「遺言」
のイメージはどんな感じでしょうか?
遺言には、二通りあると思います。
もし、自分が亡くなる時に
「あれは、あなたの物だから自分の名義にしなさいね」と言って亡くなると
残された遺族、息子なりは、お母さんの遺言だからと必死になると思います。
特に家の名義で自分が住んでたり、権利があったらよけいです。あるいは、お墓はこうしてね。お骨はこうしてね。
お金はこうしてね。と生きてる時にいろいろ言うと残された方は大変ですね。
何しろ遺言だからと必死になったりします。
本当にその方が良いかというとそうでもない方が多いのです。
一人ぽっちの息子さんは、お母さんが「家の名義はあなたに」と言って亡くなったので
本人はその通りにしようとヤッキになっています。
その為、父親と当然意見が合いません。
でも自分には権利があると下がれませんし、お母さんの遺言ですから・・・
でも、でも、本当にそれが良い事でしょうか?
お母さんは息子さんの為と良かれと思って言った事でしょう。
しかしその為に、二人はもっと関係が悪くなってイガミあって憎みあったら、
お母さんは、本当に心配であの世に行くに行けないのでは・・・と思いました。
この世を去る時は何も持てず、裸で死にます。
何も持っては行かれない。
そう考えると、この世は借り物です。
全ては幻の中で生きてるのと同じです。
その幻の中で楽しく、穏やかに、そして一つでも多く夢を実践して精一杯生きられたら幸せだと思います。
「その家だけに執着しないで、一回執着を取ってごらん。
その家は、元はお父さんの家だし、ローンは家賃だと考えて…
あなたは若いから、そして真面目に仕事もしてるし、
いつでも自分で家を買えるのよ。
人生はこれでなくちゃいけないと決めたら変えられない。
でも、決めつけなければ、もっと柔軟に考えられれば変わるものよ。
そんなに家が欲しかったら自分で買いなさい。
お母さんの温もりは家具を持っていけばいい。
この家は古いから、どうせいずれリホームするでしょう。
こだわりを捨ててごらん。楽になるから・・・」そう言いました。
息子さんは、深くうなずいていました。
お母さんには、
「僕の事はもう心配いらないよ。自分でも家は買えるからね。安心して下さい」と言える様にね!と。
泪ぐんでいました。うんうんと・・・
本来、自分に来るものしか与えられないのです。
自分に縁のある物は必ずきっと他の形になってでも来ます。
そういうものだと思っています。
私も我がままなところがあるので、遺言で息子たちを苦しめないようにしたいものです。
もう、お墓の色を明るくして〜
とか言ってますからね…``r(^皿^;)”