られたんだろうな〜。
お金のいらない世界、デッドはファン同士の間にそういう世界を作りたかったんではないか?
最後の最後に皆にギフトができてよかった♪
ファーザーのメンバー、そしてファンの皆、いつまでもお元気で♪
夢をありがとう♪
☆超ロングBLOG、最後まで読んでいただきありがとうございました

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